こいしり
2012-04-23 | 読書
畠中恵氏著
まんまことの町名主名代高橋麻之助が紆余曲折を経てついに嫁をもらいます
好きな人とは添えず なんとも切ないラブストーリーとは裏腹に
大岡裁きばりの人情噺を伏線に 主人公は今日も飄々として まるではぐれ雲のよう
賢いのに偉ぶらず 威張らず飾らず気張らない 肩の力を抜いたお気楽ヒーローの姿は
嫌みがなくて清々しい
前作より更に上質な読み物になっていて 楽しませてくれます
物語世界に入り込んでみたい 迷い込んでみたいなと思わせる作品です
実写化映画化してほしいな
昔の人は結婚の自由がなかったといいますが
そんななかでもよい出会いはあるものですね
第六話目のラストシーンは心に残ります