有元利夫の作品を見るのは2回目。
1回目は、2002年の東京ステーションギャラリーでの展覧会。
非常に楽しめました。素敵な画家だと思いました。
それで、その後出た新潮社のとんぼの本も購入しました。今回の展覧会も楽しみに。
さて、東京都庭園美術館での2回目の有元作品鑑賞。
作品を見ていて、どうしても頭の中に浮かんできてしまう画家が二人います。
一人がピエロ・デッラ・フランチェスカ。もう一人がカラヴァッジョ。
ピエロはともかく、なんで有元作品にカラヴァッジョ?
そのとおり。有元利夫とは関係ありません。関係があるのは東京都庭園美術館。
2001年にカラヴァッジョ展が開かれた美術館だからです。
今回に限りません。東京都庭園美術館ではどの展覧会であっても同じこと。
東京都庭園美術館のある一画にたどりつくと、突然思い出すのです。
ここにカラヴァッジョの「エマオの晩餐」があった。
その右を見ます。ここにカラヴァッジョの「執筆する聖ヒエロニムス」があった。
後ろを見ます。ジェンティレスキの「エジプト逃避途上の休息」があった。
となると、前の展示室に戻ってしまいます。ここにはカラヴァッジョの・・・、ここにはバリオーネの・・・。
また、2階にあがり、ある一画に来ると。
ここにロドリゲスの「エマオの晩餐」、「聖トマスの不信」が・・・。
この2地点に来ると、しばらくは目の前の作品とは違う世界を漂うこととなります。
さすがに以前に比べるとかなり記憶が曖昧になってきたとはいえ、うーん。困ったカラヴァッジョ。
ピエロ・デッラ・フランチェスカは大好きな画家。
有元作品を見ていると、唐突な思いに駆られます。
ピエロを巡る旅をしたい。
そして、作品を差し置いて、つい実現する見通しのない旅程を考えてしまうのです。
サンセポルクロへ行きたい。ウルビーノへはどう行くか。・・・。
そして、展示の最初のほう、有元利夫の卒業作品「私にとってのピエロ・デッラ・フランチェスカ」の前に戻るのです。
(今回は5点ですね。前回は10点全部あったと記憶しているのですが。)
以上のような2つの雑念に襲われ、なかなか作品に集中できず。
(前回は、雑念が1つで済んだので、楽しめたのですね。たぶん。)
久しびりに石鍋真澄氏の著作「ピエロ・デッラ・フランチェスカ」を開いてみました。
あとがきに、有元利夫に触れています。
「ちょうど有元利夫が連作≪私にとってのピエロ・デッラ・フランチェスカ≫を提出して、東京芸術大学を卒業したのと同じ1973年3月に、私はピエロに関する卒業論文を書いて、大学を卒業した。どうしてもピエロを見たいとリュックを背にヨーロッパを旅したのは、有元より1年後の1972年夏である。続いて修士論文を書き、もうピエロの絵は見たくない、と思うほどピエロと付き合う日々を過ごした。」
「2002年末に、東京ステーションギャラリーで有元利夫の回顧展を見た」「有元のすばらしい作品を見て、自分のピエロに対する関心が歴史的なものであることを痛感した。」
この回顧展が本著作を書くきっかけのひとつとなったそうです。
会期中にもう一度チャレンジしたいと思います。
1回目は、2002年の東京ステーションギャラリーでの展覧会。
非常に楽しめました。素敵な画家だと思いました。
それで、その後出た新潮社のとんぼの本も購入しました。今回の展覧会も楽しみに。
さて、東京都庭園美術館での2回目の有元作品鑑賞。
作品を見ていて、どうしても頭の中に浮かんできてしまう画家が二人います。
一人がピエロ・デッラ・フランチェスカ。もう一人がカラヴァッジョ。
ピエロはともかく、なんで有元作品にカラヴァッジョ?
そのとおり。有元利夫とは関係ありません。関係があるのは東京都庭園美術館。
2001年にカラヴァッジョ展が開かれた美術館だからです。
今回に限りません。東京都庭園美術館ではどの展覧会であっても同じこと。
東京都庭園美術館のある一画にたどりつくと、突然思い出すのです。
ここにカラヴァッジョの「エマオの晩餐」があった。
その右を見ます。ここにカラヴァッジョの「執筆する聖ヒエロニムス」があった。
後ろを見ます。ジェンティレスキの「エジプト逃避途上の休息」があった。
となると、前の展示室に戻ってしまいます。ここにはカラヴァッジョの・・・、ここにはバリオーネの・・・。
また、2階にあがり、ある一画に来ると。
ここにロドリゲスの「エマオの晩餐」、「聖トマスの不信」が・・・。
この2地点に来ると、しばらくは目の前の作品とは違う世界を漂うこととなります。
さすがに以前に比べるとかなり記憶が曖昧になってきたとはいえ、うーん。困ったカラヴァッジョ。
ピエロ・デッラ・フランチェスカは大好きな画家。
有元作品を見ていると、唐突な思いに駆られます。
ピエロを巡る旅をしたい。
そして、作品を差し置いて、つい実現する見通しのない旅程を考えてしまうのです。
サンセポルクロへ行きたい。ウルビーノへはどう行くか。・・・。
そして、展示の最初のほう、有元利夫の卒業作品「私にとってのピエロ・デッラ・フランチェスカ」の前に戻るのです。
(今回は5点ですね。前回は10点全部あったと記憶しているのですが。)
以上のような2つの雑念に襲われ、なかなか作品に集中できず。
(前回は、雑念が1つで済んだので、楽しめたのですね。たぶん。)
久しびりに石鍋真澄氏の著作「ピエロ・デッラ・フランチェスカ」を開いてみました。
あとがきに、有元利夫に触れています。
「ちょうど有元利夫が連作≪私にとってのピエロ・デッラ・フランチェスカ≫を提出して、東京芸術大学を卒業したのと同じ1973年3月に、私はピエロに関する卒業論文を書いて、大学を卒業した。どうしてもピエロを見たいとリュックを背にヨーロッパを旅したのは、有元より1年後の1972年夏である。続いて修士論文を書き、もうピエロの絵は見たくない、と思うほどピエロと付き合う日々を過ごした。」
「2002年末に、東京ステーションギャラリーで有元利夫の回顧展を見た」「有元のすばらしい作品を見て、自分のピエロに対する関心が歴史的なものであることを痛感した。」
この回顧展が本著作を書くきっかけのひとつとなったそうです。
会期中にもう一度チャレンジしたいと思います。