だらずだらじゃず・本音ジャズ

№5 「名曲は名演に非ず」《What's New》

《What's New》「お変わりありませんか。」
じ曲」??と、思ってしまう。
ジャズの面白さが楽しめる2つのグループ。
曲」?!活かすも殺すもジャズマン次第。
⑩『Smokin' At The Half Note/Wynton Kelly(p)』(65)
ウイントン・ケリー(p)、ウエス・モンゴメリー(g)、ジミー・コブ(ds)。

このレコードは、スリリングなバトルで有名。
バトルでガンガン演り合い、この曲はB面最後のスローテンポ・モノ。
バトルが売物だから、スローテンポのこの曲は付録って感じ。

ウエス(g)のブ厚いトーンでテーマが進む、ーディーな曲仕立て。
そして、ケリ-(p)のアドリブへ。
ケリー節の特徴は、明るいピアノの単音で軽快に流れるタッチ。
ピンポン玉が「~~ン、ポン、ポン」と弾む感じの音。
ウエスと曲調が異なり、スイングとノリの世界へ突入。
そして、エンディングテーマはウエスのオクターブ奏法で幕を閉じる。
非常に分り易い、リのイイ演奏で聴かす。
⑪『What's New/Bill Evans(p)』(69)

レコード⑩と比べると、とてもじ曲のテーマとは思えない。
暖かい温もりのある音でジェレミー・スタイグ(fl)がテーマを演じる。

的センスのエヴァンスがバックでピアノ。
「何て、ゲのあるピアノ」か、不協和音モドキのコードを叩く。
フルートの音場空間に邪魔、としか思えない。
叉、フルートがガンガン攻めるが、エヴァンスはノッテこない。
ール過ぎて、スイングもノリも無い。
両者のコンストラストが和感を生む、これが面白い。

この曲はインスト用(楽器用)に書かれた曲。
歌詞が無いから曲調とコードを各ジャズマンが解釈しアドリブを行う。
だから⑩と⑪はとても同じ曲とは思えない。
ノリがイイのは⑩。ジャズの面白さは⑪。
曲であっても」活かすも殺すもジャズマン次第、ってとこか。


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