だらずだらじゃず・本音ジャズ

№3 「名曲は名演に非ず」《Love Is Here To Stay》

私のはここに《Love Is Here To Stay》
人のジャズマンが「強い恋心」を奏でる。
名曲だが、どれも・これも・???
 ⑤『Here We Come/The 3 Sounds』(60)
ジーン・ハリス(p)、アンドリュー・シンプキンス(b)、ビル・ダウディー(ds)。

ファンキー・ジャズの面々だから、騒々しく演りたいんだろうが。
それを押さえて、ズウズしながらスローテンポで愛のテーマを演奏。
どうにも・こうにもえ切らない。
ジーン・ハリスのブロックコード一発の衝撃音が、急に「ツ~~~ン」。
何度も喰らわされ、その度にビックリする。

全く曲調に合っていない。
「恋心を強く念じる」そんな演奏を聴かす。

 ⑥『Pres And Teddy/Lester Young(ts)』(56)
レスター・ヤング(ts)、ティディー・ウイルソン(p)、ジーン・ラミー(b)、
ジョー・ジョーンズ(ds)。

レスター!ロボロで大丈夫か??
とにかくワビサビ感が凄くて、だらけのテナーの音。
「永遠の恋を2人で誓い合う」。
強い恋心を現すテーマだが、れた音が弱々しい恋を感じさせる。
「永遠の恋」というより、ボロボロに朽ち果てた
いらくの恋」だ。

レスターはやたらと
「フッ・・」とフレーズを切り、一瞬の無音を生む。
ビブラートを掛けないから、熟した恋の感じが無い。
「恋の想い」がブチ切れ、枯れていく感じをイメージさせる。

 ⑦『Dial JJ5/J.J.Johnson(tb)』(57)
JJジョンソン(tb)、ボビー・ジャスパー(ts,fl)、トミー・フラナガン(p)、
ウイルバー・リトル(b)、エルヴィン・ジョーンズ(ds)。

ここでは、テーマを素直に聴かす。
トロンボーン特有の上下スライド・抑揚・奥深くい音。
そして、タンキングの効いた歯切れのイイ・トーン。
フレーズの直さ&丸い音が「明るくしい恋人の仲」をイメージさせる。
信じる強い恋心の表現とはチョット異なる。

《私の恋はここに》。
表現力が全く異なる3つのカラー。
想い入れの強い演奏表現は②、③、①の順かな。(私の好み)
 

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