Jill's Room Blog
元TerraRosa、現Jill's ProjectのKey/オルガン奏者・岡垣"JILL"正志の公式ブログです。
 



報告が遅くなりましたが…

TERRA ROSAのBASSISTであった山口宏二が12月4日 15時24分に44歳で亡くなりました。
本当はその日にTERRAファンの皆さんに伝えようかとも思いましたが
彼が既にミュージシャンを退き一般のお仕事をされてたことや
とても悲しんでおられる御遺族の心情に配慮し 
いたずらにブログで書かせていただくことを差し控えておりました。
初七日を過ぎ、ご遺族の許可もいただいたところなので
今ごろだけど彼の事を書きますね…。


11月、TERRA ROSAのギタリスト、ヒロミから彼が胃ガンで胃の摘出手術を受け
入院していると聞き俺とCAZは奈良の病院にお見舞いに行きました。
14年ぶりだというのに彼の印象が全然変わっていないのにびっくり!
でも本当はその時もうガンの骨への転移が発見されていた後だったのですが
彼は悲観したところもなく笑顔で俺達を迎えてくれました。
バンド時代の話に華が咲きとても楽しく穏やかな時間だったと思いマス。
俺は帰る時に是非聴いて欲しいと「ラストコントラクト」を手渡し
「絶対 聴いてや!感想も聞かせてや!また来るからね!」と…
それからもう1回会いに行きましたがその時も本当に顔色も良く
「アルバム 良かったよ、俺 やっぱりハードロック好きやわ」
って言ってもらって逆に励まされた気がします。
CAZも「また山口君が治ったらTERRA ROSA再結成のライブをやろう!」
と勇気づけてました。本当に彼が治ると信じたかったからです…。

でも12月に入り丁度レコーディングの最中に 永眠の知らせを聞きました
どうしても自分の現場だったので離れる事が出来ない状況でしたが
お通夜の前日に山口君の実家の方へ行かせていただく事ができました。。
横たわる彼の顔はすごく穏やかで呼べば返事をしてくれそうな感じでした。

親や親戚の死は何度も経験していますが
同じバンドメンバーの死はとてつもなく悲しいことを知りました
とても辛くてお酒が好きだった彼に
「やっと呑めるな!よく頑張ったな!」と言うことしかできなかったくらいです。

TERRA ROSA時代 彼は多くを語らず黙々とプレイする感じで
メンバーチェンジの多いこのバンドのボトムをしっかり支えてくれていました
いつも静かで穏やかで、プレイはパワフルで!理想的なベーシストだったと思いマス。
彼の存在があってTERRA ROSAを長くやってこれたことも事実です。

なんとかしてお通夜と告別式に出たかったのですが
ヒロミとCAZに「岡垣君は命をかけて作品を仕上げるのが仕事だよ
山口君もそれを望んでるはず、後は任せて!」って言われて東京に戻りました。
新幹線の中で涙を押さえることができず2時間ずっと泣いてしまい
山口君に見られたら笑われそうかも…です…。

お通夜の彼の祭壇には愛用のプレジションベースが飾られ
「オネスティ」がBGMで流れてみんな泣いたそうです。
俺も「曲もベースも素敵です…」ってCAZからのメールでまた泣いてしまいました。

翌日の告別式の日、俺はその時間にスタジオから彼の最期のステージを応援しました。
「エンドレスベイシス」のアルバムがBGMで流され
出棺の時「ペトルシュカ」で彼を送り出したそうです
彼が考えた演出なのかな…?悲しすぎるよ…
そして大勢の友人達に見送られ立派に彼は最期のステージを終わらせました。

板倉JUNはお骨を拾う時に大泣きしました
俺もその場にいたら大泣きしたことだと思いマス
堀江さんはあと何十年かしてみんな死んだらむこうでエンドレスベイシスをやろうと言いました
俺も本当にそうしたいです 

彼に会えたこと、一緒にプレイできた事は俺の誇りです。
ファンの皆さん、TERRAのCDを聞くたびにカッコイイ彼を思い出してあげてください

…山口君、本当に君はカッコ良かったよ…今回のアルバムを君に捧げますね…

そしてご冥福を心から祈ります     

岡垣正志




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