チェンマイに来てから、今日はじめて両替屋さんへ行きました。3月に日本に帰ったとき、ある程度の日本円をタイに持ち込んだのですが、ご存じの円安でバーツに替える気がせず、様子見で家の中に保管してあったのです。
一度だけ迷ったのは、4月上旬、日銀が仰天するような緩和策を打ち出す直前でした。発表された後は、1ドル100円前後の円安に進んで行くことは私のような経済音痴でも予測できました。すなわち1万円が3,000バーツ割れすることは不可避の情勢でした。ですから、1万円が3150バーツ前後になっていた4月4日は両替のチャンスでした。しかし、去年、一昨年の3,600~4,100バーツの素晴らしいレートの味をしめていた者にとっては、すぐに飛びつく気にはなれません。躊躇してしまいました。待っていれば、近いうちにまた円高になるときが来るという淡い期待がちょっとありました。
ところが、みるみると円安が進んで1ドル105円になると、さすがに焦り始めました。このまま両替しないと、9月か10月には定期預金に手を付けなければならなくなります。ですから、1万円が3,100バーツのレベルまで回復したら即座にバーツに替えてしまおうと密かに決めていました。
そのチャンスは思っていたよりも早く訪れました。連日日本の株価が下がっているニュース記事を目にしていたので、そろそろかなという気はしていました。そして、新鮮味のない政府の成長戦略が発表されるや否や、ついに円高へと動いたのです。もちろん海外の動向が大きく影響したと思われます。
今朝、大学へ行く前に、隠してあった日本円すべてを鞄に詰め込みました(この表現は誇張です)。そしていつもはコピーしか持っていないパスポートと、久々に預金通帳を持ち出しました。大学でタイ語を勉強中も、鞄の中身を気にしながら、同時にレートがどう変動しているか気が気ではありません。朝早く家を出たので、昨日3,050バーツ前後だったレートがどちらに動いていくか、はっきりとは分からないのです。
授業が終わるや否や、携帯を取り出して両替屋に電話しました。何しろタイ語の勉強を終えたばかりですから、「今日の日本円のレートはいくらですか?」なんて聞くのは、お茶の子さいさい、今までより発音に磨きがかかっているので、相手も私をタイ人と思う・・・わけないか。
電話で聞いたレートは1万円が3,170バーツでした。よしっ、今だ!ナイトバザールの近くにある両替屋にすっ飛んで行きました。ちょっと看板が見にくかったのですが、通り過ぎずに到着。レートを確認すると、電話よりも10バーツ悪くて3,160バーツでした。これはまさに4月上旬の緩和策発表直前のレートと同じです。
4月に替えていても、今日替えても、結果は同じなのですが、3160バーツの価値が違って見えるのは不思議ですね。「たったの3,160バーツ」が「ついに3,160バーツ」に化けてしまったのです。来週はもっと円高が進む可能性もありますが、とりあえずは定期預金を取り潰す必要がなくなったので安堵しています。
今週末に日本からタイに来る人も、きっとちょっとだけ得したような気分になることでしょうね。
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でも本気でピンチ状態だったので(うさぎさんの9月か10月が私にとっての6月でした)無事3000バーツ以上で替えられて一安心です。
しばらくはレートを『敢えて』見ないようにします。
海外にいる多くの日本人(外国人)は為替レートを気にしながら生活しているんですね。国内にいても、FXをやってる人は仕事が手に着かないくらい為替レートの変動が気になるみたいですけど。
私の場合は勉強熱心というより、タイ語そのものが割と好きなんです。特に女性のタイ語の響きが音楽のように感じられる時もあります。だから、勉強自体は嫌いな方ですが、それほど苦にはならないのです。
1万円札は大した厚さがなかったのに、両替したバーツのほうは確かにショルダーバックに「詰め込む」感じで店をあとにしました(笑)。去年や一昨年バンコクで両替したときは、本当に鞄が満タンになったこともあります。ですから店を出るとき、周囲を見回して用心する癖がついてしまいました。
ribonさんは年金を現地通貨での振込みにされてるんですね。時機をみて両替する楽しみはないですが面倒がなくていいですね。私は多分ずっと日本の銀行口座を利用し続けると思います。でも80歳くらいになったらどうするか・・・ですね。
1年前の時点では、1万円が3500バーツとして生活設計を考えていました。当時のレートは3800バーツ位だったと思います。
3000バーツを切ると心理的には苦しいですね。2500バーツになったら、心理だけではなく現実に節約しなければ立ち行かなくなると思います。たとえばタイ語の学校をやめるとか。2000バーツだったら、ビールをやめるしかないですね(笑)。
まあこれはクレカとかの決済用でもいいんですが、問題は将来の年金ですね。
その意味では、ほどほどのところ(1バーツ3円程度)で安定してほしいものです。
本来は円の価値が高いことはいいことのはずなんですね。日本の輸出企業も、円高のおかげで技術開発と経営改善が進んだと聞いています。円安を歓迎する人は、どちらかと言うと目先の利益を考える人ではないかと私は思っているのです。もっとも、私も目先の利益のために円高を望んでるんですけどね。