今日はプロゴルフのアジアンツアー「チェンマイ・ゴルフクラシック」第3ラウンドを観戦しに行きました。プロの試合をテレビ以外で見るのは、私も妻も生まれて初めてでした。場所は、家から車で20分もかからないアルパイン・ゴルフクラブです。
私は60歳以上ですので、免許証を見せてタダ、妻だけ400バーツの前売り券で入場しました。妻はゴルフはまったくやりませんが、日本ではコンピューターゲームでよく遊んでいましたし、タイへ来てからは私といつも一緒に回るので、ゴルフの大体のことは知っています。このところ日中は40度くらいにまで気温が上がるので、果たして何時間耐えられるのか、それだけが不安でした。結論から言うと、「ものすごく暑かったけれど、本物を直に見るのは最高!」ということです。妻もまったく同感でした。
朝8時半ごろゴルフ場に着くと、観戦者用の駐車場はまだガラガラ。さっそく1番ホールのTグラウンドに行ってみると、8番目のタイ人、フィリピン人の組がスタートするところでした。でもギャラリーは何と私たち2人だけ。朝から見に来る人はほとんどいなかったのです。プロなのに、プレーを見るギャラリーが誰もいないのは可哀そうと思ったので、そのまま3番ホールまで付いて回りました。
これは、それから3時間くらいあと、たしか昨年の全英オープンでも優勝している有名なアーニー・エルス選手を見るために付いて回るギャラリーです。
私たちは行き当たりばったりで観戦しました。アジアのツアーで、しかも今回はタイでの開催なので、決勝ラウンドに進んだ70人ほどの中にタイ人選手は20人くらいいます。途中で出会った観客の中に、24歳のタイ人選手のお父さん、お母さんがいました。弟もプロなのだそうですが、決勝に残ったのは兄だけでした。両親はもちろん、一番下の女の子もプレーするゴルフ一家でした。
日本でも世界でも、男でも女でも、父親がゴルフ好きで、しかも本格的な腕前がある場合、その子供がプロゴルファーになってしまうというケースがあります。私が17年前から大好きなタイガー・ウッズもそうです。父親がゴルフをやらない家庭では、(3歳とか4歳とか)小さい子どもの時からゴルフをやる環境にはないので、プロにはなりにくいのだと思います。
(18番ホールで最後のバーディーパットを打った瞬間のエルス選手)
さて、たくさんのギャラリーを引き連れていたアーニー・エルス選手は、今日は好調だったようで、6アンダーの66で回りました。10番ホールと18番ホールだけ目にしたのですが、たまたま2つのホール共にバーディーでした。それでも、3日目を終わって15位タイです。
さて、朝から観戦していた妻のお目当ては、地元タイのプラヤド・マークセン選手でした。
(1番のスタートホールでTショットを放つタイのマークセン選手)
マークセン選手(47歳)は身長が163センチと小柄ですが、5年前には日本ツアーで3勝していますし、同じ年にアメリカメジャーのマスターズ選手権にもタイ人として初めて出場しました。妻は日本でテレビを通じてマークセン選手をよく知っており、お昼ごろになってから、ぜひ直接見てみたいと、突然言い出しました。
ところがマークセン選手は、昨日の第2ラウンドまででトップに立っているので、スタートが午後1時25分の最終組でした。つまり、私たちが観戦を始めてから5時間後に本命の登場となったのです。お昼に少し休憩したとはいえ、もう暑さで妻の顔は真っ赤でした。でも、4番ホールで彼が初バーディーを取るまで、たくさんのギャラリーに混じって、1番ホールから付いて歩きました。
そして午後2時半くらいまで観戦したところで、あまりの暑さのために妻からギブアップのサインが出ました。まさに後ろ髪を引かれる思いでゴルフ場を後にしました。そしたら案の定、マークセン選手はその直後からイーグルを含むバーディーラッシュを演じ、2つのボギーにもかかわらず、アーニー・エルス選手と同じ6アンダー、そして3日間のトータルは18アンダーで今日のプレーを終えたのでした。2位に5打差もつけていますから、あすの優勝の確率は非常に高いです。
生まれてはじめてのゴルフ観戦、想像以上に、というより想像どおりに、非常に面白いものでした。40度の暑さにもかかわらずこんなに楽しいものなら、日本にいるときに行ってればよかったなあと思います。でも、やっぱりタイでのんびり暮らしているから、こういうこともできるんだ、ということなのでしょうね。明日も行くかどうか・・・・この暑さがなければ当然優勝シーンを見に行くんでしょうけど、今日だけで十分に満足であります。
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今日最終日のテレビ中継を見ていたら、タイのマークセン選手は優勝できませんでした。ゴルフも人生も、山あり谷ありですね。