楽園づくり ~わが家のチェンマイ移住日記~

日本とタイで別々に生活してきた私たち家族は、チェンマイに家を建てて一緒に暮らし始めました。日常の出来事を綴っていきます。

猫、犬、自転車、そして再手術

2011-12-14 21:56:49 | タイの医療

妻の脇の下に乳がんが再発し、おととい電光石火、手術を受けた話を書きました。おかげさまで昨日予定通り、1泊で退院できました。

退院したばかりの妻と、昨夜スカイプで話しました。見た目は、手術前と全く変わらないので驚きました。手術したのが右の脇ですから、さすがに右腕は当分は動かせないのかと思っていたら、ぜんぜん違いました。腕を伸ばして上まで上げることができますし、担当医からは、なるべく動かすように言われているそうです。

手術は、麻酔を始めてから覚めるまで、5時間半かかったそうですから、そんなに簡単な手術ではなさそうに思えます。でも、きのう手術したようにはとても見えない元気な姿でした。

「ほんとに手術したの?冗談だったんじゃじゃないの~?」と、からかってみたら、脇の下を見せてくれました。あるある、確かにガーゼが当ててありました。パソコンの画面に映っている妻の脇を見ながら、「一つもがん細胞が残ってませんように」と、心の中でそっと呟きました。

 手術代は7万バーツくらい払いました。それ以外に、2日にわたって検査を受けており、それらを合わせると、何と15万バーツ、40万円近いです。さすがバンコク病院です。今なら日本の健康保険がききますので、10万円くらいの自己負担になるのでしょうか。

 

さて、今日の題名は「猫、犬、自転車、そして再手術」です。最後は分かるとして、猫、犬、自転車とは、一体何じゃい?と思われるでしょう。もうすぐ今年も終わるのですが、とにかく去年から今年にかけては家族の病院通いが際立ちました。妻は日本にいるときは、ほとんど医者にかかることがありませんでしたし、息子も冬に風邪で熱を出すくらいでした。

ところが、妻の乳がんは別格としても、猫、犬、自転車のせいでの病院通いも目立ちました。どういうことかと言いますと、まず8月に、妻が野良猫に左腕を咬まれました。ブログにも書きましたが、タイの野良猫に咬まれて命を落とす人がたくさんいます。破傷風です。咬まれてから1時間後に病院に行き、ワクチンを打ちました。6か月後の来年2月に、3回目のワクチン注射をうけて治療(予防)は終了です。

次に犬です。もうおわかりでしょう。犬に咬まれたのです。これは10歳の息子です。9月のことです。息子はタイに行ってから、何度も野良犬に触って遊んでいますが、咬まれることなど1回もありません。でも、今回咬まれたのは、学校のそばの飼い犬です。放し飼いになっていて、カプリ、です。先生がすぐに病院に運んで、2種類くらいの注射を打たれました。何の注射かわかりませんが、その後も注射しているので、やはり破傷風でしょう。狂犬病のワクチンと合わせて二種類でしょうか。

そして自転車は、13歳の二番目の娘です。10月に自転車から転んで怪我しました。自転車のフレームで足に切り傷を負いました。その日の夜は、たまたまスカイプの調子が悪く、電話で報告を聞いたのですが、水で洗って消毒薬を塗ったという話でした。怪我したのは5時間くらい前、傷は深さ3ミリ位、長さは5センチ位。そして、一番肝心なことを尋ねました。

「その自転車、錆びてるんじゃなかったの?」「うん、ちょっと錆びてたね。」 それを聞いた瞬間、私は大声で叫んでいました。

「すぐ病院に連れて行きなさい!」「でも・・・もう9時半だから・・・・・」

「何言ってるんだよ。自分が猫に咬まれた時はすぐ病院に行ったじゃないか!!!」久しぶりに本気で怒りました。

その夜10時半ごろに救急病院に駆け込んで傷を見せたところ、案の定、医者は破傷風のワクチンを打ちました。たまたま妻と娘が着いたときに、交通事故で瀕死の重傷者が担ぎ込まれてきたので、1時間近く待たされました。(私の)息子も一緒に行っていて、「かわいそう」と、声を出して泣いたそうです。そういう重傷の人の姿をリアルに目にするのは、初めての経験だったのです。

それはさておき、自転車の怪我から何日かして、娘は熱を出しました。妻は、もし私が「病院へ連れて行け!」と電話で命令していなかったら、娘が大変なことになっていた、と思っているようです。

ということで、妻、息子、二番めの娘の三人が猫、犬、自転車が原因で、破傷風ワクチンを揃いもそろって受けるという珍妙なことになりました。そしてもう一人、一番上の娘も、詳しいことは書きませんが、11月に結構面倒な病気になり、まだ治療をしています。

妻の猫は自分の傷害保険でカバー、息子の犬は、学校が掛けている傷害保険でカバー、次女の自転車の時は、駆け込んだ病院では30バーツ保険が使えなかったのですが、公立病院だったので安かったそうです。

そして長女の炎症性の病気は、最初公立病院では「何ともない」と言って何もしてくれず、症状が回復しないので私立病院へ行ったら、大変な事態だとわかりました。3回通って、手術に近い処置もしたので、3万バーツほどの出費になりました。

とにかく去年から今年にかけては、何故かわが家は病気と怪我のオンパレードでした。極めつけは昨年からの乳がんと、これも7月のブログに書きましたが、めったにないE型肝炎で、昨年秋に妻はあわやという事態になったこともありました。さらに家族が大好きな猫と犬にやられるとは、敵は意外なところにもいたのでした。

でも・・・・家族の中ではダントツで年寄りの私は・・・・10年ほど前に、交差点で信号待ちしているとき大きなクシャミをしたのがもとで椎間板ヘルニアをやったのと、一昨年、鼻の手術のために3日ほど入院したことを除けば、50歳を過ぎてからは、まともな風邪をひいた記憶もないのです。用心して今でも重い荷物は持たないようにしていますが、家族全員の病気を一手に引き受けても大丈夫なほど、今は健康です。

思えば、自分が子供の頃、親や兄弟が病気になっても、真剣に心配しなかったような気がします。きっと自分のことで精いっぱいだったのかもしれません。冷たい人間だったのですね。60歳になって、ようやく人並みに家族のことが心配できるようになったようです。不思議なもので、家族を思いやるようになれば、家族以外のほかの人の事も、思いやれるような気がします。こういうことって案外、というか、非常に大切なことですね。

  

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんにちは (k)
2011-12-15 17:09:11
散々な一年でしたね。
うちも昨年あたり似たような状況でしたが、
厄年(前後の3年間)はそういった災厄が起こりやすく、本人に起こらない場合は周囲の近親者が身代わりになって災厄を受ける・・と聞いたことがあります。
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厄年 (うさぎ)
2011-12-15 19:33:37
kさん、コメントありがとうございます。
厄年のことは、数え42歳のとき以来意識したことはありませんでした。ところが、私自身今年が本厄だったのですね。前よりも健康になってるみたいですから、妻が身代わりになってくれたんですかね。妻本人は、去年が後厄でした。
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Unknown (考えてみると)
2011-12-16 19:33:52
確か私が脳梗塞をしたのは、男の大厄のときでした。
しかし、タイにいると公私ともにいろんなことがあるんです。
※浮気がばれて…なんてのはかわいいもんだったりします(笑)。

今年も残り1ヶ月を切りましたね。
よい意味でお互い禊をして、来年はよい年にしなければいけませんですね!
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そうです (うさぎ)
2011-12-16 22:09:05
考えてみるとさん、こんばんは(笑)
自分の厄年も認識していないようではいけませんでした。とくに冷たい水に打たれるつもりはありませんけれど、気持ちを引き締めて新しい年を迎えたいと思います。
とりあえず、妻の再発が見つかってから、たった10日余りですけど、一滴も飲んでいません。代わりに水ばかり飲んでいます。禊とはいわないかもしれませんが。
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