生誕100年特別展 白洲正子 神と仏、自然への祈り
2011年3月19日~5月8日
世田谷美術館
白洲正子にちなんで、近畿地方の仏像、神像、絵画等を集めた展覧会。
「神聖」な雰囲気が館内に漂っていた気がします。
特に印象に残ったのは。
2-4 女神坐像(3躯)(12世紀、滋賀・建部大社)
第2章は神像が集められており、どれも惹きつけられましたが、この像の前で一番時間を過ごしました。
神像の素晴らしさを初めて認識しました。
6-8 焼損仏像残闕(千手観音像トルソー)(8世紀、奈良・松尾寺)
焼けて、頭も手も足もない、真っ黒焦げとなった芯のみの姿。
背が高い。胸から腰にかけてのくびれが何とも言えず美しい。土偶展で見たスタイルの良い土偶を思い出します。このくびれは、手をつけるためのものとのこと。
このような姿になってから700年以上。そして、このような姿になっても神聖。
圧倒されました。
キャプションとして白洲正子の文章が多数。
観客も相応に多くて、キャプションの前で人が長く止まってしまい、思うように進めないのはやむをえないところですね。