楽園づくり ~わが家のチェンマイ移住日記~

日本とタイで別々に生活してきた私たち家族は、チェンマイに家を建てて一緒に暮らし始めました。日常の出来事を綴っていきます。

娘が病院から家に帰ってきて・・・

2015-11-27 16:10:19 | タイの暮らし

24日から昨夜まで3日間続いたチェンマイのロイクラトーン。私たちは、夜は家から一歩も出ませんでした。妻がまた熱を出してダウンしていましたから。実家からやって来た妻のお母さんと妹を私一人で連れて行こうと提案したのですが、2人とも遠慮しました。

一昨日の25日の夜は、遠くでたくさんのコムローイが上がっているのが見えました。実家の二人はわが家のベランダに出て見ました。やはり、まじかに見るのとは大違いでした。

さて昨日の午後、A君の付き添いで病院に詰めている娘が帰ってきました。病院から通告されている退院期限は28日です。よく考えてみるまでもなく、明日ではないですか!

バイクで玄関に入ってきたばかりの娘に、A君の家族が病院へ行ったのか聞いてみると、来ていないという返事。事故の責任がある軍人さんのところへは電話したのかと聞くと、A君のお姉さんから頼まれて娘が電話したとのこと。で?と聞くと、「全然、興味ないみたい。ちょっと待ってくださいね、と言うだけ。」やっぱりそうなんだ。関わりたくないと逃げてるのでした。

「で、どうするつもりなの?」と訊くと、「Aの家に連れていく。」「介護ベッドは入らないけど仕方ないわ。」「第一、ベッドを買うお金もないでしょ。それとも、お父さんが出してくれるの?」・・・困った、困ったと言うのかと思ったら、全然あっけらかんとしていました。

そのあと、熱のある妻と私と3人で話し合いました。でも妻と娘はまた早口で言い合うばかりで、私は蚊帳の外でした。私は日本語と、できる限りのタイ語で自分の考えを言うのですが、2人に無視されました。仕方ありません。妻が熱を出して寝ているところに娘が来たのです。落ち着いて話し合いなどできる状況ではありません。

「事故の相手に責任とらせなくてはいけない。このまま引き下がってはいけない」というのが私の主張です。ちょっと第三者的な見方だなとは思いますが、そうとしか思えないのです。A君の家族も娘も、もうあきらめています。妻は体調が悪いので「もう私も関わりたくないよ!」と不機嫌でした。そりゃそうでしょう。私も「一切かかわりたくない!」と思いたくもなります。でも、もし私に相手と交渉するだけのタイ語能力があれば、ここは絶対に私が直接相手に電話しています。言い訳がましいですが、本当に悔しくなりました。妻に「お前が交渉してやれよ」とも言えませんでした。妻はもう十分過ぎるくらいかかわってきたのですから。

娘が病院へ帰ってから、「待ってください、待ってくださいって、そうしか言わない相手はやっぱりおかしいよ。誠意がないよ。責任取る気がないんだよ。」そう妻にぼやいてみても、「ここはタイだよ!日本じゃないんだよ!」と妻もイライラするばかり。顔を真っ赤にしているのは熱のせいばかりではないでしょう。

交通事故で相手が悪くて、A君のケースのように警察の裁定が100%そうであっても、こうやってタイの一般庶民は相手に逃げられても泣き寝入りするんだな。タイの特権階級なんて、相手がミャンマー人だと、どうでもいいんだな・・・そうとしか思えません。

A君の家族は、お父さんもお母さんも、2人のお姉さんも、事故を起こした相手への恨みつらみは一切口にしません。娘もそうです。すべてをあるがままに受け入れるばかりです。まるで無抵抗の羊のようです。そう、羊です。日本に20年住んでいた妻は「日本だったらどうだろうか」という知識がありますから、私の考えに近いです。でも事故続きで疲れ切っていて、体調も悪くて、力を出せる状況ではありません。

明日、A君は退院するのでしょうか?きっとそうせざるを得ないのでしょうね。私にできることは・・・介護ベッドも入らないような狭い自宅で、意識が朦朧とした寝たきりのA君を看病する娘をビデオカメラで撮影することくらいでしょうか。その映像をどこかに持ち込んで・・・タイに15年住んでいても、A君がミャンマー人だからこうなるのでしょうか?と・・・そうそう、事故の責任はすべて車の方にあるという警察の書類も撮影しなくっちゃ!A君のお父さんが持ってるはずだ!もうブログに書いてる場合じゃないな、これは。

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