2007.11.10(sat)
映画「ひめゆり」の柴田昌平監督が、舞台挨拶のため来松された。
初日2回の上映を終え、映画館近くのCafeで交流会をされた後、
夜は此花町にある「めんそーれ」でお酒を呑みながらの2次会。
二番町にあるポンちゃんの店「KEEP ON」にて3次会。
そして、4次会でWBGOへ来て下さった。
お逢いして、先ず、とても誠実そうな人だなと感じました。
ひめゆりのこと、沖縄のこと、沢山お話を聞かせてもらったのだけど、
とてもわかりやすく、すごく心に響きました。
僕も、昨年今年と沖縄を訪れ、たくさんの人と出逢って、
いろんなお話を聞かせてもらいました。
自分自身の、沖縄へ対する気持ちを新たにし、
あの美しい海の中にも、たくさんの歴史や
悲しい出来事が溶け込んでいるんだなと改めて想うと、
なんだかやりきれない気持ちになりました。
あの沖縄の明るさの向こうに、過去の残酷な出来事があることを、
僕たちは知っていなければいけないし、
忘れてはいけないことだと思います。
終戦の1945年、私は4才。
出征の時、隣のおばさんにおんぶされ、
国鉄三島駅へ父を見送りに行ったこと
家の中に造ってあった防空壕の中のカビ臭さ
深夜、空襲警報のサイレンの鳴る中、電灯に黒い布を掛け、
母と姉、弟と、部屋の真ん中でじっと肩を寄せ合い
米軍機が飛び去るのを待ったこと
アメリカ兵が妹にくれていた紙袋いっぱいのチョコレートやビスケット
出征した父は終戦後、横須賀からすぐ帰ってきたが、
リュックの中には乾パンの様なものが入っていたこと
今でも鮮明に憶えている。
同じ頃に、沖縄ではあんな悲惨なことが起こっていたんですよね。
その頃の僕は、もちろん、何にも知りません。
沖縄戦を、ひめゆり学徒隊として経験した彼女たちが
どんな想いを抱えて、生きてこられたのか、
すべてわかることはできないけれど、
映画「ひめゆり」は、観るべきだなと思いました。
証言してくれたおばあちゃんたちに、せめて自分がすべきことは、
やっぱり まず知ることなのだろうと思います。
翌日11日も2回の上映後、柴田監督はWBGOへ5次会に来られ、
帰りの時間いっぱいまで
いろんな方々の声に耳を傾け、お話されていました。
みんな、柴田監督だから気持ちを許し、ゆだねられるのだろう。
ひめゆりのおばあちゃんも、きっと柴田監督だから頼めたのだろう。
監督はこの映画を撮るために生まれてきたのではとさえ思えました。
僕も、近いうちに「ひめゆり」を観に行かせてもらいます。
みなさんも、ぜひ観に行ってください。
ひめゆりの少女の、本当の姿を。
2007.11.10(土)~23(金) シネマルナティック湊町
映画 『ひめゆり 』 1日2回上映中
映画「ひめゆり」HP http://www.himeyuri.info/
柴田昌平監督blog http://www.himeyuri.info/kantoku_blog/
プロダクション・エイシア HP http://www.asia-documentary.com/
ひめゆり平和祈念資料館HP http://www.himeyuri.or.jp/
柴田監督、ありがとうございました。
またお逢いできる日を楽しみにしています。