
1984年製 コレクターが大事に持っていた箱入り新品を
修理店から入手しました
本来ならかなりの高価なでものですが どうしたわけか
フラッシュが作動しません
おかげでジャンク扱いで安くしてもらいました
たぶんフラッシュ接点の不良かな とあたりをつけて
スイッチをごしごし入り切りしていると
フラッシュランプが点灯して 不具合が直ってしまいました
お客様カードの日付は 平成元年になっていましたから
発売から5年経った未使用 たな晒しの売れ残りを買ったコレクターが
そのまま使わずに保管していたと想像されます
22年目にやっとフィルムを通したのです
フィルム室には 乾燥剤が入ったままでしたから
このカメラシャッターの感触が独特です
普通のカメラのように 指を押し返す強いばねの感触がありません
ストッ と軽く降りて 押し切るとコトッと戻り ジャッと低い巻き戻し音が聞こえます
音も軽く小さいので ワクワク感は少ないですが 優しく小さいシャッター音は
人にプレッシャーを与えず 人物撮影にいいと思います
ボディサイズは小さそうに見えますが キャノンデミよりも大きく
フルサイズのカメラくらいあります
撮り終わっても自動巻き戻しはなく
撒き戻しスイッチを操作しなければなりません
AFはどこに合焦しているかわからず AEロックもAFロックもきかないので
凝ったことはできませんが 発展途上ののどかな時代のAFカメラだとおもえば
歴史的カメラとして値打ちがあると思います
案外リズムにのってさくさく撮れるテンポのよさは シンプルだからこそ
AFの測距ステップの少なさから かえって迷いがない(迷いようがない)
のかもしれません
写りは同時期のフジツイングTW-3 キャノンテレ6 京セラサムライより
いいと思いました