楽園づくり ~わが家のチェンマイ移住日記~

日本とタイで別々に生活してきた私たち家族は、チェンマイに家を建てて一緒に暮らし始めました。日常の出来事を綴っていきます。

為替レートは曲者だった

2011-10-02 02:15:44 | タイの暮らし

ここ数日、移住したあと日本からタイに送金するとき、どの方法が有利なのか考えてきました。コメント欄や管理者(私)へのメーセージで、日本からタイの銀行への「円建て送金」など、ご自分の体験や情報を何人かの方からいただきました。

私自身は、「クレジットカードの海外キャッシング」もかなり有力だと書いてきたのですが、つい先ほど、過去の為替レートを調べていて、はたと気づいたことがありました。

比較した為替レートは、三菱東京UFJ銀行、バンコク銀行、VISAの3つでした。私が前の記事で書いたのは、9月30日のレートと、今年8月のある日のレートを比較し、どの方法で円をバーツに変えるのが有利かを考えたのでした。ところが、私がVISAカードをタイで使用した別の複数の日について、為替レートを見ていたら、必ずしもVISAのレートが三菱東京やバンコク銀行のレートよりも良いというわけではない、という重要な事実がわかりました。

 

そんなこと常識だよと言われるかもしれませんが、為替レートは、VISAインターナショナルなり、各銀行なりが、それぞれ独自に決めているのでした。だから、ある時はVISAが良く、ある時は三菱東京が良く、またある時はバンコク銀行が一番良かったりするのですね。

(バンコク銀行も過去のレートを調べられるよう、HPで公表していました)

たとえば、私がVISAカードを利用した日の、3者のレートはこうなっていたのです。(1万円に対するバーツの額。土曜日にあたるときは、VISA以外はレートがなく、仕方なく前日金曜日のレートで比較しました)

 

           VISA   三菱東京UFJ   バンコク銀行      

4月某日a  3,510     3,521      3,554

4月某日b  3,631     3,533      3,602

6月某日   3,674     3,636      3,677

7月某日   3,709     3,690      3,737

8月某日   3,850     3,773      3,817

                  (青字が一番よいレート)

これを見ておわかりのように、VISAとバンコク銀行は優劣がつけられません。それだけでなく、4月某日aのように三菱東京がVISAより良いこともあるのですね。かと思えば、4月某日bのように、何と100バーツも差がつくこともあるのです。私のように金融の世界、為替の世界に疎いものにとっては、これを「曲者」と言わずに、何と呼べばよいというのでしょうか?

これを見ると、「海外キャッシング」は選択肢として捨てることもないですが、何しろ引き出し限度額が30万円くらいなので、それほど魅力はなくなりました。第一、交換レートを公表してないわけですから、一体いくらになるか、分からずに両替していることになるんですね。これって、やっぱり、いつも使う手段にはできないことに気づきました。

さて、年金をもらうと仮定して、年金機構から海外の銀行口座に振り込んでもらう場合は、三菱東京UFJが送金業務を行うことまではわかっているのですが、現地通貨で送金するのか、円建てで送金するのか、どちらでしょう?

私はこれまで、現地通貨建てで送金するものと思い込んでいましたが、確認の必要が出てきました。もし円建て送金できるなら、この方法が最良の方法であることは間違いないです。送金手数料がいらないからです。しかも、レートのよくない三菱東京の為替レートではなく、VISAといい勝負のバンコク銀行の為替レートでバーツに変えることができるからです。

(追記)

年金機構のタイへの年金送金は、現在のところUSDで実施されているようです。そうすると、まずその日の三菱東京UFJのドルのレートを調べ、さらに送金先のタイの銀行の入金時点のバーツ/ドルの為替レートを、調べる必要がありますね。そうすれば、手数料込みの円建て送金との優劣を比較できますが、果たして「五十歩百歩」なのか?

先週のレートを使った試算では、ほぼ互角でした。ところが、7月中旬のレートを使った試算では、今よりドルは、円に対して高く、バーツに対して安かったこともあり、手数料を払っても円建て送金したほうが有利、という結果が出ました。でも、これは円、USD、バーツの3つの通貨がからむ方程式ですので、長期的な為替情勢を見極めるのは、到底ムリと考えた方がよいでしょう。

 

もし自分で円建て送金する場合、送金手数料は銀行間で相当の開きがあるようです。三井住友は9000円、三菱東京UFJは6000円というように。外国系の銀行は概して手数料は割安のようです。

年に1回の送金ならいいのですが、何回も送金するなら、大差がつきますね。もし海外勤務者のための、三菱東京「グローバルダイレクト」を利用できれば、海外送金はもちろんのこと、すべてインターネットでいろんなことができるのと、口座の住所登録を海外に移すことができますので、何かと便利かもしれません。

 

話は変わりますが、三井住友VISAカードも、正確な名称は覚えていませんが、海外移住者のためのサービスがあって、住所を海外に登録でき、更新カードもそこに送ってくれると聞きましたので、これは利用しない手はないですね。

要は、程度は別にして、日本と海外の二重生活を送るのであれば、ややこしいことは何も考える必要がないのですが、長期間にわたって海外にいる場合は、いろいろと事前に検討して準備しなければ、移住した後からでは、できないことが多いわけですね。そろそろ、お金の話は、この辺で終わりにしておこうかと思います。

さて話の次元がぶっ飛びますが、私はコンタクトレンズを昨日、ハードレンズから使い捨てのソフトレンズに変えてみました。なぜかというと、タイではハードレンズを扱っている店はまずないのと、コンタクトでもメガネでもレンズの調整がいい加減な店が多いと聞いたからです。私のようにド近眼で、長年ハードレンズに頼ってきた人間は、そんなことも、忘れてはならないわけです。コンタクトレンズをなくすことも、ままあるので、転ばぬ先の杖です。あるいは備えあれば憂いなしというやつです。

移住するのは6か月先なので、ちょっと早すぎるかもしれませんが、いろいろと細かなことまで気になり始めたこの頃です。

 

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5 コメント

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長い目で見ないと (Q太郎)
2011-10-02 12:33:00
4617為替レートというのは金融機関同士が参加する
インターバンク市場で決まるわけですから「秒単位」
で変わります。
それを日本の場合、各銀行がPM10:00ころ仲値
という「その日取引する基準値」を決めます。
それに、手数料と変動リスク分を乗せて「TTS(円から外貨へ)」と「TTB(外貨から円へ」の2つの
交換レートを一般の顧客に提示します。
(この価格は各銀行で違いますし、同じ銀行でも海外支店が提示する価格と違うことがあります)≪参考≫
CITIBANK Japan : シティバンク | 為替一覧表
www.citibank.co.jp/JPGCB/NPA/acq/rates/fx_rate_JP.do

しかし、それよりも下のチャートを開いてみて下さい。≪参考≫タイバーツ/円 ~ THB/JPY ~
fx.flockfox.com/chart/thbjpy.html
最初に出てくるのは「1時間単位のチャート」です。→赤と黄緑の棒(※ロウソク足と呼びます)1本、1本が1時間単位の価格の変化を表示しています。
(※ロウソク足の見方については
 ≪参考≫「ローソク足」ってなに? - ローソク足からわかる投資家心理:チャートに ...
www.miller.co.jp/study/chart/02.html
酒田五法 - スイングトレードの達人
http://swing-trade.net/trade151.html

そして、上段にある「Time Scale」
という処をクリックすると、(1本の棒→ロウソク足の)時間の単位4時間→6時間→1日→1週間
…と変化させることが出来ます。

仮に「1週間単位→週足」で見てみると、去年の5月には1バーツ3円前後だったことがわかります。その後の変動を見ても「通貨の両替」といのは長期的な視野で判断しないといけないことがわかります(少なくても「大きな金額をまとめて変える場合」はですね)。
勿論、自己責任ですから「上手く行く保障」はありません。
しかし、私がタイに居住していて「住宅購入資金
規模」の金額を両替するなら、以前お話ししたoandaのシンガポールにある子会社www.oanda.sgに、(1年くらい前から)口座を開いて、自分の判断で両替するでしょうね。
→その方が、結果の如何にかかわらず後悔しませんからね。
返信する
やっぱり悩ましいですね (うさぎ)
2011-10-02 13:40:38
Q太郎さん、コメントありがとうございます。
もし日本円の資産があって、海外に居ながらそれをどう運用するかというテーマであれば面白いのですが、たかが知れた生活費を有利に現地通貨に変える方法となると、いろいろ計算しても大差はないので、考えれば考えるほど、逆にどんどん悩ましくなってくるものです(笑)。生活費というものは、やはり、せめて3か月に1回くらいは現地通貨で入ってくるようにしたいものです。

大差はないと言っても、確かに長期的に見れば、知恵と工夫で損得ははっきりしてくるのかもしれません。そこがマネーの面倒なところですし、魅力なのかもしれませんね。
返信する
結局の処 (Q太郎)
2011-10-02 15:05:48
うさぎさんの場合、「タイで実際に生活していく」という前提で考えなければならない訳ですから、結局の処、「使い分け」が必要なんでしょうね。
生活費のようなものは「損を抑える→両替時の得失を平均化する」という視点から、こまめに分割して送金する方がベターなんでしょうね。
それに対して、家や車のような高額な商品の購入資金、或いは、株式などの運用資金などはそれなりのリードタイムをとって「大きく利益を出す、或いは、大きく損を抑えるポイントを探す」ことがベターなんでしょうね。
現在、私にそれなりの余裕資金があれば、(バーツ安のいま)とりあえず、まとまった額の円をバーツに換えておいて、それから「将来性のあるタイ株」を探すんですがね。
…問題は、その余裕資金が無いことなんですよね(^_^;)。
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遅レスですが (チェンライ在住)
2011-11-21 12:24:29
初めまして、チェンライ在住のAと申します。
3年前タイのATMに150Bの手数料が導入され、そして次に換算レートの改悪があり、現在の換算レートに昔の面影はありません。
当時のカードのレート(何処でも殆ど同じ)では現金持込の現地両替(スーパーリッチ)とほぼ同等で、生活費の殆どをレートの良い時期を見計らいカードで下ろしていました。
現在は現金持込専門で、スーパーリッチまたはサパンクワイの両替屋で替えていますが銀行よりは1万円で50Bは良く、100万円だと5000Bの差がでます。
年金のお話があり、私も検討しましたが
海外の受け取りの場合、税金、換算レート等を考慮した結果、日本での年金受け取りが有利で、確定申告で15万~20万の差が出るようです。(年金額にもよりますが)
勿論、現金持込は預金等がないと難しいですが、バーツへの両替は、現金持込で現地両替に勝るものはないと思います。
私も10年前に家を建て(150万Bほど)、現在チェンライに再度家を建てようと新たに土地を購入しました。
HP、今後も楽しく拝見させて頂きます。


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レートは直接両替がベスト (うさぎ)
2011-11-21 19:41:57
Aさん、コメントありがとうございますね。
仰るように、スーパーリッチなどで直接両替する方が、1万円あたり50バーツくらいお得でしょうね。つまり、日本にときどき帰国する人には、その方法がお勧めです。
ただ税金は、タイで日本の年金収入に課税されたという話を聞きませんので、日本での住民税等の支払いも考えれば、日本に住民登録を残しておくより、普通に海外転出届を出した方が有利ではないかと思いますが、どうでしょうか?
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