聖地・国立で大分との対戦。
今野の出場停止を受けて、CBにはSBから徳永をスライドして起用。右SBには中村北斗を入れた。
腰が引けていたような大分の前半。東京は22分でオウンゴールで先制。
だが、前半終了直前、ロスタイムに前田に押し込まれ同点とされる。この同点が思った以上にFC東京の足かせとなり、焦りを生ませる。
ビルドアップやメリハリのある攻守の切り替えが出来ぬまま、前へと急ぐ。チグハグな連係、個の力に頼った突破。さらには予定調和の交代。
必然的にカウンターの食らう回数が多くなり、何とか守っても攻め急いでつっかけてボールを奪われるの繰り返し。連係がスムースに行かないので、個で突破を試みる。つっかかる……負のループ。視野を失うばかり。
最後にロスタイムで守りきれず失点。奪われた2得点がともにロスタイム。この意味をどう捉えるか。
確かに今野はいなかった。連戦での疲労ももちろんあるだろう。だが、ともにロスタイムの失点は、意識や集中力の問題ともいえる。
失点したからといって、CBをノースにしておけば……というのは早計だ。徳永のCB起用は初めてではない。ノースにしなかったのが間違い、ではない。間違いではないが、徳永先発が揺るぎない正解だということでもない。明らかなのは、2失点という事実が残ったということだ。
前節とほとんど交代時間も起用選手も変わらない戦術。それが結果を伴っていないのも、これまた事実だ。
勝てる、と安易に考えた瞬間、おごりや油断が生まれる。東京はまだそれをしても勝てるまでのチームではないということだ。
鳥栖戦終了後、次に大分戦があるのにも関わらず、何故かゴール裏から“ヴェルディだけには負けられない”のコール。チーム、サポーター……どれもが、大分を舐めすぎてはいなかったか。全てがぬるく甘かった。それだけのことだ。優勝は、昇格は、そんなに甘いものではない。
鳥栖は千葉にしっかり勝利した。2位鳥栖との勝点差は4に縮まった。徳島に勝利した札幌は勝点56の3位に浮上してきた。まだまだ、これからだ。ラストスパートという気持ちよりも、一戦必勝の心意気で、目の前の敵を倒していきたい。
その次の目の前の相手は、東京ヴェルディ。ダービーマッチだ。
◇◇◇
Jリーグディビジョン2 第7節
2011/10/26 国立競技場
FC東京 1(1-1、0-1)2 大分
【得点】
(東):オウンゴール(22分)
(分):前田(45+1分)、長谷川(90+4分)
観衆: 10,660人
天気: 晴、中風
<メンバー>
≪FC東京≫
20 GK 権田修一
14 DF 中村北斗
02 DF 徳永悠平
03 DF 森重真人
33 DF 椋原健太
04 MF 高橋秀人
10 MF 梶山陽平
27 MF 田邉草民 → 18 MF 石川直宏(54分)
39 MF 谷澤達也 → 17 MF 永里源気(84分)
22 FW 羽生直剛 → 09 FW ロベルト セザー(62分)
49 FW ルーカス
01 GK 塩田仁史
36 DF ジェイド ノース
32 MF 上里一将
38 FW 坂田大輔
◇◇◇
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