№10 初ソプラノ！映像描写を極む《ズート・シムズ(ts)》

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ソプラノ初レコード、イチオシ名盤！

繊細・柔らかさ、躍動感込めたソプラノ！

ファンタスティックな映像をソプラノで描写！

⑩『ズート・アット・イーズ』(73)

《Zoot At Ease/Zoot Sims》

ズート・シムズ(ts)、ハンク・ジョーンズ(p)、ミルト・ヒントン(b)、

ルイ・ベルソン(ds)。

《Zoot Sims　Blog紹介》

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ソプラノサックスを演奏した初のレコード。
これが、とんでもなく素晴らしい。

今後のソプラノ・アルバムの中でイチオシの名盤。

 

聴き処は１曲目「Softly As In A Morning Sunrise」。
「朝日のように爽やかに」この演奏はソフトな朝日では無い。

朝の澄み切った空・太陽が「ギンギン」に刺す。

そんな状景をソプラノサクッスが描く。

「繊細さ＆柔らかさ」を現し、且つ「躍動感」溢れる演奏。
 

A#3｢Rosemary's Baby｣、この曲もソプラノが巧い。
「フワッ、フワァ～」音を殺した抑揚感。
ファンタスチイックな映像をソプラノ１本で描写する。
細く・長く・伸ばす音が緊張感をもたらす。

 

その緊張感をH.ジョーンズのピアノがより高める。
ピアノがキラキラ光り、短いドラムソロを挟み、ソプラノへ。

緊張感＆キラキラ感、息を殺して聴き込んでしまう。

 

残念なのは、テナーで演奏する曲。

まるでムード・テナー、「キャバレー｣の生バンドの如し。

ウオーム感は変わらないが、太く・やたらと「丸い」音。

 

｢ぬるま湯｣のムードミュージック、ジャズとは言い難い。
ソプラノとの両刀使いで本家のテナーが腐ったか。

 

♪～♪ 　｢朝陽のように爽やかに｣ソプラノサクスの状景描写をお聴き下さい

Softly, As In A Morning Sunrise - Zoot Sims

Zoot At Ease May 30, 1973

Softly, As In A Morning Sunrise - Zoot Sims

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