楽園づくり ~わが家のチェンマイ移住日記~

日本とタイで別々に生活してきた私たち家族は、チェンマイに家を建てて一緒に暮らし始めました。日常の出来事を綴っていきます。

さすがの妻も、ついにダウン

2015-11-02 00:13:04 | タイの家族

妻は一昨日から発熱、のどの痛み、咳、そして体のあちこちの痛みに苦しんでいます。熱は37.5~38度くらいで、インフルエンザではなさそうです。病院へ行かせようとしましたが、風邪だからと言って、薬局の薬を買って飲んでいます。娘の事故処理が一段落して、張り詰めていた気持ちが緩んだからでしょう。「少し休みなさい」という、体からのサインです。

娘が交通事故に遭い入院、警察などとの対応に忙殺されていたこの10日間、実はほぼ同時進行でいろいろな人が妻を頼ってチェンマイにやって来ていました。妻はてんてこ舞いだったのです。

まず娘の交通事故が起きた日の午後、日本に住んでいる友達のタイ人女性と日本人のご主人、そしてタイ国内から3人の合わせて5人がチェンマイに着きました。前から予定されていたチェンマイ旅行です。妻は当然のように全行程の案内を約束していました。

妻は娘が交通事故に遭ったからといって、初めてのチェンマイ観光を楽しみにやってきた知り合いを放ったらかしにできない性格です。もちろん娘も放ったらかしにできるはずがありません。昼間はお客さんに対応し、娘の付き添いには私だけでなく中学生の息子の力も借りました。

お客さんが帰った翌日、娘は退院しました。その間、妻は二晩病院に泊まり込みました。病室ではあまり眠れなかったようですが、その疲れを見せないようにして、5人をドイステープなどのお寺や名所へ案内しました。夜は夜で、おいしいお店へ連れて行き、食事が終わってから病院に戻りました。私から見ると、スーパーウーマンの働きでした。そのエネルギッシュな行動力からは、とても癌患者には見えません。

3日前からは、チェンライに近いパヤオというところから知り合いの女性がやってきてわが家に泊まっています。彼女はある難病を持っていて、1か月に一度の割合でチェンマイ大学病院へ行かなければならないのです。毎回3日間ほどわが家から病院へ通院しています。

昨夜は、パヤオの知り合いは8時間かかって血漿の点滴を受けました。そして夜も11時を過ぎてから妻が病院へ迎えに行きました。ひどい咳をしていたので「無理するな。私が迎えに行ってあげる」と言っても、さっさと自分で車を出して行ってしまいました。ダウンしていたはずなのに。

ここに書いた以外にも、毎日のように人の世話を焼いている妻です。たとえば、病気のお年寄りを一人残して、先週からバンコクに用事で出かけた友達が近所にいます。妻は忙しい合間を縫って、頼まれてなくても家を訪問して安否を確かめ、食事を差し入れたりしています。自分が近くにいなくて時間もないときは、近所の知り合いにまで電話して、「あとでお金を返すから、ラーメン一杯届けておいてね!」と、こんな感じです。妻は、お金はないけどナムチャイ(思いやりの心)だけは持っているタイ人の典型なのです。この性分は一生変わらないような気がします。

ただし、本人は自覚していないと思いますが、そのナムチャイは、家族よりも他人により多く振り向けられます。妻の美徳なのか欠点なのか、何とも微妙なところです。早く疲れがとれて、スーパーウーマンに戻ってほしいものです。

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2 コメント

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とても不思議な感覚ですね~ (ま~ちゃん)
2015-11-03 19:58:29
奥さんは外に内に山積みされた煩雑な出来事を処理

して大変な時期だったようですね~

休息時間を設けないと体力だけではなく精神的にも

限界になってしまいそうですね。

ご自身も気持ちをしっかり維持するのが大変でしょう

が奥さんは充分にいたわってあげて下さい。

しかし今回の様々な出来事とその反応と対応は

理解しがたいような不思議な感覚と推移ですね~
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ま~ちゃんさんへ (うさぎ)
2015-11-03 22:51:39
コメントありがとうございます。
日本で似たような事故が起きた場合・・・こんな展開になるはずがないと思います。A君の事故も娘の事故も。

日本人の常識では理解しがたいタイ警察の事故処理の問題。でもブログを読まれるとお分かりのように、娘の特異な行動パターンや妻との微妙な関係もありますので、不思議な感じがするのかもしれませんね。

妻は、すっかり元気を取り戻しています。妻の風邪をもらったのか、私の方が少しマイサバーイです。
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