英語のガイドブックと日本そば

「今日がはじめて」ということが二つありました。ひとつは、チェンマイに来て初めて日本蕎麦を食べたこと。もう一つは、これも初めてチェンマイのガイドブック、しかも英語のガイドブックを買ったことです。

妻は、遠い親戚が亡くなったので木曜日から一人で実家に帰っています。初めて妻のいない家で子供たちと過ごしているのですが、今日は中学・高校の子供の育児に疲れて（笑）、朝から一人になりたくなりました。どこか山へでもと思ったのですが、一人ぼっちではつまらないので、行きつけのエアポートプラザへ出かけることにしました。とくにお目当てのものはなかったので、真っ先に本屋へ入りました。そこで衝動的に買ったのがチェンマイのガイドブックです。

何でまた今頃になってガイドブックなの？と疑問に思われるかもしれませんね。こちらに来てから１年と２か月が経ちましたが、あまりにもチェンマイのことを知らないのと、行く場所もいつも同じところに限られてきていることに、一人になってみてハタと気付いたのです。そして思い出したのがこのガイドブックです。チェンマイに来るファランにとっては必須のガイドブックらしいです。本のタイトルは「Exploring Chiang Mai（チェンマイ探索）」です。２５０ページほどで５００バーツ足らず、お値段も手頃です。

タイの本屋では、ビニールカバーがかけられていて中身を吟味することができない本が多くあります。この本の評判は前から知っていて、内容がくだらないという心配はありませんでした。でも、文字がこんなに小さいとは予想していませんでした。英字新聞の半分くらいの小さい文字だったのです。老眼鏡なしには、見出し以外はほとんど読めません。

内容は、チェンマイ市内の名所旧跡や年中行事の紹介からはじまって、県内の山や渓谷の詳細な案内で埋め尽くされています（だから買ったんです）。もちろんガイドブックですから、宿やレストランの紹介もあります。地図と写真も豊富です。でも書かれている英語が思ったよりも手ごわく、ちょっと速読しただけでは意味の分かりずらい箇所が随所に出てきます。そうでした。これは外国人向けに書かれた本ではなく、英語圏の人たちが読む本なので、ニューヨークタイムスと同じで手加減していないのです。長年チェンマイに住んでいた著者による、チェンマイの歴史や風物についての丁寧な解説が書いてあるので、読み物としてじっくりと読んでみようと思います。これを読んだら「タイの文化」についてプレゼンしろと言われても動じることはなさそうですね（笑）。でも、うっかり間違えて英語でプレゼンしてしまいそうです。

さて、本を買ったあとは久しぶりに日本食レストランへ入りました。先日家族連れで入りかけて入らなかったレストランFUJIです。エアポートプラザにあるFUJIはいつ覗いても満員盛況です。バンコクのFUJIは利用したことがありますが、チェンマイでは初めてでした。FUJIと言えば、ユニクロのチェンマイ店がオープンしたPromenada Chiang Maiにも間もなく開店します。

今日注文したのは天婦羅そば、１４０バーツです。いや～、天婦羅そばがこんなにうまいと思ったことはかつてないくらい、大満足でした。蕎麦自体も、海老天も、つゆも、日本で食べる天婦羅そばとまったく同じ、そしてお値段はかなり安めですから、満足しないわけないですね。今回はたった一人で入りましたが、今度はトータル１０００バーツ超えを覚悟して家族を連れてこようと思いました。妻はきっと焼き魚定食を頼むに違いありません。隣の席のタイ人親子が食べているのを見たのですが、なかなかよさそうでした。１年以上たって、そろそろ日本食を再認識する時期にさしかかってきたようです。

今日は帰りにＫＦＣに寄ってフライドチキンを子供たちへのお土産に買いました。ＫＦＣは、お値段は日本とそんなに変わらないと思いますが、ボリュームと味は断然こちらの方がいいですね。

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