JUN SOUNDSYSTEMが影響を受けた私的名盤をうすーく語る。
主に若かりし頃に沢山聴いた音楽を紹介していきます。
第8弾は、クラブサウンドを昇華したバンドサウンド!!ダヴズ!!Doves/lost souls
評判を聞きつけ、自分の好みの音のような印象を受けたので購入したダヴズのファースト・アルバム。
ジャケットを見ると、警察のサーチライトを前に最後の抵抗をする男・・・とは考えすぎでしょうが、
ジャケ買いして明るいサウンドだったらキレるレベルのアートワークですね。当然の如く音は暗めです。
しかし、その暗さの中でも光が遠くに見える希望を感じさせる暗さです。そう、彼ら自身がこれをリリースしたときの、
心境のように・・・・。
ダヴズの前身バンドはブレイク・ビーツ・ユニット「サブ・サブ」。(これで読み方良いのだろうか・・・)
あまりインストゥルメンタルのクラブ・サウンドには興味自体ないので未聴なのですが、彼らの所有スタジオが
火事で焼け、今までのテープもろとも焼失するという悲劇的な出来事に見舞われてしまいます。
Sub Sub ft Melanie Williams - Ain't No Love (Ain't No Use)
そして心機一転バンドを結成し、執念のリリースを果たしたのが今作というわけです。やはりクラブ・サウンドを
やってきただけあってロックンロールのフォーマットから紡ぎだされるグルーヴとは、また種の異なる
グルーヴ出してますね!印象的なフレーズが繰り返し流れ、機械的ながらも使われるアコースティックな
楽器が暖かさをも感じさせてくれます。音作りの凝りは半端なく、メロディの良さもそれに負けじと頑張ってます。
難点を挙げるとすればボーカルの弱さかな。味があると言えばありますが、個人的には外部からボーカリストを迎えて
コラボレーションしても良かったのではないかなとは思います。しかし、彼らの作った曲の真の魅力は彼らでなければ
伝えられないという点では、余計なことはしなくて良い!とも言えるでしょう。
とにかく、彼らの失意とそこから生まれた執念、不屈の精神がこちらにまで、伝わる良いアルバムです。
ちなみにこの次の作品の「ラスト・ブロード・キャスト」も持ってはいますが、「ロスト・ソウルズ」が売れて、
多少心にゆとりが出たのか暗さがキラキラした明るさに昇華されているため、個人的にはあまり好きではありません・・・。
ただキラー・チューンと言える「ポウンディング」を収録してるので、興味のある方はぜひ両方お買い求め下さい。
Doves -- Break Me Gently
Doves - Rise (music video)
The Doves - Pounding
※筆者は音楽活動をしています。以下のYou Tubeより視聴、チャンネル登録して頂けると嬉しいです!!※
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます