ほぼ1年前に完成したわが家の修理が3日前から始まりました。網戸が破れたとか、トイレの水がうまく流れなくなったとか、細かい問題はその都度修理してもらってきましたが、今回は建物の構造部分の修理です。
床や壁、屋根などの「構造部分」の保証期間は1年間です。7月のはじめに監督さんが家の状態を見に来ました。その結果、構造上の大きな問題は見られなかったものの、ほとんど外観上は問題なくても、家の内外の壁に小さなヒビ割れ、もしくは将来ヒビ割れになりそうなところが結構たくさん見つかりました。
ヒビ割れと言っても、塗装にごく細い糸のようなヒビが入っただけのように見えます。ところが、塗料を上塗りするだけなら、また時間が経つと同じところにヒビが入る確率が高いのだそうです。原因は塗装の問題ではなく、壁のコンクリートの中にわずかでも空気が入っていると、細かいヒビが入りやすいのだそうです。とくに寒暖の差が大きかったり、タイのように乾季と雨期のあるところではコンクリートにヒビが入りやすいのです。
ではどうやって修理するのかと言うと、これが私にはかなり衝撃的でした。ほとんど目には見えないくらいのヒビなのに、そのあたりの壁を大きく壊してしまったり、ヒビに沿って壁をえぐったりするので驚きました。「え~っ、一体何するのよ!家を壊す気かよ!」という感じですね。
これはリビングの壁ですが、幅7~8センチ、長さが1メートルくらい壁をえぐってあります。この部分にヒビがあるなんて、妻も私も認識していませんでした。でも、監督さんによると、中にわずかに空洞があったので、将来ヒビ割れする可能性があるのだそうです。そのため、もう一回コンクリートを詰めてから、塗装しなおすのです。こうした壁の修理は、この建築会社が手がけた家に関しては、新築から1年後に必ずやるそうです。わが家が特別にヒビが多いのではないそうです。
ここも、肉眼ではほとんどヒビ割れが見えなかったところです。ここまで開けてから、網を張ってコンクリートを詰めなおすそうです。まるで外科手術ですね。
外壁も同様です。玄関の下の壁を大々的に壊しています。どうやって小さな空洞を見つけるかと言うと、木槌で壁を叩くのです。音によって中の状態を調べるんだそうです。この作業は経験のない人には無理そうです。
それにしても、ここも盛大に剥がしてますねえ・・・
修理工事のおかげで、ラッキーは朝の9時ごろから夕方までほとんどゲージの外に出してもらえません。ちょっと可哀そうですが、大工さんにじゃれ付きにいくので、仕事の邪魔になるから仕方がないのです。
家の側面なんか、こんなふうに盛大に壁がえぐられています。え~っ?と言う感じです。今2人の大工さんが作業しているのは、えぐったところにコンクリートを塗る(詰める)工程です。乾いてから再塗装します。この写真を解説なしで見たら、「何という酷い家。地震もないのに、ものすごいヒビ割れじゃないか・・・」と思われそうですね。実際は大工さんがわざと傷つけたのです。ここまでする必要があるのかないのか、私にはわかりません。1年後の点検で、「わずかですが、壁にヒビの入っている所があるので綺麗にしてください」と言ったところ、こうなったわけです。どこをやるかは監督さんの判断です。
壁のコンクリートにわずかでも空気が入っていると壁にヒビが入りやすいことは、今まで全く知りませんでした。でも考えてみると、壁の塗装にちょっとヒビが入っている家なんて、タイではそこら中にあるような気がします。いくら無料とはいえ、この大修理、有難いような迷惑なような、複雑な気持ちになってしまいます。修理の過程を見るのはあまり気持ちの良いものではないからです。早くきれいな壁に戻してもらいたいものです。
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3人の大工さんが作業しても、3日間で終わらず、あと2~3日はかかるそうです。たしかに、見ていると面倒な修理です。
修理跡は、同じ塗料を使っても微妙に色合いが異なることが多いので、隠せないことが多いみたいです。下見のときから監督さんがそう言っていました。だから、ありがたいような迷惑なような気になるのですね。
でも、KーHOMEという会社は、とても良心的な業者であることは間違いありません。
保証書を見直してみたら、建物の骨組みと屋根の保証期間は5年でした。1年だとばかり思い込んでいました。電気と水回りが2年、白アリ対策が3年などでした。ちょっと高めかなという建築費でも、アフターサービスが優れていると気持ちがいいものです。