極めつけ蓮舫低知能大臣批判【日本の面影】ノンフィクション作家・工藤美代子 女性大臣の金銭感覚このニュースのトピックス:領土問題 今年の10月は、相変わらず不快な出来事が多かった。特に尖閣諸島問題は、日本政府の国家観の欠落を露呈したが、それ以外にも長引く不況、失策続きの外交、親のわが子への虐待、その他、社会の根幹が不気味にきしみ始めているのを強く感じる事象が続いた。 菅内閣が率いる民主党政権は、これからの日本をどのようにかじ取りしてゆくのか。政権の中枢にいる閣僚たちが、何を考えているのか、さっぱり中身が伝わってこない。そう思いながら、ファッション雑誌「VOGUE NIPPON11月号」を手にしたら、行政刷新担当の女性大臣が、6ページにわたって、インタビューに答えている。 まず、最初のページは国会議事堂の中でポーズを取ったものでジャケット55万200円、ブラウス26万4600円、スカート38万6400円と、値段そしてブランド名が明記されている。4ページ目もブランド名が表記されたジャケット29万4000円、スカート37万8000円を着用の写真だ。同じく国会議事堂内である。5ページ目は37万9500円のジャケットを着て写真に納まっている。 いったい日本の女性の何人が、こんなに高価な衣服に袖を通す機会があるのだろうかと、まず値段に仰天した。そして、政治家のインタビュー記事になぜ衣服のブランド名から値段までが詳細に書き込まれているのかが奇異に感じられた。 この女性政治家は、事業仕分けで日本のスーパーコンピューターの技術は「1位でないといけないんですか」という質問を発したが、尖閣問題でも、中国船の船長が釈放されたのは「ベストな選択だった」といい切っている。 インタビューの中では「ギャルからOLのお姉さんまで全員立ち止まる政治家というのは、私しかいない」といってはばからず、「私がトップスピードで走り続けるしかないのだと思います。誰もが私みたいになれるようになるまで、それくらいまで頑張りたいと思います」と、すべての人が自分のようになるなら良いと語る。 さらに、現在の仕事が「楽しくて仕方がない」と繰り返し述べ、最後に「1円の重みがわかっていない人に1円の徴収権はない」「その感覚は政治家全員が持つべきですし、私はそうありたい」という言葉で結んでいる。 さて、深まる秋の夜長に考えてみた。 「総理という選択肢も私の中では否定していません」という彼女は、総額にして130万円以上のブランド物のスーツに身を包み、1円という金額の重みをどう考えているのだろう。そして事業仕分けとは、そんなに楽しい作業なのだろうか。 彼女に171万票を投じて参議院議員に選出したのは、まぎれもなく私たち日本人である。この先も続く民主党政権下で、日本の基盤がどこに漂流するのか、不安は募るばかりだ。 そもそも総理という仕事は自分が選択するものではないだろう。民意によって選出されるものであるが、その結果はすべて国民に返ってくる。それをつくづくと思い知らされる一件だった。(くどう みよこ) |
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