楽園づくり ~わが家のチェンマイ移住日記~

日本とタイで別々に生活してきた私たち家族は、チェンマイに家を建てて一緒に暮らし始めました。日常の出来事を綴っていきます。

恐るべし!タイの税関

2016-07-08 16:57:43 | タイの暮らし

今日も近所の男性のお話です。でも、その後の病状のことではなく、タイの関税のことを書きます。

今日の午後、日本から男性の自宅にEMSで段ボール1箱が届きました。重さは15キロくらいあります。中身はというと、蕎麦や素麺、めんつゆ、チョコレート、粉末のお茶、粉ミルク、粉末のポカリスエット、子供のお菓子、そして私あてに紙パックの日本酒2本などが入っていました。一番大事なものは、タイの病院で書いてもらうための、男性が日本で加入しているガン保険の請求書(もちろん未記入)です。入院給付しかないので通院では請求できませんが、ないよりはマシかと思って娘さんから送ってもらいました。

私たちが娘さんに送ってほしいと頼んだものは、保険の書類以外では粉末のポカリスエットだけです。男性の水分補給にいいと考えたからです。でも、娘さんがいろいろと見繕って、口にできそうなものを送ってくれたのです。粉ミルクは食欲のない男性がよく飲んでいますので、日本製の質の良いものを買ってくれたのでしょう。そして私に日本酒と言うのも嬉しい限りです。タイで買うと、日本の2倍から3倍しますからね。

段ボール箱はすぐに自宅に届いたのではありませんでした。男性のパートナーの女性は郵便受けに入っていた紙を見て、目を丸くして驚きました。3,140バーツもの税金を払わないと受け取れないのです。日本円で1万円くらいでしょうか。保険の書類を送ってくれるよう頼んでいたので、一体全体何が送られてきたのか、開けるまでは見当がつきませんでした。

EMSの箱に張り付けてあった伝票を見ると、娘さんの申告価格は出鱈目ではなさそうです。価格はしめて14,000円となっていました。現在のレートでは4,700バーツくらいでしょうか。ところがタイの税関は8,000バーツと評価して税金を課しました。

さて箱の中身が実際はいくらなのか、正確には計算できませんが、たとえば、娘さんが送ってくれた日本酒はAmazon.comの通販では1本1,500円くらいです。スーパーの特売だったらもっと安いでしょう。断っておきますが、私に随分安い酒を送ってくれたんだなと言っているわけではありません。タイの税関は一体いくらだと考えたのでしょうか。まさかタイのお店で売っている関税込みの価格にしたのではないでしょうね。いや、きっとそうかもしれません。そうでなければ全部でとても8,000バーツ(=およそ23,000円)とはならいでしょう。

もうひとつ例をあげると、粉末のポカリスエットは、娘さんは3,000円と申告していますが、一箱(1リットル用5袋)が500円くらいが相場ですから6箱分を正直に書いていることになります。

全部で15,000円くらいのものを日本から送って関税が1万円くらい・・・これって何かが変だとは思いませんか。タイの税関はいつもこんな課税の仕方をしているのでしょうか。娘さんのせっかくの好意なのに、3,000バーツを超えるお金を郵便局の窓口で払うときの彼女の表情はかなり曇っていました。3,000バーツはタイでは相当に大きい金額ですから。郵便局の人は、同情はしてくれたのです。でも「税関が決めたことなので、私たちにはどうしようもありません。」

ま、税関に今から文句を言ってもしょうがないので、実は彼女にはそれ相当のお金を渡しました。日本酒+αは私あてだったのですから。それに、彼女が「日本酒代として3,000バーツ頂戴!」と、割と真顔で言ったので。もちろんそれは冗談だったでしょう。でも彼女の懐事情を知っているので、あながち冗談ばかりとも思えなかったのです。

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6 コメント

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Unknown (まさ)
2016-07-08 21:49:21
入院されている男性の力になって、大変良いことをされていて、感服しています。

関税は大変でしたね。

EMSの関税は、中身の申告価格と送料(EMS)を合計した金額に、簡易税率30%をかけて算出します。EMSの送料が1万5千円くらいだったのでしょう。

本来であれば、個別の品物ごとに関税が決まっており、非課税のものもあるでしょうけれど、お酒の関税は高いので、均して30%というのは、計算上はそんなものなのでしょう。また、付加価値税の7%も別途取られます。

でも、高いですよね。特に日本の場合は、関税が非課税の場合が多いので、余計に感じるかと思います。私は新居用の設備品を日本から配送したときに、目が飛び出るくらいの税金を取られました。

あまり急がない、比較的軽量で小さいものの場合は、小型包装物のSAL便を利用すると安くなります。1箱が2kgまでですが、2kgの場合、送料は1680円、1.5kgの場合は1280円です。10日ほどで届きます。

タイの関税と付加価値税は1千バーツまで非課税ですので、その程度に中身を抑える(数箱に分散する)と税金なしで、自宅まで配送してくれます。
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タイの税関、いい仕事してますね。 (somchai)
2016-07-08 21:56:58
関税はCIFに課せられるので、東京からEMSで15kg送ったら運賃だけで15,000円近くは掛かります。それに保険が加味された金額がプライスにアッド・オンされているのですから、課税対象額8,000Bは、申告額をそのまま採用していると思われます。
何と心の澄み切った人だったのか、よほど日本人が好きな税関員だったと思われます。

しかし、食品の関税率は20%と聞いていたのですが、それにVATが加味されたとして、3,140B/8,000B≒40%とは、どのような内容なのでしょうかね。

また、送る内容にもよりますが、多少、日持ちのする品物であれば、EMS(3日)よりも、SAL(3週間程度とHPには記されているが、繁忙期以外だと7-10日で到着)にした方が関税も有利です。老爺心まで。
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まささんへ (うさぎ)
2016-07-08 23:11:46
コメントありがとうございます。
ずばり知りたかったことを教えていただきました。
どうして8000バーツと評価されたのかわからなかったのです。何しろ、日本からタイへEMSを送ったことは1回しかありません。

送料が15000円くらいですね。きっと娘さんもびっくりされたでしょう。外国に送った経験がないそうですから。受け取ったタイ人女性と合わせてダブルビックリですね。
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somchaiさんへ (うさぎ)
2016-07-08 23:43:17
コメントありがとうございます。
今回のようにダンボールの中に食品類がわんさか詰め込まれていると、税関の職員もいちいち本当の価格なんて調べていられないですよね。申告額のとおり処理したのも当然かもしれません。もっとも、日本酒くらいは調べたかもしれませんけど・・・

商品価格14000円+送料15000円=29000円=約1万バーツですよね。課税対象額が8000バーツというのは、まけてくれたと考えるべきでしょうかね。それにしても、ポカリスエット以外は頼んでいない彼女にとっては高い買い物であることは確かですね。日本酒2本に3000バーツというのも、ちょっと高すぎますけど(笑)。
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またまた老爺心で (somchai)
2016-07-09 10:54:55
個人が通常、日本から送る国際貨物の発送方法はやはり郵便局がベストです。
タイへは最大重量30kg、最大サイズ3m(3辺の長さの合計)までであれば、箱のサイズに限らず重量で送料が計算されます。
国際貨物は通常、フレートで送料が決められる(重量かサイズ{体積を比重を1で計算した重量}のどちらか大きい方)のですが、郵便局は重さだけで計算。ふと腹です。
しかし、送料は高いですが、
https://www.post.japanpost.jp/cgi-charge/
で簡単に調べられます。
因みに
1kgの荷物、東京-タイでは
EMS:2,100円、SAL:880/1、290円
30kgの荷物、東京-タイでは
EMS:26,500円、SAL:16,000円
となり、重量が増えるに従い、送料単価は逓減します。

後は、分割して関税を安くするようにするのか、まとめて運賃を安くするのかの思案橋です。
しかし、荷物が一箱30kgあれば郵便局まで取りに行くのも大変です(発送時は引き取りに来てくれる)。まして年寄りには本当に荷が重い。

あと、(これはあくまでも私の主観ですが)中古書籍をSAL便で25kg送った時は、無税で送り先まで運んできてくれました。 
また、多種多様な品を送る場合は、神経質になって申告書に個々の品名を記入しなくても、
[FOODS FOR FAMILIY, 15KG, 70$]、
[USED TOYS, 1 LS, 30$]のように品目を一まとめに記入しても、税関で勝手に査定してくれました。
また、記入通貨は日本発でも円よりも米ドルの方が良いようです。
しかし、いろいろな物を混載すると、Xーレイ検査で困惑するのか、開封されていますし、貴重品は...の恐れもあり、絶対に送らない方が賢明です。

それとSALでも同HPで簡単に伝票番号で追跡できますので、書留にしなくてもよいかと思います。
それに加えて、
伝票にある「保険の項は付与しない」、
送り主が不明の場合は「破棄」を、
そして目的は「GIFT」でも、必ず申告額は記入する。
とすれば、関税が安く査定してくれたような気がします。
これまで50件以上の荷物を上記のようにSALで送りましたが、未着の事故は0です。
また、重量物にも関わらず、段ボール箱で送りましたが、多少、ガムテープを多く使って箱の縦横を大巻にした為、大した破損もなく、早い時で5日、遅くても到着まで13日でした。
ただ、振り返れば、食品を半分ほど混載した時は、バンコクのTHAI POSTの本局まで呼ばれ、係員の前で開封され査定されましたが、そこまで行くの面倒くさかったものの、しっかりと話をすることができ、納得のいく査定してもらえました。

ただ、同HPに幾ら安い運賃が示されていても、素人梱包で船便だけはお勧めできません。着いたらボロボロ、目も当てられぬ荷姿です。それを防ぐにはしっかりとした梱包が必要ですが、そうすれば莫大な梱包費とその分の重量が運賃に換算されます。

長々の板汚し、ご寛容願います。
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関税 (大野昭男)
2016-09-11 23:21:09
2週間前にチェンマイで新車を買いました。タイでは物品税が25%かかることは理解した上での購入です。さて,文中から察するところ,タイでは,酒,タバコなどの,いわゆる輸入品の取扱いが,大変厳しいですね。酒は900ミリリットルまでですから,,Good jobと,ここは,誉めてあげたいな。
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