昨日からチェンマイ市内にあるパヤップ大学に通い始めました。パヤップ大学はタイの私立大学の中では国際的に比較的名前が知られているキリスト教系の大学です。妻によると成績のよい生徒しか入れない、かなりレベルの高い大学だといいます。
パヤップ大学は日本でいえば理工学部、法学部、経済学部、文学部などがそろっている総合大学ですが、私がエントリーしたのは(今回は)大学や大学院ではなく、外国人のために開設されているタイ語コースです。
この小綺麗な大学院の建物でタイ語教室が開かれています。コースはレベル1からレベル8まであります。レベル1とレベル2は基礎的な会話の授業、レベル3から読み書きを含む授業になります。
自分自身どのレベルにエントリーするのがよいのか、正直言ってわかりませんでした。会話はかなりできると言えばできますし、まだ初心者レベルと言われればそうかもしれません。読み書きについても、読む方に関しては小学3年生くらいの国語の教科書がどうにか読める程度でしょうか。新聞記事を読むのはまだとても無理です。書く方は辞書なしには書けません。
レベル4か5にするか、それとも読み書きの基本をおさらいするためにレベル3から始めるか迷った末に、レベルの低い方からやってみることにしました。
ひとつのレベルの履修時間は60時間です。月曜から金曜日まで、毎日3時間の授業があります。つまり、1か月で一つのレベルを学習していくようになっています。ところが、この6月の登録状況をみると、レベル5以上は生徒の集まりがはかばかしくなくて開講できなかったようです。やはり、レベルが上にいくほどハードになってくるので、ついていけない人が増えるのでしょう。
私が入ったレベル3の教室の生徒数はちょうど10人です。10人のうち女性はたった一人だけ。年齢は30代から60代でしょうか。私よりも年上と思われる男性が少なくとも3人はいます。私以外は全員がいわゆるファランで、アメリカとカナダが3人ずつ、イギリスが一人、あとはスロバニアが一人と不明が一人です。(不明と言うのは、私が記憶していないだけです。)経験的に、西洋人の年齢は見た目よりずっと若いことが多いので、ひょっとすると私が2番目くらいの年寄りかもしれません。
というわけで、アメリカ、イギリス、カナダだけでなく、私を含む10人全員が英語をしゃべるのですが、タイ語のレベルはまるっきり違います。流暢に会話でき、単語もすらすらと読める人もいれば、どうみてもレベル1からやり直した方がいいと思われる人もいます。私のタイ語能力は・・・上から3番目くらいでしょうか???
まだ2日しか授業を受けていませんが、日本で通っていたタイ語学校と比べると、教え方が断然本格的です。きちんとタイ語の教授法を身に着けた先生が授業してくれるので、いい加減なところがまったくありません。10人の生徒がいるのですが、単語レベルの発音の間違いも、一人ずつ丁寧に直してくれます。
ところが授業の最後に設けられている生徒同士の会話コーナーでは、ちょっとした問題が起きます。ペアを組んだ相手とレベルが違いすぎると、まったく会話になりません。実は昨日も今日もそうでした。単語ひとつひとつについて「それはどういう意味ですか?」と聞かないと、相手が何を言いたいのか分からないことがあります。簡単な単語でも、発音と言うより「声調」を間違えていると、さっぱり意味がとれないのです。タイ人のタイ語は、1年チェンマイに住んでいて、まあまあ聞き取れるようになってきたのですが、ファランのタイ語は理解するのにとても苦労する場合がありますね。逆に、向こうも私の言っていることが理解できないようで、タイ人との会話のようにはスムーズにいきません。
これ以上書くと愚痴っているだけになるので、この辺でやめておきます。相手のファランも「あの日本人のタイ語は、よく知らない変な単語を連発するのでよくわからない」と思われているかもしれません。でも、同じ教室に集まった9人のファランは全員がナイスガイ、ナイスレディーであることは間違いないので、これからの授業が楽しみです。
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私は放置状態です。
以前、逆の体験をしました。
たまたまタイ語勉強中のフィリピン人とタイ語で話す経験があって、
私には彼のタイ語がよく通じたんです。
教科書通りの構文だったので。
発音はめちゃくちゃでも判りやすかったです。
きっと、うさぎさんはナチュラルなタイ語を耳にされていてお上手なんだと思います。
声調は、一度間違えて覚えてしまうと、なかなか直らないような気がします。かつて日本で教わったタイ人の先生によると、発音でkとkh、tとth、pとphやrとlの間違いよりも、声調が違っているほうが理解しにくいそうです。
私も独学した時期がありましたが、それだと自分の間違いに気づくことがほとんどないので、少なくとも発音に関しては進歩しないですね。発音の欠点は一緒にいる妻が指摘してくれてもよさそうなものですが、我が家は以前から99%日本語なのです。
私も1年以上タイ語学習は放置していました。でも、たった3日でも学校へ行くと、急にタイ語の感覚を思い出しました。ついでに生徒のファランと時折英語もしゃべるので、一石二鳥です。
ネイティブがほとんど理解できないほど発音の下手な日本人が英語をしゃべっても、支離滅裂な内容でない限り、私たちは何を言いたいのかほぼ理解できるのと同様、その気になれば声調のでたらめなタイ語でもわかるのかもしれません。でもタイ人はだめみたいです。
私のタイ語は、自分でもいやになるくらい教科書的です。ナチュラルからは程遠いような気がします。家族がしゃべる普通の(教科書的でない)タイ語がほとんどわからないですから。
パヤップ大学の場合は60時間で8000バーツかかります。時間単価は133バーツ、450円~500円くらい。タイの物価の感覚からすると、かなり高いです。YMCAなどでは、もっと安いと思います。
会話だけなら、学校へ行かなくても、タイ人と積極的に会話すれば、日常生活では十分通用するタイ語が身につくと思います。