まいど!にゃんこふです。
青山の小洒落た輸入雑貨のお店の中、
さっき青山の雑貨屋さんの壁にあったあのジャケット!
それよりもまず頭に浮かんだのは高校生の時に買ってしまった「燃えよドラゴン」「ドラゴン怒りの鉄拳」という両A面のEPレコード。
青山の小洒落た輸入雑貨のお店の中、
目を血走らせて壁を指差す男と怯えるように立ち竦む女性店員さん…。
てな訳で前回の続きです(笑)
情報誌「ぴあ」で得た情報で訪れた青山の輸入雑貨のお店で、念願の「ロッキーホラーショー」のレコードを見つけた私。
「そ、そのレコード下さいいぃっ!」
その時の店員さんの表情、今でも憶えてます。あの時は驚かせて本当に申し訳ありませんでした。
私の指差す壁を首だけ捻じ曲げるように見る店員さん。私の方に向き直ると、ようやく営業スマイル(ややひきつってはいましたが)を浮かべ、言いました。
「申し訳ありません、店内のレコードやポスターは全てディスプレイ用で売り物ではないんですよ」
もちろん私は食い下がりました。あの連日のレコード店通いを脳裏をよぎります。
「そ、そこをなんとか」
「ごめんなさい」
失意のうちに店を出る私。
私の記憶にはレコードのジャケットが鮮明に残っていました。しかし、同時にわずかな違和感を感じていたのです。
その時は違和感の理由がなんなのか分かりませんでしたが、取り敢えず気を取り直して、もうひとつの情報にあった渋谷東邦生命ビルの「SUMIYA(すみや)」へ向かう事にしました。
あ、そうだ!前回の投稿で「青山の鈴丹」と書いてましたが、あれ「青山ベルコモンズ」でした。
地下鉄で渋谷へ。
今はなんだか凄い事になってるみたいですね〜。
当時ももちろん「NOWなヤング」の街でした。
道玄坂方面には雑居ビルが並び、映画館もたくさんありましたね。
でも、目指す東邦生命ビルは反対側の宮益坂の方。
こちらも商業地区ではありますが、オフィスビルが多かったような気がします。
こちら側には東急文化会館があり、パンテオンはじめ映画館も複数入ってました。
そうそう、ここの屋上にはプラネタリウムもありましたね。なんでも創業時の計画では、屋上水族館なんて話もあったそうです。
現在は「渋谷ヒカリエ」っていうすんごいビルが建ってるそうで、もう私の知ってる渋谷駅周辺とは完全に様変わりしてるようですね。
おっと、東邦生命ビルへ行かなくちゃ。
でも、ここも名前が変わってるんですね。「渋谷クロスタワー」おお、なんかカッコいいぞ。
さて、気を取り直して本題へ。
2階だったか3階だったか曖昧なんですが、外に面したわかりやすい場所に「SUMIYA(すみや)」はありました。
「あった、ここだ」
なんか普通のレコード屋と違い、えらくシンプルな店構え。
店内に入ると、目に付いたのは壁に貼られた映画のポスターの数々。
そう、この店こそ映画音楽サントラ盤の聖地と言われ、2008年惜しまれつつも閉店した伝説(?)のお店だったのです。
店内には輸入レコード屋っぽい感じでジャンル毎にラックが並んでいます。
しかし、目指すジャンルはひとつ「ミュージカル」です。
実はこの所のレコード屋巡りで、とあるスキルに目覚めてました。
それはラックに入ったレコードを両手を使って素早くチェックする事。
とある輸入レコードの店で、いかにもロック好きですってお兄さんがやってるのを見て真似してたのですが、いつのまにか身についてました。
後日友人とレコード屋に行った際には
「おおっ!にゃんこふ、カッコいいじゃん」
なんて言われました(笑)。
おっとまた脱線してしまった。
さて自慢(笑)のスキルを駆使してミュージカル映画のラックを漁る事5分。
ありました!!!!
さっき青山の雑貨屋さんの壁にあったあのジャケット!
白地にエアブラシで大きく描かれた女性の顔、大きく見開かれた目、額に書かれた「Rocky Horror Show」のタイトルロゴからは血が滴っています。
裏面は女性の後ろ頭が描かれ、キャストやスタッフの名前が書かれています。
しかし、ここで青山で感じた違和感が再び。
そう、映画のサントラ盤なら劇中のシーンの写真が使われてるはずなんですが、そうした物が一切ないのです。
もちろんジャケットに写真を使ってないサントラ版もないではありません。
タイトルロゴだけのアルバムもあります。
記憶では中学生の頃買った「ウェストサイドストーリー」なんかが確かそうでした。
それよりもまず頭に浮かんだのは高校生の時に買ってしまった「燃えよドラゴン」「ドラゴン怒りの鉄拳」という両A面のEPレコード。
両方とも例の「アチョー!」って言うリーの気合い、怪鳥音が曲に組み込まれています。
確か友人と博多に遊びに行った時に、とあるレコード屋の店頭のワゴンセールで買ったものです。
当時はEPレコード1枚400円位だったのですが、そのレコードはなんと破格の100円。ジャケットをよく見もしないで即買いしました。
地元に戻り、友人宅で早速聴く事になったのですが…。
「何これ?」
「叫んでるのブルース・リーじゃないね」
「だれ?」
ここで初めてジャケットを確認。
まず映画のシーンやブルース・リーの写真なし…
サウンドトラックの文字なし…
演奏はムービーサウンドなんちゃらオーケストラ…
歌(「怒りの鉄拳」は歌詞付きです)は、聞いた事もない日本人歌手…
まあ作った方には大変失礼な言い方かもしれませんが…。
「なんじゃこれ、パチもんやんけえぇっ!」
そう、よくありますよね。
人気・流行にのっかったヤツ、それでした。もちろん、映画のシーンの写真なんてひとつもありません。
言い方変えれば「カバー」?
「いやん、バカ〜」
それでもブルース・リーや映画についての簡単な解説はありました。
なんかそれが余計に腹が立った若きにゃんこふでした。
い、いかんまた話が逸れてしまった。
「んふ、僕の悪い癖」
などと杉下右京氏の台詞を借りつつ次回へ。
to be continued