※長駄文ゆえ、どうぞ、お読み流しください。。
耳にタコができるほど聞き飽きた「不要不急の外出の自粛要請」。この「不要不急の外出」とは何かということがいまだによくわかりません。
「自粛」とありますから、外出の要否を自ら判断して、その結果に従って外出を控える=やめるという、あくまで個人の自律に委ねるコンセプト?かと思います。いかにも、自由主義を標榜する国にふさわしい、とまずは喜びたいところです。
ところが、このご時世、理性ありと誰もが思うようなおエライさんが、おそらくはその合理的かつ自律的判断に従って、どこかのレストランで会食をしようものなら、国中から袋叩きに遭ったうえに、ついには辞職退職クビの憂き目にあう始末。場合によっては、一家離散一家心中の運命に追いやられないとも限りません。ここに至って「要請」という一見へりくだったような呼びかけが、実は「強制」という契機を多分に含んでいるように思えます。つまり、「上意でアル」と、なにやら江戸時代にさかのぼったような気がしないでもありません。
こうなると、外出の要否について軽々に判断することはできません。昔のお上の御用を承る目明し・岡っ引きともいうべき自称自粛警察に折檻されたり、逼塞、閉門、押込め、所払いに遠島配流、はては打首獄門等々にされたりするなどの恐れなしとは言えないからです。
はじめのうちは、「不要不急」とは、「不要かつ不急」、「不要または不急」のどちらなのだろうと迷いました。「不要」とは、「しなくていい」あるいは「するべきでない」との意味、「不急」とは「いそがなくていい」あるいは「急ぐべきでない」の意だから、この両者は別個の概念だと考えたからです。右往左往の末、結局、自粛すべき外出は、「不要かつ不急」、「不要または不急」それぞれの場合をともに含むのだろうという結論に達しました。
ところが、それぞれの判断基準はいかに?と考えると、そこでまた立ち止まらざるを得ません。考える筋道をどうすればよいのか、さっぱり見当がつかないのです。
そこで、手っ取り早いところで、「不要不急」の意味を検索してみました。
「とくに必要ではないこと」(コトバンクー四字熟語を知る辞典の解説)、「どうしても必要というわけでもなく、急いでする必要もないこと」(広辞苑無料検索)などとありました。どうにもしっくりきません。因みに「不要不急の反対語・対義語・対照語」で検索してみたところ、「「不要不急」に一致する言葉は見つかりません」(反対語大辞典)ということでした。
これでは、具体的な結論を自分ひとりで判断して導き出すことはできません。
それでは、この言葉の言い出しっぺと思われる政府の「公式見解」はどうなっているのか、「国民のために働く内閣」を標榜する政府なら、わたしのようなバカでもわかるように、判断基準と具体例を事細かにすでに「シッカリ」説明しているのじゃないかと思い至りました。
ところが、コロナウイルス対策の所轄官庁は、厚生労働省、経済産業省のどちらなのだろうという疑問がわきました。
が、そこの詮索は省略して、両者を区別して検索しましたが、目的を果たすことはできませんでした。
まず、「不要不急の外出とは 厚生労働省」で検索。
「国の新型インフルエンザ対策の現状 厚生労働省健康局結核感染症課 新型インフルエンザ対策推進室」:具体的な説明は皆無。
次に「新型コロナウイルス感染症について - 厚生労働省」。
→「新型コロナウイルス感染症について」→「新型コロナウイルスに関するQ&A 一般の方向けQ&A」→「新型コロナウイルスに関するQ&A(一般の方向け)|厚生労働省」 令和3年3月2日時点版
【不要不急の外出とは何か・・・どこを見りゃいいんだい?】
→「1.緊急事態宣言と政府の方針」→「問2 今回の緊急事態宣言下では何が求められるのですか」
→「 これまでの感染拡大期の経験や、国内外の様々な研究などの知見(例えば、感染経路の分析)を踏まえ、より効果的・集中的な感染防止策を講じます。そのため、これまでの・・・(3)外出・移動自粛・・・の4つの対策の継続・徹底を中心に、感染リスクの高い場面に絞った対策を行います。・・・
→(3) 外出・移動自粛
普段会わない人と会うと感染拡大リスクが高まるので、不要不急の外出や移動の自粛を要請しています。職場への出勤をしなければならない場合や通院、散歩など、生活や健康の維持に必要な外出・移動は除かれます。
「外出自粛」については、日中夜間を問わず、ご協力をお願いいたします。特に、飲食の機会につながる人の流れを抑えるという観点から、20時以降の不要不急の外出については徹底をお願いします。
また、「移動自粛」についても、その移動が「今、どうしても必要かどうか」、その目的や必要性を十分吟味した上で、ご判断くださいますようお願いします。」
「問3 前回の緊急事態宣言との違いは何ですか。」→「・・・具体的な措置内容は、都道府県知事が判断しますが、前回の緊急事態宣言との違いは、以下の一覧表のとおりです。・・・例えば、「外出・移動」については、前回は、「最低7割、極力8割程の接触機会の低減」を目指すこと、繁華街への接待を伴う飲食店への外出の自粛、をその内容としておりましたが、 今回は、感染拡大の主な起点となっている場面につながる人の流れを制限するために、接触機会の目標値は置かず、かつ外出先を絞ることなく、不要不急の外出・移動の自粛などを要請しています。(実効性を高めるため、飲食店の皆様には20時までの時短営業等を要請しております。)
また、普段会わない人との接触が感染を広げることが、新型コロナウイルス感染症の特徴です。都道府県をまたぐ帰省や旅行については、不要不急の外出の例として記載していますが、不要不急の外出は都道府県をまたぐかどうかに関わらず、「今、どうしても必要かどうか」をご判断くださいますようお願いします。」
「3.新型コロナウイルス感染症の予防法
問1 感染を予防するために注意することはありますか。心配な場合には、どのように対応すればよいですか。」→「・・・感染を予防するためには、基本的な感染予防の実施や不要不急の外出の自粛、「3つの密」を避けること等が重要です。・・・」
「不要不急の外出とは 経済産業省」で検索→それらしきもの無し。
「不要不急の外出とは」で、他の官公庁関係のサイトを目途に検索。
「大阪市:緊急情報 不要不急の外出・移動を控えてください」→「市民の皆さんへ 不要不急の外出・移動は控えてください」とあるだけ。
【新型コロナ】外出自粛に関するQ&A | 下野市スマートフォンサイト
【コレは期待できるぞ・・・と思いきや】
「Q1. 不要不急とは、何ですか。
A1. 人によって何を指すかは異なりますが、「その日でないとだめなことかどうか」を目安にしてください。例えば、生活必需品を買うためにスーパーやコンビニに行くこと、医療機関への通院などは、必要なものといえます。」
「Q3. これ(ライブハウス、映画、パチンコ、カラオケ等)は、不要不急に該当しますか。
A3. 制限するものではありませんが、不要不急の外出を控えていただき、お出かけの際は、混雑する時間を避ける、できるだけ他の客との距離をとるなど、「3密」を避けるよう工夫してください。外出自粛は、あくまでもお願いであり、個人の事情もありますので、各自にご判断いただいています。
やむを得ず外出する場合は、「3密」をできる限り避けていただくようお願いします。」
といった調子で、具体的基準が示されているわけではありません。
具体例を挙げ尽くすことはもとより不可能とは心得てはいますが、これらの記述は、具体的基準を帰納的に、その都度設定する場合の参考にはならないと思います。
民間発の記事。
「不要不急の外出」とは?その意味と目安を解説します|新型コロナウイルスと私たちの暮らし・日テレ特設サイト|日本テレビ
「『不要不急の外出』とは?その意味と目安を解説します|新型コロナウイルスと私たちの暮らし・日テレ特設サイト|日本テレビ 2020.03.27 公開」
→(その冒頭に)
「まとめると、
■外出自粛要請が出されている場合は、「とにかく家にいること」が基本
■控えること:用事のない散歩(花見など)、屋外の運動、大人数の集まり
■制限されないこと:食料品・衣料品の買い物、通院、公共交通機関での通勤」
「東京都などが週末の「不要不急の外出」を控えるよう呼びかけています。でも、どういう行動をとったらいいか迷うこともありますよね。
この記事では、迷った時の判断の参考にしてもらうための情報をまとめました。・・・」
と、あまり歯切れよくありません。
で、わたしの出した、いい加減な結論:
「不要不急」とは、要するに、切羽詰まったと自身が観念したときの意。
(「不要」と「不急」を区別する意味はない。「不急」は明治時代の造語ともいわれているようです。「不要不急」という語呂のいい用語はお役人好みで使われたものなのでしょう)
例えば、スーパーにネギを買いに行きたいと思った場合、もし、寒かったり、雨が降ったりしていたときは、使いさしの白菜のきれっぱしが残っている限り、その日は不要不急の日と決める。
白菜のきれっぱしも無くなり、米塩醤油も尽きたときを要急の日とする。
「とかくに人の世は住みにくい」と痛感する昨今です。
耳にタコができるほど聞き飽きた「不要不急の外出の自粛要請」。この「不要不急の外出」とは何かということがいまだによくわかりません。
「自粛」とありますから、外出の要否を自ら判断して、その結果に従って外出を控える=やめるという、あくまで個人の自律に委ねるコンセプト?かと思います。いかにも、自由主義を標榜する国にふさわしい、とまずは喜びたいところです。
ところが、このご時世、理性ありと誰もが思うようなおエライさんが、おそらくはその合理的かつ自律的判断に従って、どこかのレストランで会食をしようものなら、国中から袋叩きに遭ったうえに、ついには辞職退職クビの憂き目にあう始末。場合によっては、一家離散一家心中の運命に追いやられないとも限りません。ここに至って「要請」という一見へりくだったような呼びかけが、実は「強制」という契機を多分に含んでいるように思えます。つまり、「上意でアル」と、なにやら江戸時代にさかのぼったような気がしないでもありません。
こうなると、外出の要否について軽々に判断することはできません。昔のお上の御用を承る目明し・岡っ引きともいうべき自称自粛警察に折檻されたり、逼塞、閉門、押込め、所払いに遠島配流、はては打首獄門等々にされたりするなどの恐れなしとは言えないからです。
はじめのうちは、「不要不急」とは、「不要かつ不急」、「不要または不急」のどちらなのだろうと迷いました。「不要」とは、「しなくていい」あるいは「するべきでない」との意味、「不急」とは「いそがなくていい」あるいは「急ぐべきでない」の意だから、この両者は別個の概念だと考えたからです。右往左往の末、結局、自粛すべき外出は、「不要かつ不急」、「不要または不急」それぞれの場合をともに含むのだろうという結論に達しました。
ところが、それぞれの判断基準はいかに?と考えると、そこでまた立ち止まらざるを得ません。考える筋道をどうすればよいのか、さっぱり見当がつかないのです。
そこで、手っ取り早いところで、「不要不急」の意味を検索してみました。
「とくに必要ではないこと」(コトバンクー四字熟語を知る辞典の解説)、「どうしても必要というわけでもなく、急いでする必要もないこと」(広辞苑無料検索)などとありました。どうにもしっくりきません。因みに「不要不急の反対語・対義語・対照語」で検索してみたところ、「「不要不急」に一致する言葉は見つかりません」(反対語大辞典)ということでした。
これでは、具体的な結論を自分ひとりで判断して導き出すことはできません。
それでは、この言葉の言い出しっぺと思われる政府の「公式見解」はどうなっているのか、「国民のために働く内閣」を標榜する政府なら、わたしのようなバカでもわかるように、判断基準と具体例を事細かにすでに「シッカリ」説明しているのじゃないかと思い至りました。
ところが、コロナウイルス対策の所轄官庁は、厚生労働省、経済産業省のどちらなのだろうという疑問がわきました。
が、そこの詮索は省略して、両者を区別して検索しましたが、目的を果たすことはできませんでした。
まず、「不要不急の外出とは 厚生労働省」で検索。
「国の新型インフルエンザ対策の現状 厚生労働省健康局結核感染症課 新型インフルエンザ対策推進室」:具体的な説明は皆無。
次に「新型コロナウイルス感染症について - 厚生労働省」。
→「新型コロナウイルス感染症について」→「新型コロナウイルスに関するQ&A 一般の方向けQ&A」→「新型コロナウイルスに関するQ&A(一般の方向け)|厚生労働省」 令和3年3月2日時点版
【不要不急の外出とは何か・・・どこを見りゃいいんだい?】
→「1.緊急事態宣言と政府の方針」→「問2 今回の緊急事態宣言下では何が求められるのですか」
→「 これまでの感染拡大期の経験や、国内外の様々な研究などの知見(例えば、感染経路の分析)を踏まえ、より効果的・集中的な感染防止策を講じます。そのため、これまでの・・・(3)外出・移動自粛・・・の4つの対策の継続・徹底を中心に、感染リスクの高い場面に絞った対策を行います。・・・
→(3) 外出・移動自粛
普段会わない人と会うと感染拡大リスクが高まるので、不要不急の外出や移動の自粛を要請しています。職場への出勤をしなければならない場合や通院、散歩など、生活や健康の維持に必要な外出・移動は除かれます。
「外出自粛」については、日中夜間を問わず、ご協力をお願いいたします。特に、飲食の機会につながる人の流れを抑えるという観点から、20時以降の不要不急の外出については徹底をお願いします。
また、「移動自粛」についても、その移動が「今、どうしても必要かどうか」、その目的や必要性を十分吟味した上で、ご判断くださいますようお願いします。」
「問3 前回の緊急事態宣言との違いは何ですか。」→「・・・具体的な措置内容は、都道府県知事が判断しますが、前回の緊急事態宣言との違いは、以下の一覧表のとおりです。・・・例えば、「外出・移動」については、前回は、「最低7割、極力8割程の接触機会の低減」を目指すこと、繁華街への接待を伴う飲食店への外出の自粛、をその内容としておりましたが、 今回は、感染拡大の主な起点となっている場面につながる人の流れを制限するために、接触機会の目標値は置かず、かつ外出先を絞ることなく、不要不急の外出・移動の自粛などを要請しています。(実効性を高めるため、飲食店の皆様には20時までの時短営業等を要請しております。)
また、普段会わない人との接触が感染を広げることが、新型コロナウイルス感染症の特徴です。都道府県をまたぐ帰省や旅行については、不要不急の外出の例として記載していますが、不要不急の外出は都道府県をまたぐかどうかに関わらず、「今、どうしても必要かどうか」をご判断くださいますようお願いします。」
「3.新型コロナウイルス感染症の予防法
問1 感染を予防するために注意することはありますか。心配な場合には、どのように対応すればよいですか。」→「・・・感染を予防するためには、基本的な感染予防の実施や不要不急の外出の自粛、「3つの密」を避けること等が重要です。・・・」
「不要不急の外出とは 経済産業省」で検索→それらしきもの無し。
「不要不急の外出とは」で、他の官公庁関係のサイトを目途に検索。
「大阪市:緊急情報 不要不急の外出・移動を控えてください」→「市民の皆さんへ 不要不急の外出・移動は控えてください」とあるだけ。
【新型コロナ】外出自粛に関するQ&A | 下野市スマートフォンサイト
【コレは期待できるぞ・・・と思いきや】
「Q1. 不要不急とは、何ですか。
A1. 人によって何を指すかは異なりますが、「その日でないとだめなことかどうか」を目安にしてください。例えば、生活必需品を買うためにスーパーやコンビニに行くこと、医療機関への通院などは、必要なものといえます。」
「Q3. これ(ライブハウス、映画、パチンコ、カラオケ等)は、不要不急に該当しますか。
A3. 制限するものではありませんが、不要不急の外出を控えていただき、お出かけの際は、混雑する時間を避ける、できるだけ他の客との距離をとるなど、「3密」を避けるよう工夫してください。外出自粛は、あくまでもお願いであり、個人の事情もありますので、各自にご判断いただいています。
やむを得ず外出する場合は、「3密」をできる限り避けていただくようお願いします。」
といった調子で、具体的基準が示されているわけではありません。
具体例を挙げ尽くすことはもとより不可能とは心得てはいますが、これらの記述は、具体的基準を帰納的に、その都度設定する場合の参考にはならないと思います。
民間発の記事。
「不要不急の外出」とは?その意味と目安を解説します|新型コロナウイルスと私たちの暮らし・日テレ特設サイト|日本テレビ
「『不要不急の外出』とは?その意味と目安を解説します|新型コロナウイルスと私たちの暮らし・日テレ特設サイト|日本テレビ 2020.03.27 公開」
→(その冒頭に)
「まとめると、
■外出自粛要請が出されている場合は、「とにかく家にいること」が基本
■控えること:用事のない散歩(花見など)、屋外の運動、大人数の集まり
■制限されないこと:食料品・衣料品の買い物、通院、公共交通機関での通勤」
「東京都などが週末の「不要不急の外出」を控えるよう呼びかけています。でも、どういう行動をとったらいいか迷うこともありますよね。
この記事では、迷った時の判断の参考にしてもらうための情報をまとめました。・・・」
と、あまり歯切れよくありません。
で、わたしの出した、いい加減な結論:
「不要不急」とは、要するに、切羽詰まったと自身が観念したときの意。
(「不要」と「不急」を区別する意味はない。「不急」は明治時代の造語ともいわれているようです。「不要不急」という語呂のいい用語はお役人好みで使われたものなのでしょう)
例えば、スーパーにネギを買いに行きたいと思った場合、もし、寒かったり、雨が降ったりしていたときは、使いさしの白菜のきれっぱしが残っている限り、その日は不要不急の日と決める。
白菜のきれっぱしも無くなり、米塩醤油も尽きたときを要急の日とする。
「とかくに人の世は住みにくい」と痛感する昨今です。
長々と
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