楽園づくり ~わが家のチェンマイ移住日記~

日本とタイで別々に生活してきた私たち家族は、チェンマイに家を建てて一緒に暮らし始めました。日常の出来事を綴っていきます。

私たちのタイ語勉強法(3)

2011-07-28 22:00:00 | 親子の対話

(僕)いよいよこのシリーズも今日で3回目を迎えましたね。あっ、お父さん、こんなへんてこりんな写真使って!僕のイメージが台無しでしょ。

(父)素顔が出ていて、なかなかいい写真だと思うよ。

(僕)え~?お父さんは僕を役者にしたかったんじゃないの~?もう少しカッコいいのを使ってよ。

(父)役者?つまり、俳優?誰がそんなこと言ったの?お父さんは、これからの精進次第では、お前はタイでお笑い芸人になれるかもしれないって、ちょっと思っただけだよ。

(僕)ゲーニンって何?まさか、あれのこと?つまり、ゲイの人のこと?僕はそんな趣味はないよ。もう、つまらないこと言ってないで、さっさと今日のお勉強を始めてください。

(父)はい。ではタイ語の勉強法の3回目の講義をはじめま~す。

前回は、タイ文字を覚えることが肝心だという話をしました。

私もタイ語を始めた頃に、一応は文字と発音、文法(語順)の基本、そして基本単語を頭に叩き込んだつもりです。ところが2年くらいたつと、学習意欲は徐々に萎えてきました。進歩がパッタリ止まってしまったからです。

理屈を言えば、勉強しなくなったから進歩が止んだのか、目に見える進歩がなくなったので意欲をなくしたのか、それは鶏と卵の関係のようなものです。

考えられる理由は、タイ語の必要性があまり感じられなくなってきたことではないかと思います。

確かに妻はタイ人ですが、日本に20年近く暮らしていて日常会話は日本語で十分です。タイに行ったとしても、タイ語を使うのはタクシーに乗る時と食事と買い物くらいです。仕事は英語が標準です

つまり、タイ語を上達させる動機付けがないのです。タニヤもパッポンもナナも絶対行きませんから

(僕)お父さん、今日はそこをやけに強調するんですね。

(父)はい、この際はっきりさせておきます。夫婦円満のために。

ところが一昨年の暮れ、妻が突然タイに帰ることになりました。その結果、以前からぼんやりとは考えてはいましたが、「タイへの移住」が現実のものとして視野に入ってくるようになりました。それで、いよいよタイ語を本気でマスターしようと、またまた一念発起したのです。

まず手を付けたのは、以前勉強した本のおさらいです。久しぶりに手に取ってみると、どれも手垢で汚れていて、タイ語を勉強し始めた頃の匂いまで染みついていました。懐かしいなあ。

ところが、またぞろ浮気癖が頭をもたげてきて、去年また新しい本を買いました。

これが、なかなかの優れモノだったのです。今もこの本のCDを1週間に数回は聞いています。時代は変わり、もちろんi-podですよ。本の題名自体はあまり面白くなくて、

「中級 タイ語 総合読本」(白水社、CD付き)

200ページ足らずの読み物主体の教材ですが、知っておくべきタイ語のフレーズがかなり網羅されています。一例をあげますと、「メーワー チャ ペン~ コ・・・」(たとえ~でも・・・)のような、いろんな場面に頻発する言い回しが豊富に含まれています。内容はタイの文化についての読み物と、関連する会話です。

会話はかなり高度で、スピードもノーマルです。普通のタイ人の会話というよりは、教育レベルの高いタイ人どうしの会話です。残念ながら、妻の親戚のタイ語を理解するのには、ほとんど役立ちませんが

この本を独習するうちに、勉強のコツをひとつ身に着けました。それは本のまえがきにも書いてあることなのですがわからなくても、すぐ日本語訳を見ないようにするということです。

何度もCDを聞いているうちに、だんだんとタイ語の音が明瞭に頭の中にしみ込んできます。「タイ語は覚えたんだけど、どういう意味なのか正確にはわからない」というところがいっぱい出てきます。未知の単語もたくさん出てきます。でも、そんなの気にしないで、ほったらかしにしておけばよいのです。

ポイントは、「いちいち日本語に訳さないと理解できない」という心理状態から脱出するのです。この方法は、実は私が若いころ英語を勉強した方法です。英語で夢を見るようになるまで、生活を英語漬けにしたのです。

(僕)英語の化け物と格闘してるような恐ろしい悪夢を見たの?

(父)まさか。自分も含め、登場人物が英語をスラスラと喋る夢なんだ。

(僕)へえ~、やるじゃん。そんなことあるんだ。僕がある時は日本語で夢見たり、またある時はタイ語で夢見てるのと似てますね。

(父)そうそう。それにはコツがあるんです。

外国語を聞いているときに、絶対に頭の中で翻訳しないこと。日本語に訳そうとする誘惑を強い意志で断ち切るのです。

もっとも、若いころ英語では成功しましたが、この年になってタイ語でうまくいくかどうか、それは分かりません。多分頭の柔軟さが違うので、また学生時代ほどは暇ではないので、むずかしいかもしれません。

でも、タイ語で夢を見る」という夢は実現しないでしょうけど、それくらいの覚悟でやれば、多少は進歩するだろうと思います

(僕)なるほどね。僕みたいに努力もしないでバイリンガルになっちゃう人もいるけど、みんな外国語では苦労してるんですね。僕も英語と中国語をがんばろう。

(父)それより、お前はもっと日本語を勉強しなさい!!       (まだつづく)                     

 

 (ボクの出番をどうして作ってくれなかったのニャン)

 

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