楽園づくり ~わが家のチェンマイ移住日記~

日本とタイで別々に生活してきた私たち家族は、チェンマイに家を建てて一緒に暮らし始めました。日常の出来事を綴っていきます。

僕の天敵はお姉ちゃん

2011-07-16 01:26:15 | タイの家族

 

(14歳の誕生日の姉~去年の夏バンコクの自宅で)

僕の天敵は一番上の姉です。天敵って、要するに食うか食われるかの関係ですけど、

僕は食べる気はありません。

大体二人で喧嘩をしない日はありません。そのたびに二人とも母に叱られます。

姉から逃げたいと思う時もたまにはあるけど、泣いても笑っても姉弟だから、僕は我慢します。

姉のTは日本で生まれて日本の幼稚園へ行ってたくせに、もうほとんど日本語をしゃべりません

父に対しても、「こんばんは」「ちょっと待ってくださいね」「おやすみなさい」の

3つくらいしか使いません。      

父が何を頼んでも、「ちょっと待ってください」となっちゃうんです。

 

 (7年前の二人の姉~親戚の家で)

 

僕と姉の間にもう一人姉がいます。名前はまたまたというか、たまたまというか、Tです。

もちろんTはTですが、同じ名前じゃないです。

上の姉のTはなぜか勉強ができるんです。先生の覚えもめでたいです。

下の姉のTは、学校の成績は僕よりも振るわず、算数もダメ。

ところが特技は貯金です。三人のなかで一番ケチです。

父は「倹約家だね。」と擁護してましたけど、単にお金が好きなだけなんじゃないですか~。

あっ、いけない。僕がやっつけなければならないのは、下の姉じゃなくて、天敵の、上の姉でした。

 

 

(最近の姉たち~バンコクの遊園地・スワンサヤームで。もちろん左が天敵の姉です。)

 

天敵のT姉ちゃんは学校の先生にはものすごく丁寧な言葉遣いをします。それなのに、

母には「ため口」をたたくんです。だから、いつも母はかんかんに怒ります。

 そのとばっちりが僕に及んでくることがあって、それが一番嫌なのです。

僕は何にも喋ってないのに、一緒に怒られることがあるんです。

 

 (14歳の時の姉~カムペンペットで) 

姉は写真を撮られるのが大好きなんです。勘違いしてモデル気取りかも。

多分男の子にちやほやされ始めてるんだと思います。

 

天敵の姉は今年になって急にボーイフレンドが出来始めたんです。

それまでは女の子の同級生ばかりと付き合っていたのに。

で、ときどき男の子が家に遊びに来るようになりました。どうも年上みたいなんです。

母は表面では「いらっしゃい」とか言って穏やかな顔を作りますけど、内心は穏やかではないんです。

普通は父親が穏やかでなくなるんじゃなかったですか?多分、母は父の代わりを務めてるのかもしれません。

学校からの帰りが遅い時は「またあの子と一緒にいたんでしょ!!」と母はものすごい剣幕で怒り始めます。

そうなった母は、もう手がつけられません。姉が何を言っても聞く耳を持ちません。

まあ、姉の口のきき方に問題があるんです。

タイ人の子供は、どんな時でも親の言うことを聞かないといけないんです。

親に逆らうことは許されないんです。日本とは違います。

ところが母と姉は、日本語にすると、こんな会話をするんです。 

 

「何で今日も遅いの?」(母は、出だしはいつも穏やかな質問調です)

何だっていいじゃない。」(あっ、やば。いきなりこの口のきき方はまずい!)

「よかぁないよ。何してたのか言いなさい。」(声の大きさが一気に2倍に)

学校に居たんだから、いいじゃん!」(あっ、母の顔色が変わった!やば~)

「おい、きさま、その口のきき方は何だ! 親に向って言う言葉かよ!」(やくざっぽくなってきたよ。まずいよ。)

「だから学校に居たって言ってるじゃん!」

「ウソ言うんじゃねえよ。こっちは何でもお見通しだぜ。ほんとのこと言わねえなら、ただじゃおかねえぞ!」

(いつものパターンにはまってきた!)

「ウソなんか言ってねえよ!ウソだと思ったら友達に聞いてみなよ!」

(この翻訳、ちょっと、やりすぎかな?でも、家での言葉遣いはいつも生意気なんです。)

このあとは、もう二人の堂々巡りで、言ってる内容は同じで、言い方だけがどんどんエスカレート、

大体1分くらいで母は沸点に到達。

まず右の手が出て軽くジャブ。それでも姉がため口たたいてるから、ジャブが平手打ちにギアチェンジ。

それで、姉が謝らずにさらにエスカレートするので、母は激昂して・・・というパターンです。

下手すると同じパターンが2日に1回は見られます。

パシッ!バシッ! あれだけいい音がするのに、姉が怪我したことは一度もないのが不思議です。

母が天才的に手加減してるとしか思えません。でも、きっと痛いんだ。ときどき泣いちゃうから。

もしここが日本だったら、「姉に問題はあるけど、母ももっと冷静になるべきだ」

とかいう結論になるんじゃないですか?

でもタイだから、姉に分があるとは思えないのです。カムペンペットのおばあちゃんがいるときでも、

姉の味方はしません。

母の妹のジョンやペンがいても、姉のことをたしなめるだけで、母を制止することは絶対ありません。

それがどうやら「タイ流」のようなのです。僕は個人的には好きじゃないけど。

 

唯一、違う状況になるのは父がいるときです。

父が下手に割って入ると、母はますます興奮して、今度は父に向っていきます。

以前の父の態度は「弱い者の味方」みたいな感じで姉をかばうことが多かったんです。

でも父は学習を積み重ねたみたいで、最近はしばらく静観してから、やわらかく言うんです。

「君たちのタイ語が早すぎて意味がさっぱり分かんない。ちょっとこっち来て、

説明してくれないかな。」みたいなことを言うんですね。

母は「あんたには関係ない。黙ってろ。」みたいなことを父に言うんですけど、

「黙っててもいいけど、お前は俺の奥さんだし、そいつは俺の娘なんだから、関係ないわけにはいかないわな・・・」

とか、やんわりと受け流すようになったんです。

そしたら効果てきめんです。母が父のところに行って姉を非難するんですが、「ふむふむ」とうなずくだけの父。

そうすると母のテンションが下がってくるみたいなんですね。

父は何か心理学の勉強でもしたのかもしれません。

そうすると、姉も落ち着いてきて、「ごめんなさい」と母に言えるようになるのです。

一気にクールダウンして、一件落着になるんです。

わが家の恥をさらすみたいですけど「ぼくたち、やっぱり家族なんだなあ!」

と思える瞬間なんですね、これが。

でも父がいないときは大変です。日本でスカイプで見てても、父は手出ししようがないんです。

パソコンに向って静かになだめるなんて不可能。

その時は父も大声出して「おい、いい加減にしろ!もうやめろよ!」って怒鳴ってるんですから。

これでは仲裁になりません。

下手すると、タイと日本で怒鳴り合いです。そんなときは母に叩かれて姉はすごく痛がるけど、

それでも1回も怪我したことがないから不思議です。

少しくらいアザができれば薬になるのに!!!

 

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2 コメント

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Unknown (k)
2011-10-08 22:11:31
はじめまして。今日たまたまブログを見つけて楽しく読ませていただいてますが、まるでコントですね。
返信する
kさん、はじめまして (うさぎ)
2011-10-08 22:54:39
3か月近くも前の記事を読んでいただいて、ありがとうございます。最近は5年生の息子からの記事がなくなってしまいました。また面白いネタを寄こせと言っておきます。
返信する

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