シュート数はFC東京の16本に対して名古屋が6本。それでも少ないチャンスをしっかりと決めた名古屋が勝利。立ち上がりは悪くないものの、自らの不注意やミスから失点。ようやく攻撃のスイッチが入り攻勢を仕掛けるも、相手に最後のところで阻まれて、万事休す。という見慣れたパターン。やはり、後手の展開では、いくら振り返った時に押し戻したと感じても、結果は返せないのが、今の東京の実情であり、実力なのだ。
ボールは支配するものの、ゴール付近でアイディア枯渇。イメージも希薄で結局苦し紛れのミドル。チャンスを作ってもボールを持ち過ぎ、打つタイミングをみすみす逃す。打ったとしても多くが枠外。ピンチが一転カウンターでのチャンスとなるも、いつもどおりにエリア近くでスロー・ダウン、相手に戻られ、スペースを埋められ、ブロックされて、好機を逃す。この呪縛ともいえる悪循環からどう脱することが出来るか。なかなか容易ではないが、大いにもがき苦しんで、答えを導き出さなければならない。
近々の名古屋がいいサッカーをしているとは思えない。だが、個の力といえばそれまでだが、闘莉王のゴールへの執念が勝利を引き寄せた。ここぞと言うときに発揮出来る力を有しているチームが上位にいることを証明した試合でもあった。美しく決めたいのか、慎重にいきたいのか、チャレンジが恐いのか、考え過ぎなのか……。東京の選手のゴール前の攻撃はいつも不完全燃焼だ。全てが上手く美しく決められるのにこしたことはないが、相手のあること。もっとゴールへの執念を燃やすべきだ。技術は冷静沈着、確実に、が理想だが、泥臭くてもゴールを奪おうとする動きは、相手にとっては脅威となるはず。
残り3戦、どれも難敵となるが、2012年の集大成として、ゴールへの、勝利への執着心が存分に感じられる試合をしてもらいたい。
◇◇◇
<J1 第31節>
2012/11/07 名古屋市瑞穂陸上競技場
名古屋 1(1-0、0-0)0 FC東京
【得点】
(名):田中マルクス闘莉王(30分)
観衆: 7,959人
天候:曇、弱風
気温:13.8度
≪MEMBER≫
GK 20 権田修一
DF 02 徳永悠平
DF 03 森重真人
DF 30 チャン・ヒョンス
DF 14 中村北斗
MF 04 高橋秀人
MF 07 米本拓司
MF 18 石川直宏 → MF 17 河野広貴(76分)
MF 10 梶山陽平 → MF 32 ネマニャ・ヴチチェヴィッチ(62分)
MF 27 田邉草民 → MF 22 羽生直剛(80分)
FW 49 ルーカス
GK 01 塩田仁史
DF 05 加賀健一
DF 06 太田宏介
FW 11 渡邉千真
監督 ランコ・ポポヴィッチ
◇◇◇
≪後半戦≫
07/14 ×FC東京 0-1 鳥栖(A)
07/28 ×FC東京 0-2 新潟(H)
08/04 △FC東京 2-2 浦和(A)
08/11 △FC東京 1-1 柏 (A)
08/18 ×FC東京 0-1 大宮(H)
08/25 ○FC東京 1-0 広島(A)
09/01 ○FC東京 3-1 横浜FM(H)
09/15 △FC東京 1-1 清水(A)
09/22 ×FC東京 1-2 川崎(H)
09/29 ○FC東京 2-1 磐田(H)
10/06 ×FC東京 1-5 鹿島(A)
10/20 △FC東京 1-1 C大阪(A)
10/27 ○FC東京 5-0 札幌(H)
11/07 ×FC東京 0-1 名古屋(A)
≪今後の日程≫
11/17 FC東京×神戸(H)
11/24 FC東京×G大阪(A)
12/01 FC東京×仙台(H)
連勝出来ないですねぇ…。
残り3戦。どれも“渦中”のチームばかり。
東京が力を見せて僅かながらの3位の可能性を手繰り寄せるのか、それとも“いい人東京”に成り下がるのか……。
◇◇◇
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