M病院の駐車場には3本の大きな桜の木があって
そのうち1本がひときわ立派です。
先週から、3分咲き、5分咲きと毎日カウントしてきましたが
今日は満開。
入院中と思われる患者さんが1人、付添いの人に車椅子を押されて
この桜を見にきていました。
公園でもない駐車場に。
病室の窓から眺めていて、どうしても近くで満開の桜を見たくなったのでしょうか。
かくいう私も、病院までの道のり
毎日、遠回りをして500mほど続く桜のトンネルの道を通っています。
車がみんなゆっくり走るので少々渋滞気味。
今年、こんなに桜並木に心惹かれるのは
駐車場にお花見にきた患者さんのように病気を抱えているから?
花曇りの中、桜の舞う時期に放射線治療に通ったことは
ずっと忘れないだろうなと思いました。
放射線治療は6回を終了しました。
今日は週1の診察日。
放射線科の担当医師と看護師さんが交代されていて驚きました。
担当の先生から新年度に変わると予告はされてましたが
4月になってからと思っていたので。
前の先生は、フランクで明るくて変な質問も大歓迎という雰囲気満載でしたが
新しい先生は対照的に、ひげを蓄えてどっしり落ち着いた雰囲気。
保湿剤の量や使い方を聞くと、あまりこだわらず適当でいいんだよ
と言われました。
まあ、そんなもんですよね、と思っていたら
診察がおわったあと、看護師さんがあわてて(?)追いかけてきて
ローションをこのくらいとって両手につけて顔に塗るのと同じ要領で
湿ったと思うくらいに塗ってください、1日2回でいいです、
赤みが強くなってきたら診察日以外でもいつでも相談してくださいと
丁寧に説明してくださいました。
看護師さんの気遣いに感動です。
優しくされるたび
病気は嫌だけど、病院に通うのは満更でもないと思います。
放射線治療の方式については、CDで撮った私の胸の画像をみながら
4回照射する方向と角度について説明を聞くことができました。
胸の中を通ると線量が距離に反比例して減るので、反対の方向からも照射が
必要。線量を均一にするために角度を変えて4回照射するなど。
確かに画像をみて4回だと、肺の位置に多く当たってしまうのを避けられるんだ
と思いました。(私の勝手な解釈です)
治療の方式は
私がもしかしたら?と思っていた「IMRT方式」ではなくて
リニアックの標準的な方式でした。
外科手術は、とてもわかりやすいけど
いくら聞いても謎の放射線治療。
まだ右胸に残っているかもしれない癌のかけらをやっつけるという最新治療。
痛くもなく、まだ副作用もないのでありがたい一方で
ちょっとだけ不安も払拭できないこの不思議な治療を積み重ねているところです。
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