FC東京の2024シーズン、その旅程が明らかに。
1月22日(月)に従来とは異なり、J1~J3のクラブが参加し、1試合制のトーナメント戦へと生まれ変わった「2024JリーグYBCルヴァンカップ」の組み合わせが発表され、FC東京はJ2・水戸とJ3・YS横浜の勝者と4月17日(水)にアウェイで戦うことが決まったが、その翌日の1月23日(火)17時より「2024明治安田Jリーグ」の試合日程も発表。2024シーズンのシナリオが見え始めてきた。
すでに開幕戦はアウェイでC大阪と、次節のホーム開幕戦で広島と対戦が発表され、遠征などの計画を立てる上でも多くのファン・サポーターが待ち侘びていたところ。後半の一部は日程や試合開始時刻などが確定していないところもあるが、ファン・サポーターにとっては、この発表を踏まえて、おおよその年間プランが決められることだろう。
ひとまず、FC東京の日程を眺めながら、トピックをいくつか挙げていきたい。
【明治安田J1リーグ 2024シーズン FC東京試合日程】
第01節 02月24日(土)15:00 FC東京 ✕ C大阪(A・ヨドコウ)
第02節 03月02日(土)15:00 FC東京 ✕ 広 島(H・味スタ)
第03節 03月09日(土)16:00 FC東京 ✕ 神 戸(H・味スタ)
第04節 03月16日(土)13:00 FC東京 ✕ 福 岡(A・ベススタ)
第05節 03月30日(土)15:00 FC東京 ✕ 川 崎(A・U等々力)
第06節 04月03日(水)19:30 FC東京 ✕ 浦 和(H・国 立)
第07節 04月07日(日)17:00 FC東京 ✕ 鹿 島(H・国 立)
第08節 04月13日(土)16:00 FC東京 ✕ 東京V(A・味スタ)
第09節 04月21日(日)15:00 FC東京 ✕ 町 田(H・味スタ)
第10節 04月27日(土)14:00 FC東京 ✕ 新 潟(A・デンカS)
第11節 05月03日(金)15:00 FC東京 ✕ 京 都(H・味スタ)
第12節 05月06日(月)14:00 FC東京 ✕ 札 幌(A・札幌ド)
第13節 05月11日(土)17:00 FC東京 ✕ 柏 (H・味スタ)
第14節 05月15日(水)19:00 FC東京 ✕ 名古屋(A・豊田ス)
第15節 05月19日(日)15:00 FC東京 ✕ 横浜FM(H・味スタ)
第16節 05月26日(日)15:00 FC東京 ✕ G大阪(H・味スタ)
第17節 05月31日(金)19:00 FC東京 ✕ 鳥 栖(A・駅スタ)
第18節 06月16日(日)18:00 FC東京 ✕ 磐 田(H・味スタ)
第19節 06月22日(土)19:00 FC東京 ✕ 湘 南(A・レモンS)
第20節 06月26日(水)19:00 FC東京 ✕ 札 幌(H・味スタ)
第21節 06月30日(日)18:30 FC東京 ✕ 福 岡(H・味スタ)
第22節 07月06日(土)19:00 FC東京 ✕ 柏 (A・三協F柏)
第23節 07月13日(土)19:00 FC東京 ✕ 新 潟(H・国 立)
第24節 07月20日(土)18:00 FC東京 ✕ 鹿 島(A・カシマ)
第25節 08月07日(水)19:00 FC東京 ✕ G大阪(A・パナスタ)
第26節 08月11日(日)19:00 FC東京 ✕ 川 崎(H・味スタ)
第27節 08月17日(土)19:00 FC東京 ✕ 東京V(H・味スタ)
第28節 08月24日(土)19:00 FC東京 ✕ 京 都(A・サンガS)
第29節 08月31日(土)18:30 FC東京 ✕ 広 島(A・Eピース)
第30節 09月14日(土)or15日(日) FC東京 ✕ 名古屋(H・国 立)
第31節 09月21日(土)or22日(日) FC東京 ✕ 浦 和(A・埼 玉)
第32節 09月28日(土)or29日(日) FC東京 ✕ 横浜FM(A・日産ス)
第33節 10月05日(土)or06日(日) FC東京 ✕ 鳥 栖(H・味スタ)
第34節 10月19日(土)or20日(日) FC東京 ✕ 神 戸(A・ノエスタ)
第35節 11月03日(日) FC東京 ✕ 湘 南(H・味スタ)
第36節 11月09日(土) FC東京 ✕ 町 田(A・国 立)
第37節 11月30日(土) FC東京 ✕ 磐 田(A・ヤマハ)
第38節 12月08日(日) FC東京 ✕ C大阪(H・味スタ)
◇◇◇
前提として、2024シーズンはチーム数が20となったことで、試合数が増加。例年は第34節までだったが、2024年は第38節が最終節となる。FC東京は開幕節、最終節ともにC大阪と対戦。かつてC大阪が勝利すれば優勝という試合で、試合終了目前に今野が同点ゴールを決めて、C大阪は初優勝のタイトルが手からすり抜けたということもあったが、そのような因縁めいたものが今年は見られるのだろうか。
次に、Jリーグは、出身地や居住地を問わず、多くの人にJリーグの生のプレーやスタジアム観戦体験してもらいたいとして、国立競技場での試合開催を通じてJリーグ体験を訴求する「THE国立DAY」を開催。2月25日のJ1第1節、東京ヴェルディ対横浜F・マリノス戦を皮切りに、J1で12試合、J2で1試合、計13試合を国立で開催する。
FC東京は、浦和、鹿島、新潟、名古屋の4チームとのホームゲームを国立で主催するほか、町田主催のアウェイゲームを国立で行なうため、J1リーグでは計5試合を国立で戦うことになる。新国立競技場となって以来、FC東京は昨年の神戸戦の引き分けを除いて国立の試合では勝利し、無敗を続けているが、2024年もそのジンクスが継続されるか、注目したいところだ。
近年、ラグビーW杯や東京五輪などの影響で長期アウェイ連戦を強いられるなど、比較的日程的に恵まれない印象のFC東京だが、今季はJ2から町田と東京ヴェルディが昇格。東京勢3チームがJ1で争うことになるが、遠征という意味では、町田は前述のとおり、FC東京とのホームゲームを国立で開催、東京ヴェルディはFC東京とホームスタジアムを共にするとあって、町田と東京ヴェルディのアウェイ2試合は、実質FC東京のホームと変わらないともいえる。もちろんベンチサイドやスタジアム演出などは異なるが、ホームゲームと遜色なく戦えるのは大きい。ただ、逆を返せば、ホーム、アウェイともに敗戦は許されない戦いになる。
そして、今季は前半戦の躓きは、例年以上に大きなダメージとなってのしかかる可能性が高い。ホーム開幕戦となる第2節は、近年相性が良かったとはいえ、昨季3位の広島で、そこから前年覇者の神戸、鬼門の福岡、川崎との多摩川クラシコ、国立で浦和、鹿島と連戦し、“アウェイ”味スタでのヴェルディとの東京ダービー、続いて“ホーム”味スタで町田と対戦という日程は、なかなかに激動だ。徐々にチーム状態を上げていくなどと流暢なことを言っていると、あっという間に下位へと突き落とされそうだ。ただし、アウェイ福岡との対戦以外は、川崎はアウェイだが等々力だし、ヴェルディとのアウェイも味スタで、遠征疲れという懸念は回避出来そう。上手く立ち回って、リーグ上位が予想されるチームと東京勢を相手に勝ち点を積み重ねることが出来れば、昨季のモヤモヤした空気を一変させる順位への躍進も見込めそうだ。
面白いのは、第12節の札幌戦。昨年も札幌とは5月6日にアウェイで対戦したが、今季も同日に試合が組まれた。ゴールデンウィークという旅費がかさばるシーズンに何故FC東京戦が組まれるのか……と食に貪欲で特に札幌遠征が好きなFC東京サポーターは感じていることだろう。
取りこぼしが多いクセを早く治したいFC東京にとっては、第17節からの鳥栖、磐田、湘南、札幌、福岡という並びも、なかなか気を抜けないところ。ただ、この間もアウェイは鳥栖、湘南だが、湘南は比較的近いゆえ、しっかりと調整は出来るはずだ。九州勢や札幌あたりの苦手意識を払拭するためにも、着実に勝ち点を積み重ねていきたい。
8月の川崎、東京Vというともにホームゲームで行なわれる多摩川クラシコ、東京ダービーはもちろん、9月に入ってからの国立での名古屋、浦和、横浜FMのアウェイ連戦、ホームでの鳥栖、アウェイでの神戸という流れもなかなかハードだ。FC東京はこれまでも後半戦で勢いを失くすシーズンが少なくないこともあり、夏場に下位をうろつくようだと、だいぶ厳しい終盤戦になる。ラスト4試合は、ホーム、アウェイ2試合ずつだが、既に述べたように、第36節の町田戦は国立開催。もう一つのアウェイも磐田と、大きな疲労には繋がりにくい日程だ。終盤戦まで勢いと活気を持ち続けて、最終節を迎えることを期待したい。
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