友人が 外山 滋比古の『思考の整理学』(ちくま文庫)をもっと早く読んでいればよかったと言うので、私も早速読んでいる。まだ読み途中なので、理解しきれていないところがあるかもしれないが、ちょっと書く。
外山さんの書くところによると、“学校”はグライダー人間を量産する場所らしい。自ら飛ぶ飛行機人間と違って、風にのって飛ぶのがグライダー人間ということだ。世の中を発展させていくうえで必要な飛行機人間を育てていかなければならないということには賛成できる。
これを読んでいくと自分はまさにグライダー人間だと思う。グライダー人間ならグライダー人間なりに「自分は上手く飛べている」と自信を持っていればそこそこ上手くやっていける気がする。「自分には動力源がない」と卑下して飛行機人間に憧れるばかりの状態が一番悪い。グライダーでもいいと思ってやっていくか、何とかして動力源を搭載するしかないのではなかろうか。
「思考の整理」という点ではピンとこないが、ちょっと考えてみるには良い本だと思う。
朝の頭について、1日2度寝ることで頭の回る朝の時間を1日2回にしようというのは、単純で強引な気もするが面白い。私も一時期12時間周期の生活をしていたが、学校に行くのに困ったのでもうやっていない。