投錨備忘録 - 暇つぶしに借りた本のメモを残すブログ

日時計 - クリストファー・ランドン(創元推理文庫)

 
THE SHADOW OF TIME
訳)丸谷才一
1971年10月19日初版 1994年10月21日第10版

3歳の幼女が誘拐された。その救出を依頼された主人公は犯人から送られてきた幼女の写真を手掛かりにその場所を特定する。数枚の写真はいつも同じ場所で撮影されていた。幼女の影を日時計に見立てて封筒の消印の日付と植生、雨樋の作りからフランスのとある場所に建つ城館のどれかだと目星をつける。

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2024年の5月末に故郷の実家に転居して7か月。その間、始末したものは山ほどある。本も始末したものの一つ。焼却したものもあるが、ほとんどは資源ごみに出した。その量は軽トラックの荷台がいっぱいになった。分類しながら紐で縛って荷台に乗せる。何冊かは、もしかして数十冊はもう一度目を通そうとレスキューした。この本もその中の一冊。

私が本を再び読み始めたのは1990年代初めの頃。入院した母のベッドの傍らで、これを購入したのは1995年の頃かと思いながら読み進めていたら168ページに小さな紙片が挟み込まれていた。畳んである小さな紙片。開いてみるとレシート。

Heart Books 
06-341-2812
94/10/26
¥500
18:40

と文字が並ぶ。

購入したのは1994年10月26日。電話番号に電話したらもう使われていなかった。ネットで検索したら1998年の大阪の本屋の一覧にこの電話番号が載っている。当時は大阪府庁の仕事をしていた時期。通勤経路を思い出しながら本屋のあった場所をしばし思い出してみる。あれからずいぶんと本屋が街から消えた。

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(2024年12月 私物)
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