◾️雨ニモマケズ・・・この詩は「宮沢賢治」の死後に 彼の手帳の中から見つかったのだそうです。
◾️フランスで 外出禁止令が敷かれて丁度2週間が過ぎました。後2週間と言われていますが。まだまだ閉じこもりです。
昨日はフランスのニュースは 私の住む街 Metz ・メッス一色と言ってもいいくらいでした。今 フランスの東北が集中的に大変で メッスの2名の感染者が治療のため 軍のヘリコプターで隣国のドイツの病院に運ばれていく様子が ずっと映っていました。呼吸器の不足など深刻な問題が発生しているようです。
4月末に私も検査の入院が決まっていたのですが、急ぐことではないしこんな時期に病院なんかに行きたくないので 私の方から取り消そうと病院に電話しました。
すると 救急患者以外全ての方の入院は既に取り消されていますーこれから連絡が行きます、と。それはそれはこちらが震え上がるような口調で言われました。緊張が走りましたね。
◾️・・・なぜ「宮沢賢治」かと言いますと、
この何処へ訴えていいのか分からない恐怖心 どうしたらいいんだろう? 誰かに励まして欲しいと思った時、雨ニモマケズ……が浮かんだのです。マケルナと言ってくれています。時代も状況もまるで違いますが、貧しい農業を豊かにして農民を救いたいと願った彼の深い人間愛には 全ての人を励ます力が溢れています。
窮地に居るのか? 守られていて大丈夫なのか⁈ 何が何だか分からなような不安定な私は励まされるのです!✌️🤨
◾️「雨ニモマケズ」 宮沢賢治
(ひらがな変換と、原文も下記に掲載)
雨にも負けず
風にも負けず
雪にも夏の暑さにも負けぬ
丈夫なからだをもち
慾はなく
決して怒らず
いつも静かに笑っている
一日に玄米四合と
味噌と少しの野菜を食べ
あらゆることを
自分を勘定に入れずに
よく見聞きし分かり
そして忘れず
野原の松の林の陰の
小さな萱ぶきの小屋にいて
東に病気の子供あれば
行って看病してやり
西に疲れた母あれば
行ってその稲の束を負い
南に死にそうな人あれば
行ってこわがらなくてもいいといい
北に喧嘩や訴訟があれば
つまらないからやめろといい
日照りの時は涙を流し
寒さの夏はおろおろ歩き
みんなにでくのぼーと呼ばれ
褒められもせず
苦にもされず
そういうものに
わたしはなりたい
(原文)
「雨ニモマケズ」
雨ニモマケズ
風ニモマケズ
雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ
丈夫ナカラダヲモチ
慾ハナク
決シテ瞋ラズ
イツモシヅカニワラッテヰル
一日ニ玄米四合ト
味噌ト少シノ野菜ヲタベ
アラユルコトヲ
ジブンヲカンジョウニ入レズニ
ヨクミキキシワカリ
ソシテワスレズ
野原ノ松ノ林ノ蔭ノ
小サナ萱ブキノ小屋ニヰテ
東ニ病気ノコドモアレバ
行ッテ看病シテヤリ
西ニツカレタ母アレバ
行ッテソノ稲ノ束ヲ負ヒ
南ニ死ニサウナ人アレバ
行ッテコハガラナクテモイヽトイヒ
北ニケンクヮヤソショウガアレバ
ツマラナイカラヤメロトイヒ
ヒデリノトキハナミダヲナガシ
サムサノナツハオロオロアルキ
ミンナニデクノボートヨバレ
ホメラレモセズ
クニモサレズ
サウイフモノニ
ワタシハナリタイ