別に漢字の読み方のテストをするつもりは全然ありませんので、念のために、ひらがなも付け加えておくと、へび、むかで、さそりですね。どれも好きな人は、ごく少数でしょう。
実は、つい先週のことです。この嫌われ者かつ危険な生き物がほぼ同時に揃いも揃って、わが家の庭に出没したのです。カブト虫のような愛すべき闖入者は大いに歓迎ですが、この3者はいただけません。
蛇は、9月ごろに一度、玄関横の庭にいました。「タイだから当然だ」ぐらいの感じです。日本でも田んぼの近くとかで蛇くらい見る機会があると思います。でも、どなたかのブログに書いてあったように、タイでは部屋の中にコブラが住んでいることもあるのですね。私が9月に見つけたのは50センチくらいの可愛い蛇でしたが、妻が鍬の一撃で叩き潰しました。
先週庭に入ってきたのは1.5メートル位の、日本で言えば青大将のような太めの蛇でした。家の横の狭い芝の上を這っていました。妻がまた鍬を取りに走っている間に、どこかに素早く雲隠れしてしまいました。妻が凶暴なのを知っているようでした。
百足は、昔私が子供の頃、都会に住んでいたにもかかわらず、何度か家の中に入ってきて大騒ぎになった記憶があります。でも、現在は山にでも行かない限り、日本ではなかなか目にしなくなったのではないでしょうか。
わが家の近くでは、大きさが15センチくらいの百足が車に轢かれて道に横たわっているのを何度か目撃しています。日本のよりも体が太いように思います。庭に出没するのは先週が初めてでした。10センチくらいの百足で、裏のコンクリートの上にいました。ラッキーが庭で遊んでいたので、すぐにサンダルで思いっきり踏みつけました。あとから考えると、素足にサンダルでしたので、下手すると危ないですね。
さて、3番目の蠍は、まさかのまさかでした。タイには蠍がいることは先刻ご承知ですが、まさか自分の庭に出てくるとは、夢にも思いませんでした。
蠍が出現したのは、たまたまこのブログにも書いた妻の従兄が家に泊まっていた時です。裏庭にいた妻が大きな声で私を呼ぶので行ってみると、従兄が蠍をやっつけてしまったところでした。庭にあったタイルの破片で始末しました。彼は私に蠍を見せると、すぐに裏の田んぼに死骸を投げ入れたので、写真を撮るチャンスを逃しました。大きさは7~8センチくらいでした。体長だけで言うと、オオクワガタと同じくらいでした。
その蠍、妻が言うには、裏の田んぼから入ってきて、ちょろちょろちょろっと、小走りにコンクリートの上を走っていたんだそうです。たまたまラッキーが檻に入っているときだったので事なきを得ましたが、裏庭で遊んでいる時だったら、当然のようにちょっかいをかけていたでしょうね。あるいは、一目散で逃げていた?百足も蠍も、死ぬことはないと思いますが、それでも強力な毒があるので恐ろしいです。
では、蛇にしろ百足にしろ、はたまた蠍まで、どうやってわが家の庭に侵入したのでしょうか?答えは割と簡単でした。
裏庭の塀に開けた排水用の穴です。蛇と百足は、ここからだという決定的な目撃証言はありませんが、蠍は妻がその瞬間を見たのです。びっくりしたでしょうね。
では、裏の田んぼの中に蛇も百足も蠍もいたのでしょうか?
塀の向こう側は草ぼうぼうです。雨季には草の背丈がもっと高くなっていました。隠れやすい草が生い茂っている上に、田んぼの水が入っているので、蛇や百足のエサになる生き物が繁殖しているのでしょうね。でも、こんなところに蠍までいるとは驚きです。蠍は、てっきり乾燥した砂地にいるものとばかり思っていました。
排水の穴を塞いでしまうのは何かと問題が出てきます。でも、世の中には親切な人がいるものです。金曜日に家を建てたK-HOMEの監督さんが点検に来てくれた時、蠍まで出現した話をしたら、排水の穴に金網を付けてくれるというのです。塀の工事は別の所に頼んだにもかかわらず、無料で工事してくれるというのです。穴は2か所あります。さすがK-HOMEのアフターサービスは別格ですね。
さらに、その監督さんは、裏の草むらに除草剤を撒いてきれいにした方がいいというのです。そうすれば、厄介な生き物は住まなくなりますから。なるほどその通りだと思います。でもちょっと躊躇する気持ちもあります。そうやって自然をなくしていくのが本当にいいことなのかどうかと、考えてしまうのです。
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