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【名盤】影響を受けた音楽をうすーくディスクレビューする【紹介】The Doors/Strange days

2020-11-30 19:06:47 | 名盤紹介

JUN SOUNDSYSTEMが影響を受けた私的名盤をうすーく語る。
主に若かりし頃に沢山聴いた音楽を紹介していきます。
The Doors/Strange days ザ・ドアーズ/ストレンジ・デイズ まぼろしの世界


「今さらドアーズ・・・。」と、そうゲンナリなさらないで下さい。前々から好きだったのですが、通称サイケデリックと
呼ばれる60年代の音楽をちょこちょこ聴いてるうちに、こ のアルバムの真価に目覚めたような気がしてます。

ザ・ドアーズというと、やっぱり1stの 「ハートに火をつけて」が最も有名な曲を収録してるし完成度や衝撃度も高いとは
思いますけど、個人的には2nd であるこの「まぼろしの世界」が一番しっくり来ます。ここにはNHKでプロモが流れるほど
メジャーな「ハートに火をつけて」も、「地獄の黙示録」でお馴染みの「ジ・エンド」も、キンクスを思わせるロックの名曲
「ハロー・アイ・ラヴ・ユー」も入っていません。

The Doors - Light My Fire ( HQ Official Video )


The Doors - The End (Full) Apocalypse Now (1979) Music Clip


The Doors - Hello, I Love You (Live)

                              
しかも、暗い。果てなく暗い。1stでの才気ほとばしる濃縮還元の勢いを、そのまま保つ半面、「クリスタル・シップ」や
「エンド・オブ・ザ・ナイト」の路線、すなわち幾分落ち着きを見せた聴き手を陶酔させる曲が中心になっているのも手伝って、
幾度となく穏やかな鬱の波紋が広がってゆくような気分になります。

The Doors - Strange Days (Official Video)


The Doors - Unhappy Girl


The Doors - "People Are Strange" 1967 HD (Official Video) 1080P Jim Morrison



ビーチ・ボーイズ、キンクス、ラヴ等をフェイバリットに挙げ、好きなシンガーはフランク・シナトラとエルヴィス・プレスリー
というジム・モリソンのポップセンスと、ジャズ、ブルース、クラシック、ロックを飲み込んだオルガン奏者レイ・マンザレクの
音作りに、当時の風潮であったサイケデリックの装飾。ここに孤高かつ難解で哲学的な歌詞が乗れば、聴き手の「知覚の扉も
それは開いてしまおうものです。

The Doors - Love Me Two Times (Live In Europe 1968)


ちなみにバンドとしてデビュー前から持っていた曲のストックは、「まぼろしの世界」までとの事ですが、以降もっとポップに
なったり、ブルースに傾倒してゆく事になります。ジム・モリソン作の曲が中心のアルバムも次回作までと言っていいでしょう。
しかし、そのクールかつ抒情詩的で、他の追随を許さない作風や志向は、はっきりいって長く続くようなバンドのそれじゃない。
そんなオーバーな念さえ抱いてしまいます。それくらい1stと、この作品は素晴らしいです。

あと、追記としてジム、レイ以外のメンバーも曲作りではかなりの貢献をしており、参考として映画「ザ・ドアーズ」では、
「ハートに火をつけて」のメロディはギターのロビーが書いたという設定になっています。

ジム・モリソンは27歳でこの世を去ります。老いたジムも見てみたかった気もします。 「長く生きた分だけ悟る事も多い」と
個人的には思っていますが、この人のこと、相当とんがった爺さんか、もしくは生き仏のようになってそうですよね。
                              
最後に、名作なので中古がふんだんに出回ってますが、廉価盤もリリースされているので、是が非でも最新リマスターで!



※筆者は音楽活動をしています。以下のYou Tubeより視聴、チャンネル登録して頂けると嬉しいです!!※

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