№5 天に舞う！ラストセッション《エルモ・ホープ(p)》

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NYへ復帰(61)、一揆に４枚の録音！

薬中投獄、肺炎で入院・心臓麻痺で他界！

人生ズタズタ、当⑤が人生最期の録音に！

 

一句

　“惜しむ音　ラストセッション　天に舞う”

⑤-1『エルモ・ホープ・トリオ』(66)国内盤
《Elmo Hope Trio》
エルモ・ホープ(p)、ジョン・オー(b)、

フィリー・ジョー・ジョーンズ(ds)。


⑤-2 オリジナル『Last Sessions Vol. 2』 Inner City

 

《Elmo Hope Blog紹介》

③『With F. Butler＆J. Bond』№3 「ホープ」賭け！西海岸へ《エルモ・ホープ(p)》 - だらずだらじゃず・本音ジャズ

④『Here's Hope』(61)№4 唸り・跳ね！N.Y.復帰《エルモ・ホープ(p)》 - だらずだらじゃず・本音ジャズ

当⑤がエルモ・ホープ最期の録音となる。

その後、肺炎により入院。

録音の１年後(67.５)44歳、心臓麻痺により他界する。

61年NYへ復帰した年、一揆に４枚の録音。

復帰を祝うかのように、飛ぶ鳥を落とす勢いだ。

④『Here's Hope』を想い出す鍵盤タッチ。

「キビキビ」とした音の立ち上がり。

T.モンクを臭わす個性豊かなアドリブ。

左手が叩き出す不協な単音。
奇妙奇天烈な空気感＆メリハリの音。

オンリーワンと思える独特なフレーズ。

ところが、そのユニークさからか。

人気は落ち目か？

４枚の一揆録音以降～他界まで。

この5年間で僅か3枚の録音である。

鳴かず飛ばずの5年間に、薬中による投獄。
人生ズタズタだったのではないか。

当⑤の最期の演奏は、やっぱ勢いがない。
あの「キビキビ」とした躍動感は微塵もない。

④同様フィリー・ジョー(ds)の起用ではある。

だが、お得意の「ジャリ・ジャリ」スネアの出番はない。
人生の陰陽を写す、そんなプレイが聴き取れる。

 

　一句

　“惜しむ音　ラストセッション　天に舞う”

 

「Night In Tunisia」。
軟弱な曲が続くが、光る一曲である。
個性を見せ付け・面白すぎる解釈で聴かせます。

 

♪～♪ 　只者ではない個性で魅せる、他界１年前・最期の演奏です。