昨日、当家御用達の中型小売店にて、”おつとめ品”と銘打たれた「種なし巨峰」なる葡萄を入手。「巨峰」という名にしてはいささか小粒。重さは、多分、100g。
これを原料として、色鮮やかにして、且つ類稀なる美味しさの飲料の作成開始。
作成方法、至って簡単。潰した葡萄粒に砂糖をまぶして器に入れるだけナリ。
【要点】
● 種つき葡萄のバヤイも同一製法ナリ。
● 原料の水洗いや表面に吹いている白粉をふき取ること、厳禁。この白
粉こそ、この製法の要諦なれば也。
● 原料を電気自動粉砕機にて粉砕すれば、時間短縮可なれども、拙者、貧に
して、さようなる利器持たぬ故、指にて摘まみ申した次第
。
● 水、汗、その他塩分の混入、不可ナリ。
拙者、葡萄実を潰す手指を予め酒精にて洗浄つかまり候いき。
器の熱湯消毒あれば、なおさらに良し。拙者、今回、この作業省略。
● 砂糖の量、特にお構いなし。砂糖、防腐作用を発揮するとともに、ある化
学反応を起こして漸次消滅し、さすれば、更なる追加を重ねる要あればナリ。
今回、手元に残りしもの、大匙3杯ほど加えしのみ。
なお、砂糖の量多ければ、甘味過多にして、風味を損なう怖れあり。
● 器の口を”食物包装用化成透明薄布"にて塞ぎ、これを輪護謨にて留め、更
に薄布中央に縫い針にて極小なる穴を開ければ、本作業終了ナリ。穴は、発生
する瓦斯を逃す為ナリ。瓦斯は空気中に多分に含まれるものなれば、特段の事
情のなき限り無害ナリ。
【完成予定】
約1月。風味具わるに至るまでには、約3カ月を要す。途中、様々、され
ど簡単なる作業あり。節目ごとにご報告申し上げる予定ナリ。
【懇願申すべき条】
本製法につきては、ご存じの方ありと推測され得るところなれど、当家にては、先祖伝来の秘伝、云わば”企業秘密”なる扱いなれば、本連続記事につきては、ナニトゾ、ドウゾ、クレグレモ、ご内聞にヒラニヒラニ願い上げ申しタテマツリ候。
コレ、コノトオリ