じゅうのblog

こちらでボチボチ更新していく予定です。

ロッテの『ガーナ&クランキーシェアパック』

2025年03月17日 22時49分51秒 | ■飲食
職場で甘いモノが欲しくなったときのために……職場のデスクに忍ばせているチョコレート、、、

色んな種類を食べたいときのためにロッテの『ガーナ&クランキーシェアパック』を買いました……頭の回転が鈍ってきたときには糖分補給が大切ですからねー ちょっとずつ食べてます。
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『怪しい店』 有栖川有栖

2025年03月16日 21時54分37秒 | ■読書
有栖川有栖の中短篇小説集『怪しい店』を読みました。
有栖川有栖の作品は昨年12月に読んだ『こうして誰もいなくなった』以来ですね。

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大人気!火村英生シリーズ、切れ味鋭い作品集が待望の文庫化!
推理作家・有栖川有栖は、盟友の犯罪学者・火村英生を、敬意を持ってこう呼ぶ。
「臨床犯罪学者」と。

骨董品店〈骨董 あわしま〉で、店主の左衛門が殺された。
生前の左衛門を惑わせた「変な物」とは……。(「古物の魔」)ほか、
美しい海を臨む理髪店で火村が見かけた、
列車に向かいハンカチを振る美女など、
美しくも恐ろしい「お店」を巡る謎を、
火村と有栖の名コンビが解き明かす。

火村英生シリーズ、珠玉の作品集が登場。
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探偵役である臨床犯罪学者・火村英生と、ワトソン役の推理作家・有栖川有栖(アリス)のコンビが活躍する作家アリスシリーズの作品……2014年(平成26年)にKADOKAWAが発行・編集するエンターテインメント小説誌『小説 野性時代』等に発表された5篇を収録して同年に刊行された作品です。

 ■古物の魔
 ■燈火堂の奇禍
 ■ショーウィンドウを砕く
 ■潮騒理髪店
 ■怪しい店
 ■あとがき
 ■文庫版あとがき
 ■解説 『怪しい店』に入ってみた 東川篤哉

骨董品店で起きた店主殺人事件、偏屈な古書店主を襲った思いがけない災難、芸能プロダクションの社長が挑んだ完全犯罪、火村が訪れた海辺の理髪店でのある出来事、悩みを聞いてくれる店“みみや”での殺人事件……「どうぞお入りください」と招かれて、時には悪意すら入り込む、、、

日常の異空間「店」を舞台に、火村英生と有栖川有栖の最強バディの推理が冴える……極上ミステリ集。

日常の異空間「店」を舞台にした5篇、、、

骨董屋の骨董・あわしまの店主・粟島左衛門が殺害され、押入れに突っ込まれた状態で発見される……どことなく元気のなかった粟島は誰の手で、なぜ殺害されたのか!? ひと癖ある容疑者たちの中から唯一無二の真犯人を導き出す『古物の魔』、

偏屈な商売をしていた古書店・燈火堂の店主・半井(ならかい)が万引き犯を追いかけながら心臓発作で倒れる……しかし、店から奪われたものは何もない! 店主は何を奪われたのか?を推理する本シリーズでは珍しい安楽椅子探偵モノの『燈火堂の奇禍』、

芸能プロダクションの社長・夕狩正比古が、歪んだ理由から恋人の柄沢愉良を殺害、強盗の仕業に見せかけた犯行は一見すると完璧なもの思われたが……本シリーズでは珍しい倒叙モノの『ショーウィンドウを砕く』、

火村が旅先で見かけた美女・リカは岬に立ちながら特急列車にハンカチを振っていた……不思議に思いつつ火村は一軒の理容院・潮騒理髪店に入り、本日で閉店するという店の主人と何気ない会話を交わすが、その中で火村が辿り着いた意外な真実とは!? 爽やかな余韻が印象的な『潮騒理髪店』、

「みみや」の看板を掲げた怪しい店を営む中年女性・磯原紀久子が首を絞められて殺害される、紀久子は「みみや」で聴いた話をもとに複数の人物からカネを強請り取っていたらしい……犯人は紀久子に強請られていた人物なのか? 夫の謙介にも怪しいところが? 有栖が囮となって犯人を誘き出す『怪しい店』、

クオリティの高い作品ばかりで愉しめましたね……面白かったです。
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『ヨルガオ殺人事件〈上〉〈下〉』 アンソニー・ホロヴィッツ(著),山田蘭(翻訳)

2025年03月15日 16時53分19秒 | ■読書
イギリスの作家アンソニー・ホロヴィッツの長篇ミステリ作品『ヨルガオ殺人事件〈上〉〈下〉(原題:Moonflower Murders)』を読みました。
アンソニー・ホロヴィッツの作品は4年前に読んだ『モリアーティ』以来なので久し振りですね。

-----story-------------
*第1位『このミステリーがすごい! 2022年版』海外編 
*第1位〈週刊文春〉2021ミステリーベスト10 海外部門
*第1位『2022本格ミステリ・ベスト10』海外篇
*第2位〈ハヤカワ・ミステリマガジン〉ミステリが読みたい! 海外篇

〈上〉
『カササギ殺人事件』から2年。
クレタ島で暮らす元編集者のわたしを、英国から裕福な夫妻が訪ねてくる。
彼らのホテルで8年前に起きた殺人の真相を、ある本で見つけた──そう連絡してきた直後に夫妻の娘が失踪したという。
その本とは、わたしが編集した名探偵〈アティカス・ピュント〉シリーズの一冊だった……。
『カササギ殺人事件』の続編にして、至高の犯人当てミステリ!

〈下〉
“すぐ目の前にあって──わたしをまっすぐ見つめかえしていたの”名探偵〈アティカス・ピュント〉シリーズの『愚行の代償』を読んだ女性は、ある殺人事件の真相についてそう言い残して姿を消した。
その作品の舞台は1953年の英国の村、事件は一世を風靡(ふうび)した女優の殺人。
ピースが次々と組み合わさり、意外な真相が浮かびあがる──そんなミステリの醍醐味を二回も味わえる傑作!
解説/酒井貞道
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『カササギ殺人事件』に続く、スーザン・ライランド・シリーズの第2作……2020年(令和2年)に刊行された作品です。

『カササギ殺人事件』から二年後、編集者を辞めてクレタ島で暮らすスーザン・ライランドのもとに、イギリスからトレハーン夫妻が訪ねてきた……それは彼らが経営する高級ホテル・ブランロウ・ホールで起きた8年前の殺人事件に関することだった、、、

あるとき夫妻の娘セシリーが、事件をモデルにした小説『愚行の代償』を読んだところ、逮捕された男は犯人ではないと気付いたらしい……だがまもなくセシリーは失踪した。

『愚行の代償』とは、アラン・コンウェイによるアティカス・ピュント・シリーズの第3作……またしてもライランドは、かつての担当作家による謎めいた企みに翻弄されていく、、、

自身が編集した『愚行の代償』をいざ再読してみたものの、事件関係者をモデルにしたキャラクターが登場する以外、まるで関係のない物語に思えた……だが、この2つの探偵物語はひそかに共鳴しあい、詳細かつ精査に読み解けば事件の真相に迫ることができるのだった。

前作の『カササギ殺人事件』と同じく、精巧に組み立てられた入れ子構造で大きな箱と中の小さな箱の中身の不思議な関係性が愉しめる作品でした……作中作で1953年のイギリスの村を舞台にした『愚行の代償』だけでも十分謎解きが愉しめるクオリティなのですが、、、

『愚行の代償』の中で描かれた物語の中に本編『ヨルガオ殺人事件』の謎解きに必要なヒントや伏線が巧く織り込まれているんですよねー 表面的には本編に関連しているとは思えないのですが、ある前提条件を知っている人が読めば、真相が隠されていることがわかる……ホントに巧いなー と感じました。

真相がわかってから読み返すと……ヒントがたくさん詰まっているんですよねー 1冊で2つの謎解きが愉しめる、お得な作品でした、、、

アラン・コンウェイによる名探偵アティカス・ピュント・シリーズは全10作あるという設定なので、残8作品と絡めた、スーザン・ライランド・シリーズを描いてほしいですね!
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サントリーの『ザ・プレミアム・モルツ〈ジャパニーズエール〉香るエール〈初仕込〉』

2025年03月11日 21時44分35秒 | ■飲食
数量限定とか期間限定って言葉に弱いんですよねー ということで、サントリーの『ザ・プレミアム・モルツ〈ジャパニーズエール〉香るエール〈初仕込〉』を飲みました、、、

ちょっと前に飲んだ『ザ・プレミアム・モルツ〈初仕込〉』と同じく、

「2024年に収穫・製麦後に空輸で初入荷したダイヤモンド麦芽を一部使用して仕込んだ、今しか飲めない商品」

と宣伝されちゃうと、買わないわけにはいかないですよねー 

「収穫・製麦後に空輸で届いた「ダイヤモンド麦芽」を一部使用した初仕込みの上質なコクとうまみをお愉しみください」

とあるとおり、美味しくいただきました……プレモル、イイですねー
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ロッテの『クランキー エクセレント』

2025年03月10日 21時33分20秒 | ■飲食
職場で甘いモノが欲しくなったときのために……職場のデスクにこっそりチョコレートを忍ばせているのですが、、、

最近はロッテの『クランキー エクセレント』を食べています。

舌触りが滑らかなチョコレートも好きですが……たまには、このサクサク食感を味わいたくなるんえすよねー ちょっとずつ食べてます。
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『小説の惑星 オーシャンラズベリー篇』 アンソロジー

2025年03月09日 22時20分39秒 | ■読書
アンソロジー作品『小説の惑星 オーシャンラズベリー篇』を読みました。
伊坂幸太郎が選んだ至上の短篇アンソロジーです。

-----story-------------
小説のドリームチーム、誕生。
伊坂幸太郎選・至上の短編アンソロジー、赤いカバーのオーシャンラズベリー篇! 
編者によるまえがき・あとがき収録。
【小説の惑星 オーシャンラズベリー篇】永井龍男/絲山秋子/阿部和重/中島敦/島村洋子/横光利一/筒井康隆/島田荘司/大江健三郎

子供のころから今まで読んできた小説の中で、本当に面白いと思ったものを集めてみました。
見栄や知ったかぶり、忖度なく、「とびきり良い!」「とてつもなく好き」と感じたものばかりです。
十代で読んだものもあれば、デビュー後に知った作家の作品もあります。
ミステリー小説と純文学が好きだったために、そのいずれかに分類される短編が自然と多くなりましたが、そういった偏りも含め、僕自身が大好きな小説たちです。
(まえがき 小説の惑星について 伊坂幸太郎 より抜粋)

「小説の凄さ」を知りたいけれど、一体何から読めばいいのかわからない。
物語は好きだけれども、小説以外に漫画や映画、アニメ、舞台、数多のエンタメ作品はある――。

そんな人にこそ届けたい、作家・伊坂幸太郎が至高の短編だけを集めた二冊のアンソロジー。
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2021年(令和3年)に刊行された、伊坂幸太郎が「面白い」「大好き」な小説を集めた短編アンソロジーです。

 ■まえがき 小説の惑星について 伊坂幸太郎
 ■電報 永井龍男
 ■恋愛雑用論 絲山秋子
 ■Geronimo-E,KIA 阿部和重
 ■悟浄歎異 中島敦
 ■KISS 島村洋子
 ■蝿 横光利一
 ■最後の伝令 筒井康隆
 ■大根奇聞 島田荘司
 ■人間の羊 大江健三郎
 ■編者あとがき―『小説の惑星 オーシャンラズベリー篇』収録作品について 伊坂幸太郎

好みの作品ばかり……というわけではなかったですが、総じて好みに近く愉しめました! そんな中でイチバン印象に残ったは島田荘司の『大根奇聞』でしたね、、、

本書の中では唯一の本格ミステリで、御手洗潔シリーズの一篇……事件の舞台は江戸時代の鹿児島(薩摩)、桜島の噴火で薩摩藩全体が飢饉に陥っていたとき、寂光法師と子どもの矢七が行き倒れとなり、お嘉という老婆に助けられた際の謎を解き明かすという時代ミステリっぽい展開で、弱者に寄り添うような視点、心地よい読後感が印象的でした。

普段は、あまり読まないのですが、恋愛をテーマにした作品もなかなか良かった、、、

画商の波島が京都から東京に向かう列車の食堂車で以前別れた女・駒子に出会い、その後、駒子宛てに列車に届いた電報の内容を知ろうとするが……嫌な感じの男が肩透かしに遭う結末が印象的な永井龍男の『電報』、

私にとって恋愛は雑用と同じだという日下部さんの日常や恋愛観や、職場を訪ねてくる常連で信用金庫につとめる小利口くんとのエピソードに震災を絡めた絲山秋子の『恋愛雑用論』、

人気アイドルはるなと中学時代の同級生だった男子大学生・コウスケの淡い恋愛を描いた胸がキュンとする島村洋子の『KISS』、

それぞれ愉しめました。

一風変わった奇妙な読後感が印象的だったのは、、、

物語の始まりと終わりが蠅の視点で描かれており、崖から転落する馬車を蠅が悠々と飛びながら見ているところで終わる横光利一の『蝿』、

日頃の不摂生や仕事のストレスで体内がボロボロとなり、このままでは確実に死んでしまう……そんな人物の体内で細胞たちが右往左往する中、臓器からの連絡を脳に伝えようとする情報細胞のエピソードを描いた筒井康隆の『最後の伝令』、

バスの中で外国兵に恥ずかしめられた少年がバスから降りると、それを見ていた教員が外国兵のことを警察に訴えろと言う……善意からの親切心が悪意に変わる瞬間、善意の押し付けが招く悲劇を巧く描いた大江健三郎の『人間の羊』、

の3作品……とても興味深く読めましたね。

永井龍男、絲山秋子、中島敦、島村洋子、横光利一、大江健三郎については、初めて読みました……良いきっかけになりましたね……たむらしげるの装画も良かったです。
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『ジェリコ街の女』 コリン・デクスター(著),大庭忠男(翻訳)

2025年03月08日 17時31分22秒 | ■読書
イギリスの作家コリン・デクスターの長篇ミステリ作品『ジェリコ街の女(原題:The Dead of Jericho)』を読みました。
『ニコラス・クインの静かな世界』に続き、コリン・デクスターの作品です。

-----story-------------
モース警部がジェリコ街に住む女アンに出会ったのは、あるパーティの席上だった。
すっかり意気投合した二人は再会を約すが、数ヶ月後、彼女は自宅で首吊り自殺を遂げた。
はたして本当に自殺なのか? モースにはどうしても納得がいかなかった。
やがてアンの家の近所で殺人事件が起こるにおよび、モースの頭脳はめまぐるしく動き始めた。
前作に続き英国推理作家協会賞シルヴァー・ダガー賞を連続受賞した傑作本格ミステリ
(解説:モース警部はいかにしてセクシーとなりしか 大津波悦子)
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1981年(昭和56年)に発表されたモース主任警部シリーズの第5作目の作品です……モース主任警部シリーズを読むのは本作品で7作品目ですね。

モース主任警部がジェリコ地区に住む女アン・スコットと出会ったのは、あるパーティの席上だった……うす茶色の大きな目、微笑みをたたえた唇、知的な受け答えがモースの心を捉えた、、、

2人は意気投合し、アンは自宅で個人教授をやっている現在までの身の上話を語った……だが、無常にも事件発生を報じる電話が2人を引き裂いた。

再会を約してパーティーを抜けたモースには、ふたたび相まみえるときのアンが、冷たい死体となっていることなど思いやるすべもなかった……6ヶ月後、別の用事にかこつけて、モースは思い切ってアンの家を訪ねた、、、

しかし、いくら呼んでも応答はなかった……その夜、ジェリコ地区に急行するサイレンの音に胸騒ぎを覚えたモースはアンの家に駆け付けた。

癒えにはすでに市警本部の刑事たちが溢れていた……本部にかかった匿名の電話の話どおり、2階の部屋でアンが首を吊って死んでいるのが発見されたのだ! 状況は明らかに自殺だった、、、

だが、モースは納得できなかった……本当に自殺なのか? もしそうだとしたら、アンをそこまで追い詰めたものは何かなのか? やがて、アンの家の向かいの家で殺人が起こるにおよんで、モースの疑惑はいよいよ深まっていく。

一貫して謎解きの醍醐味を追及する気鋭の最新作…… 『死者たちの礼拝』に続いて英国推理作家協会賞受賞!

冒頭からパーティで美女アンと出会い惹かれていくモース……その後、アンが自殺し、アンの自殺のことが頭から離れないモースは、同僚のベル主任警部が事件担当にも関わらず、違法に合鍵を入手して現場に侵入する等、事件に首を突っ込んでいく、、、

そうこうするうちに現場の向かい側の邸で独り暮らしの男性ジョージ・ジャクスンが殺害される事件が発生……モースはアンの自殺を契機とした事件の捜査に巻き込まれていく という展開。

アンが自殺した動機や背景、ジャクスンが殺害された際のアリバイ崩しが中心……モースの推理から、大胆で意外性のある仮説が飛び出して真相は二転三転、、、

それでも、真相を究明するため、ルイス主任警部の力も借りながら、一歩ずつ真実に近づいて行こうとする相変わらずの展開が愉しめました……他の作品も読んでみたいのですが、なかなか古書店で見つからないんですよねー これで書棚の在庫は読了! 粘り強く出会いを待つしかないですね。
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『ニコラス・クインの静かな世界』 コリン・デクスター(著),大庭忠男(翻訳)

2025年03月07日 22時03分22秒 | ■読書
イギリスの作家コリン・デクスターの長篇ミステリ作品『ニコラス・クインの静かな世界(原題:The Silent World of Nicholas Quinn)』を読みました。
コリン・デクスターの作品は、昨年の9月に読んだ『森を抜ける道』以来なのでなので久し振りですね。

-----story-------------
ニコラス・クインが海外学力検定試験委員会の一員に選ばれた際、委員会は大騒ぎとなった。
彼は極度の難聴で、会話を交わすにも読唇術だけが頼りだったからだ。
三ヶ月後、クインは毒殺死体となって発見された。
補聴器をつけた安全無害の男がなぜ殺されなければならなかったのか?
モース主任警部は即座に委員会に照準をあわせ捜査を開始するが……現代本格派の騎手が紡ぎ出す華麗な謎解きとアクロバティックな推理の世界。
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1977年(昭和52年)に発表されたモース主任警部シリーズの第3作目の作品です……モース主任警部シリーズを読むのは本作品で6作品目ですね。

小口と天・地が黄色に染めてある、懐かしく、心ときめく装丁のハヤカワポケミス(ハヤカワ・ミステリ、HAYAKAWA POCKET MYSTERY BOOK)版で読みました。

体温のぬけた若い男の身体はカーペットの上で胎児のように丸くなっていた……ガス・ストーブの火が細めにつき、座り心地の良さそうな肘掛け椅子の脇にテーブルがあった、、、

現場へ入るなりモース主任警部はドライ・シェリーのグラスに目をとめた……花を寄せると、むっとシアン化合物の臭い。

「お決まりの特徴だよ、ルイス巡査部長。間違いなく青酸による毒殺だ」死んだニコラス・クインはケンブリッジ大出の俊秀で、つい3か月前に海外学力検定試験委員会のメンバに選抜されたばかりだった……実は採用についてひと悶着あり、委員会が賛成派と反対派に二分する騒ぎになった、、、

温厚な人柄、聡明な知性は文句のつけようもなかったが、クインには重大な肉体的欠陥があったのだ……結果的にはこれが逆に同情票を集めることになったのだが、彼は電話を受けられないほどの難聴で、会話を交わすにも読唇術だけが頼りだったのである。

補聴器をつけた安全無害な独身男、近所づきあいも疎遠で人の恨みを買うような影もない……直感型のモースは即座に勤務先の委員会に標準をあわせた、、、

学力テストを作成・発送し採点までを代行する日常の仕事や人間関係の中に、意外な殺意が隠されているかもしれない……モース主任警部とルイス巡査部長コンビますます快調! 現代本格派の旗手と目されるデクスターの最新作!

本シリーズ、モースのキャラクターと作品の世界観、雰囲気が大好きです……ドラマでのキャラクターに惚れているから、感情移入しながら読み進められるんですよね、、、

終盤にモースの推理が二転三転……モースの推理で読者の目も真相から離れた別なところに視線が向けられるんだけど、最終的にモースが推理を見直して、読者と一緒に真相に辿り着く という展開が愉しめました。

これまでに読んだ他の作品に比べると物足りなさを感じましたが、それでも愉しめました……他の作品も読んでみたいのですが、なかなか古書店で見つからないんですよねー 粘り強く出会いを待つしかないですね。
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サッポロビールの『ヱビスビール 荒木飛呂彦描き下ろしデザイン缶』

2025年03月06日 20時09分56秒 | ■飲食
世界的漫画家の荒木飛呂彦とコラボレーションしたヱビスビール『ヱビスビール 荒木飛呂彦描き下ろしデザイン缶』を飲みました、、、

「たのしんでるから、世界は変えられる。」というテーマをもとに、日本のみならず世界の読者を魅了し続けている荒木飛呂彦とのコラボレーションしたとのこと……明治時代より展開されていたヱビスビールの美人画ポスターを荒⽊⾶呂彦が現代的にアップデートして描き下ろしたデザインのようですね。

味は通常の『ヱビスビール』と同じなんでね……美味しくいただきました。
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『ホンキン・オン・ボーボゥ』 エアロスミス

2025年03月05日 20時00分27秒 | ■音楽
著者 :
株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメント
発売日 : 2004-03-29
2004年(平成16年)に発表されたエアロスミスのアルバム『ホンキン・オン・ボーボゥ(原題:Honkin' on Bobo)』を聴いています……彼らのルーツとなるブルース作品のカヴァーを中心としたアルバムです、、、

もっと渋めのサウンドを想像していたのですが、ちょっとガチャガチャしている印象で、ずっと聴く気分になりませんでしたね……オリジナル曲を知っていたら、もっと愉しめたかも。

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1.Road Runner
2.Shame Shame Shame
3.Eyesight To The Blind
4.Baby, Please Don't Go
5.Never Loved A Girl
6.Back Back Train
7.You Got To Move
8.The Grin
9.I'm Ready
10.Temperature
11.Stop Messin' Around
12.Jesus Is On The Main Line/
13.Jaded
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