彦根城と湖東三山巡りを終え、今回の旅の発端となった湖北は余呉湖畔のオーベルジュに向かいました。
メニューは鮒鮓とジビエ。
実は鮒鮓を知らなくて、酢でしめた魚をご飯に乗せてちょっと発酵させたもの、程度にイメージしていて、その一品をひたすら食べる料理なのかなぁと思っていましたが、全然違いました。
一体何品出て来たでしょうか。
時々大将が顔を出し、いろいろな話をしてくれました。最近は子どもたちに少しずつ店を任せて自分は一歩下がって見守っている事、罠で捕獲する鹿等と違って熊は鉄砲で撃つのでどこに弾が当たったかによって処理の仕方が違う、山のどこで仕留めたかによっても場所次第では持ち帰るのが大変、といった話、湖東、湖北、湖西、湖南では人々の気性が違うこと、渡来人の話、など、尽きません。
大将が話している間に熊しゃぶをサーブしてくれたのは次男だそうですが、猟を始めて4年目で熊を仕留めたという話になった時はちょっと自慢げな様子でした。熊はなかなか仕留めることは難しく、20年猟をしていても一度も捕まえたことがない人もいるくらいなんだとか。
長男君は料理も猟もやらないそうですが、そのかわりに発酵の研究をしているのだそう。鮒鮓を使った新しいレシピをそのうち考えるのが彼の担当になるのかもしれません。
家族でひとつの業を営む姿が素敵だと思え、何より若い世代が里山に残り土地に根付いた仕事を誇りを持ってしている様子に頼もしさを感じました。
写真は頂いた料理。
いくつかは既に何だったかを忘れてます😅
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