「茶わん26億杯分」というのは、最近のニュースで「消えたコメ」問題に関連して使われた表現です。
農林水産省の統計によると、市場に出回らないコメの在庫が約17万トン(お茶わん26億杯分)あると推定されています。
この在庫分散のため、コメの価格が高騰しているということです。
「消えたコメ」問題について、もう少し詳しく説明します。
この問題は、主に以下のような要因が絡んでいます:
1. **不作の影響**: 2023年は記録的な高温や少雨により、米どころの新潟や秋田で不作となりました。特に新潟県では、1等米の割合が過去最低を記録しました。高温障害や水不足が米の品質を低下させ、精米の歩留まりが悪くなりました。
2. **需給調整**: 米の価格維持を目的として、減反による需給調整が行われています。しかし、需要の減少に対応するために生産量を減らすことで、不足が顕著になっています。
3. **在庫分散**: 農林水産省の統計によると、市場に出回らないコメの在庫が約17万トン(お茶わん26億杯分)あると推定されています。この在庫が分散しているため、店頭での品薄が続いています。
4. **消費者の需要**: コロナ禍の影響でお米の消費が増加し、その後も需要が高い状況が続いています。特に外国人観光客の増加により、米の消費がさらに増えました。
このような背景から、米の品薄や価格高騰が続いています。今後は、生産者と消費者の双方が協力して、米の供給を安定させることが求められています。