初詣とは、年が明けてから初めて神社や寺院などに参拝する行事です。
一年の感謝を捧げたり、新年の無事と平安を祈願したりすることが目的です。初参や初参りとも言われます。参拝者数はメッカの大巡礼を越す世界最大級の宗教行事とも言われています。
初詣の起源は、平安時代から伝わる「年籠り」という風習にあるとされています。
「年籠り」とは、家長が大晦日の夜から元日の朝にかけて氏神様のいる神社に籠って祈ることでした。やがてこの「年籠り」が、大晦日にお参りする「除夜詣」と元日にお参りする「元日詣」に分かれ、元日詣が今の初詣の原形となりました²。
初詣の方法は、神社や寺院によって異なりますが、一般的には以下の手順で行います。
- 手水舎で手や口を清める
- 古いお札やお守りを奉納する
- 本殿でお参りをする(神社では二拝二拍手一拝、寺院では拍手せずに合掌)
- お札やお守りを受けたり、おみくじを引いたりする
初詣の期日は、正月三が日に行くのが一般的ですが、松の内(1月7日または15日)までに行けば良いとされています。
ただし、喪中の場合は、忌中という期間中は神社に参拝するのを控えるという考え方もあります。忌中の期間は神道では亡くなった日から50日間、仏教では49日間とされています。
喪中の場合は、初詣に行きたい神社に問い合わせてみるのが確実です。
初詣は日本の伝統的な行事の一つですが、その意味や由来、方法や注意点などを知っておくと、より深く神様との交流を楽しむことができるでしょう。新年の始まりに、神様に感謝と祈りを捧げて、良い一年になるように願いましょう。