私は3月末をもって仕事を辞めましたので、今は全くのフリーです。これまで、完全にフリーという身分になったことは、幼稚園に入るまでの時間を除けば経験したことがありません。4月1日からの時間は実に奇妙な時間です。これまでは、たとえ2週間の休みをとってタイに帰省していても、「タイムアップ」というものがあったからです。時間が来ると、いやでも日本に帰り、いつものように職場に赴くというサイクルの繰り返しでした。「仕事に戻る」ということのない生活とはいったい何なんでしょうか?ま、それはまたの機会に考察することにしましょうか。
今日は、自分がだんだんタイの生活感覚に慣れてきていることを自覚する出来事がありました。
午後、三菱自動車の販売店で、契約時に約束してもらったサービス項目のうち、まだ実行されていなかったリアスポイラーの取り付けと、窓のカラーフィルム加工をしてもらうことになっていました。リアスポイラーの取り付けは問題なかったのですが、カラーフィルムについては、いかにもタイらしい対応を受けました。
担当者の女性(妻に嫌な電話をした女性とは別人です)から、2種類のカラーフィルムのうち、好きな方を選んでくれと言われました。私がブラックの方を選ぶと「ブラックは今日はないんですよ」と言われました。きょう取り付けできるのは、鏡のように光るフィルムの方でした。私はとくにこだわりはなかったので、そちらの方でもよいと答えました。
リアスポイラーとウインドウフィルムの取り付けは1時間半くらいかかります。販売店のロビーで待っていると、30分くらいして担当者から「フィルムの方は、今日は現物がないんです」と言われました。即座に「あ、そう。じゃあ、ある時でいいよ」と応じました。
たったこれだけのエピソードです。これまでの私なら、「あんた、さっきブラックのフィルムはないけど、もうひとつのフィルムはあるって言ったじゃないか」と反応していたような気がするのです。それが、特に抵抗もなく「ある時でいいよ」と思いました。もちろん、妻も一瞬「えっ?」という表情を見せましたが、決して怒りません。
担当者が30分前に「ある」と言ったことは大した問題ではなく、現実にないことが分かった以上、文句を言っても意味がないのです。どうやら、それがタイ的な対応ではないかと、私は勝手に解釈しています。「こうあらねばならない」とか、「これはおかしい」ということを言っても仕方ないのです。理想主義、規範主義に対する、徹底した現実主義ではないでしょうか。当然、契約違反などという考え方は、少なくとも日常生活には存在しないでしょう。
「なるようにしかならない」というタイ的な現実主義に慣れてくると、人生はものすごく楽になってくるような予感があります。「こうしなければならない」ということがないのですから。それは多分、仕事から完全に解放されて、思いっきり自由な時間を享受できる今だからこそ理解できるのだと思います。
ブログランキングに参加しています。大変お手数ですが、クリックしていただくと、ブログ更新の励みになりますので、よろしくお願いします。
イサーンはまだ行ったことがありません。コンケンはチェンマイ以上に急速に都会化していると言う人もいますが・・・時間はゆっくり流れていそうですね。
私たちの家づくりは、とりあえずここまでは順調にきました。難儀したと言えば、一度決めた建築会社をリセットしたことくらいです。
当方、家造りには少々難儀しましたが現在はのんびり移住生活を楽しんでおります。
家造り、これからが佳境ですね。
出来あがるのが楽しみでしょう。
また時々お邪魔させて頂きますので宜しくお願い致します。
暑いからプリプリしたくないというのもあるかもしれませんね。
主題がそれますが、我が家もT社の車を購入した時、カタログに載っていた青色を指定したら担当者が必死に青は汚れが目立つから止めた方が良いと言うのでゴールドにしました。
結局、街で青い車を1台も見たことがないので、カタログに載せつつ、販売してなかったんでしょうね~。
家内にも「なんであなたは日本だとプリプリしてるの?」って言われるほどです(笑)。
それが、なぜかタイだと平気なことが多いんですよねえ・・・なぜだろう?