投錨備忘録 - 暇つぶしに借りた本のメモを残すブログ

「ニッポンFSXを撃て」のNHK手嶋支局長 更迭退職

ちょっと驚いた。海老沢前会長との関係かららしい。

NHK手嶋支局長更迭退職、海老沢氏去り居場所なく (夕刊フジ) - goo ニュース

手嶋龍一氏といえば『ニッポンFSXを撃て-日米冷戦への導火線・新ゼロ戦計画』という本がある。とても面白い良い内容だった。



今、アメリカにとって日本はイギリスとオーストラリアと同レベルの「超」友好国となっている。単なる同盟国以上の存在で、サマワの自衛隊をイギリス・オーストラリアが無条件で警備する状況はアメリカの強い意向が働いているに違いないことは容易に想像がつく。

今ほどではないが20年以上前にもアメリカとの蜜月時代があった。その蜜月時代を危機に向かわせた事件が今実戦配備されたF2支援戦闘機(FSX)の開発問題だった。

グラフ

当時アメリカの外交官の檜舞台はどこかといえば日本だった。数々の政治・通商問題を抱えた日米は外交官にとって腕の見せ所。アメリカの外交官は争って日本赴任を希望したという。しかし互いの利益を主張しあいながらも徹底的に対立していたわけではなく日米はとても親密でもあった。菊倶楽部という日本に着任した外交官たちの親睦団体があったが、この名前がそれをよく象徴している。

( このあたりが今のアメリカと中国との間では見られない現象だ。今のアメリカと中国は政治・通商問題を多く抱えている状況が当時の日本とアメリカの状況と似ているが、アメリカの外交官は中国赴任には興味を見せないらしい。 )

そんな関係を破綻させてしまったのがFSXの問題だった。

当時アメリカではほとんど問題視されていなかったF2支援戦闘機(FSX)を日米の通商問題としてとらえようとしたケビン・カーンズという役人がアメリカ側にいて、日本の戦闘機開発はにわかに通商問題としてとらえられはじめ、蜜月時代をすごしていた日米関係は転がるように悪化していく。



そんなことが書かれてあったと思う。
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