ジロがゆく

なんとなく生きてます

ある、死んだ男の追憶

2021-02-27 16:12:12 | 日記
 死んだ男の残したものは、会社一つと伝説と・・・・・ ばいきんとへびがこわいぞしちじゅう老 ※ 六尺豊かな大男だった。開放的な性格だった。 褞袍(どてら)着て 火種かき出す 小火鉢の 灰の表の へのへのもへじ ※ 髪は、ロマンスグレイ(死語?)。白洲次郎ばりの美丈夫だった。華やかな雰囲気をまとった、豪放磊落なイメージだった。が、時に暗い影を見せることもあった。一定の直線上を往復する単振動め . . . 本文を読む

白日夢

2021-02-27 07:35:01 | 日記
古本の桜の押し花こぼれ落つ微笑一閃浮かびてのち去る                                     読書の習慣を持たなかった亡妻 遺品の中にあった唯一の本 押し花を作るときの楽し気な表情 妻を含めて、最も懐かしい死者たちは、決して夢に現れない 目覚めているときにのみ一瞬の幻影としてのみ現れ、たちまちにして消え去る しかし、よみがえった悲しみが容易に消えることはな . . . 本文を読む