一昨日、妻を連れてシンブリーという町に行ってきました。チェンマイからは車で7時間、バンコクの北150キロほどのところにある小さな町です。その町には、タイではよく知られた癌専門のクリニックがあります。
シンブリーの中心部に大きな魚市場があります。クリニックはその入り口近くにあります。
建物はかなり古いのですが、外も中も綺麗でした。
クリニックの創始者はドクター・ソムマイという医者です。タイの東大・チュラロンコーン大学の医学部を出て癌の研究に没頭しました。彼がたどり着いたのは免疫療法です。タイにはたくさんの種類のハーブがあり、その中には昔からさまざまな薬効のあるものが存在することは知られていました。ただ、めったに見つからないものや、あったとしても有効成分を人体が吸収しにくいものが多いのだそうです。ドクター・ソムマイは長い年月をかけてハーブの薬効が吸収できる手法を確立し、たくさんの癌患者に与えてきました。
免疫療法に使用する薬は、ハーブの希少性や特殊な製法で作られるためかなり高価なものです。しかし、ドクター・ソムマイは普通の医者ではありませんでした。お金のない癌患者には無料で治療を施したのです。その評判はタイ中に広がりました。全国からやってくる癌患者は列をなし、私たちが近所の人に実際に聞いた話では、早朝の5時ころには、魚市場の入り口付近の交差点からクリニックまでの200メートルほどの道が、診療開始を待つ患者で埋め尽くされる光景が見られたそうです。
ドクター・ソムマイは90代で数年前に亡くなりました。生前は、抗がん剤一辺倒の医者からは疑問視されたりもしたようですが、多くの癌の専門医が一目を置きました。人々の尊敬を集めたドクター・ソムマイはタイの王様の覚えもめでたかったようです。
亡くなった後は、やはりチュラロンコーン大学医学部を出た息子さんが跡を継ぎ、3人の医師でクリニックを運営しています。しかし、ドクター・ソムマイの慈悲の心は受け継がれていないようで、今はお金のない患者が訪れることはありません。
私たちは、ネットで調べた情報から、きっとたくさんの患者で溢れているのではないかと思ったので、朝6時過ぎにクリニックへ行きました。門はすでに開いていて、守衛さんが駐車場へ案内してくれました。でもそこはガラガラ。一番乗りです。7時には受付のスタッフが来ました。でも患者らしき人はチラホラとしか来ません。スタッフによると、やはり無料の診療をしなくなってから患者は徐々に減ってきて、今では多い日でも一日数十人くらいだそうです。
9時過ぎに一人の男性医師が現れました。金回りがよくて、ベンツにでも乗ってくるのかと想像していましたが、私たちの車とどっこいどっこい、身なりも普通の40歳くらいの医者でした。着いてすぐに妻の名前が呼ばれました。
医者は妻が持参した診療歴の書かれた書類に時間をかけて目を通したあと、いくつか妻に質問しました。主に、使ってきた抗がん剤のことでした。そして別室で右の腋の下に出てきている転移病巣の写真を撮ったりして診察が終わりました。医者はハーブを主体にした薬を1か月分処方してくれました。そして「とりあえず3か月間飲んでみて、どう変化するか見ましょう。できれば1か月に1回見てみたいので、ここまで来られますか?」
これが1か月分の薬です。
毎日2回、これらの12個のカプセルを食後に飲みます。つまり一日24個ということになります。
紫色のカプセルはドクター・ソムマイが作ったG-HERBという薬で、6種類のハーブからできていて、人体の免疫力を高める作用があります。癌でなくても飲んでもかまわないそうですが、がん患者は飲む量が圧倒的に多くなります。この薬だけはシンブリーのクリニックに行かなくても、薬局などで入手することもできるようです。
このほか別の色の違う2種類のカプセルと、さらに白い錠剤が2種類処方されました。錠剤は、副作用の少ない抗がん剤!だそうです。しめて1か月分の薬代が8000バーツほどになりました。
チェンマイ大学病院の医師は、来月から抗がん剤治療を再開しましょうと言っています。でも、使う抗がん剤は5年前に再発防止のために使ったことのある「パクリタキセル」という薬です。それをほとんど毎週、都合12回点滴したのですが、その8か月後に妻の右腋の下に乳がんが再発しました。だから、その薬はほとんど妻には効かないと思います。ましてや同じ薬の再使用は、癌の化学療法の世界では邪道ではないかと思うのですが・・・
しかも、その抗がん剤の副作用で妻はひどく悩まされました。免疫力が低下したため、途中E型肝炎にもなり、危うく命を落としそうになりました。ですから、もうその抗がん剤はパスすることにしたのです。
では、別の抗がん剤ならどうなのか。担当医師によると、別の薬は何種類か使えるけれども保険が適用されず、1回で5万バーツほどかかるそうです。都合6回点滴するとすると30万バーツですね。しかも、それを使ったから効くという保証はまったくなく、医者はそれはやる意味があまりないとまで言いました。でも私からすると、かつて効き目のなかった同じ薬だって、あまり意味がないような気がします。妻に激しい副作用がまた現れるだけしょう。
というわけで、当面はハーブの免疫療法を続けてみることにしました。1か月に1回シンブリーに通うのは、片道7時間の道のりなので、もう若くはないドライバーにとっては楽ではありませんが、私にできるのはこれくらいしかありません。
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拙いブログを4年も愛読してくださっているのですね。楽しい記事はなかなか書けないのですが、半分愚痴のようなブログですが、できるだけ続けるよう頑張ります。
最初の手術から6年以上が経ちました。苦しいこともありますが、これが7年、8年・・・10年、15年と続くことを願っております。応援ありがとうございます。
そして
最近のブログをされないので心配しておりました。
奥様のご体調が早く良くなりますよう、日本からお祈りしております。
わ
遠く離れた日本からお祈りするしかないのですが。
大勢の方があなた並びに奥様を応援しています。
頑張ってくださいね。
まあ使うというのを、服用とつい書いてしまいました。
重曹はNaHCO3です。
ストレスも癌に悪いそうですね。娘さんのこともいろいろ大変でした。奥さん本当にかわいそうです。
いたわってあげてください、うさぎさんはやさしいので
その辺は奥さんは幸せですけども。
片道7時間も老体に鞭打って本当にお気の毒ですが、希望の光のためです。報われることをお祈りします。
調べました。
タイでは大変有名な薬ですね。
FDA保健省認可ということです。さすがに大麻は入っていませんでした。
免疫向上ですね。
癌に効くと書いてあります。帯状疱疹に良く効く成分薬草が多いです。帯状疱疹は免疫力がおちたときに出るので
癌にも効果がありそうですね。
朝、空腹時に炭酸水素ナトリウムを呑むのも良いらしいです。重曹ですね。まあ血液の酸性傾向で癌が成長しやすいということで、安いしお手軽なのでやってみてもよいかもしれません。
砂糖は百害あって一利なしですのでなるべく食べないようにしています。といってもなんにでも入っていますけど。だから、食べすぎはよくないということで。特に癌のエネルギーはブドウ糖(嫌気性エネルギー産生)らしいので、余計に砂糖とかはよくありませんね。だいたい
いつも空腹だと長生きするそうです。まあしかし普通は実行は難しいですね。
肉は魚がよいですねえ。哺乳類の肉は癌になりやすいですねえ。同種は食べるなということで。昔の仏教の教えはよいですねえ。4つ足は食べるなは正しいようです。足のない魚が一番です。まあ豆乳を飲んだほうがよいですけど。大腸がんなんて肉好き、酒好きの人に多いです。肉が消化されてできるアミノ基の窒素が癌の原因と思います。
大先生の薬に期待します。抗がん剤より100倍よいと思います。抗がん剤は製薬会社の餌代です。それを与える医者も悪ですなあ。自分は癌になっても絶対飲まないくせに。血液の癌(がん細胞が単体)にしか効きません。塊の癌には効きません。というか、むしろ癌が
進行します。免疫が落ちるんですから。
いつも笑うだけでも癌が進行しないそうですから、
なんか今度は期待できそう。
大体余命何年とかいうのは、
抗がん剤を飲めば、何年で死ぬという統計データと言うことです。知ってびっくり、唖然でした。
患者に対して罪悪感を感じないのかねえ。
抗がん剤なんかやめて、ハーブとか天然薬草で回復するという方針に変えてほしいですね。最低限、、患者が痛み泣く、安らかに死ねるというようにしてほしい。
対疼痛では、モルヒネなんかよりも、大麻のほうが良く効くという説も
よく読みました。なんといっても大麻で治る可能性がある。要するに疼痛を遮断しているのではなく、癌を治しているから、疼痛が出ないのです。大体大麻というのはモルヒネやコカインと違って
毒性は低い。です。薬にもなる。
抗がん剤で癌が縮小することはあるみたいですが、血液の癌以外は治癒するという話は聞きませんね。
チェンマイからシンブリーまではバスという手もあります。でも、どちらが安全か、微妙なところです。
車での移動大変でしょうが、この時の運転には十分気をつけて下さい。
第3の治療が上手くいく事を祈ります、頑張りましょう。
デトックスと言うのかどうかは知りませんが、妻も体内の毒素を洗い出すという薬を何回か飲みました。しばらくは全身状態がよくなったそうです。
乳がんの場合、発見した時の最初の治療方針はどこの病院も、どの医師もあまり差がないですが、再発・転移となると、いろんな考えかた、方法があるようですね。
大麻草もハーブといえばハーブですから、似たような植物は存在するのかもしれませんね。まあ、タイ政府公認の薬に大麻の成分は入っていないと思いますけど・・・?どうでしょうか。
乳がんだとわかってからは、一切の乳製品をやめました。肉、エビやイカ、淡水魚も避けています。担当医師が言うには、これらもちょっと食べたくらいで気にすることはないそうですが。牛乳も、コーヒーに入れる程度なら全然平気なようです。
複数の病院、複数の医師に診てもらうというのはいいことですね。妻も、手術した病院と抗がん剤・放射線治療を受けた病院は別でした。でも他の病院の検査結果等を共有することはあっても、医師同士が直接連絡を取り合うことは皆無でした。
治療方法色々悩むところ多いいですね。
私の妻も、免疫療法を期待して民間療法の薬を飲みました。月に何回かは天然温泉薬石浴にいきました、デトックスと言うことで、身体の悪い物を出し活性化すると言うことで、確かに行った後はしばらく良かったです。
家から10分くらいの場所に、癌センターという癌専門の大きい病院に通っていたのですが、西洋医学だけで決められたコースの薬を処方してくれるだけですね。
悩む事が多いと思いますが、奥様との時間を大切にして下さい。
すばらしい、行動力です。
少しでもよくなればよいですね。
ハーブの中には絶対に大麻成分がはいっているはずです。
一般的に言って副作用の少ない抗がん剤というのは効きません。しかし錠剤なので飲んでもよいかもしれませんね。
うさぎさん、奥さん、がんばってください。回復を応援しています。回復波をおくっておきます。
もし奥様が牛乳を飲んでいないのなら余計なおせっかいですが乳製品も癌によくないようですね。
「乳がんと牛乳」という本や新谷弘実さん、和田洋巳さんといった医師の方も危険性を指摘しています。
タイ人の消化器系癌の罹患率が低いのは乳製品の消費が少ないのも
一因なのではないかと個人的には思っています。
患者と医者を巻き込んだ治療方針のまとまりが大事だと思いますね。
タイでは医療機関同士が連絡を取り合うのは・・難しいですかね。