東京でカラヴァッジョ 日記

美術館訪問や書籍など

神品 清明上河図 を見に行く(その2)

2012年01月09日 | 展覧会(東洋・アジア美術)

北京故宮博物院200選
2012年1月2日~2月19日
東京国立博物館


8日(日)、前日に引き続き東京国立博物館に向かいます。物好きですね。


今回は、朝一の時間帯を狙います。
まず自宅近くのコンビニでチケットを事前購入しておきます(混雑展覧会の朝一を狙うときは、これは大変重要)。
9時に到着。開館時間は9時30分なので30分前の到着ですが、既に相応の列ができています。
といっても、びっくりするほどの列ではありません。
比較的待たずに清明上河図を見ることができるかも、と期待します。


9時10分に門が開きます。
係員が何か配っています。皆さん受け取っているので、私も受け取ります。
「開館140周年記念プレゼント 土偶ストラップ(海洋堂製)引換券」です。
1月2~9日の間、毎日先着1400名に配っているとのこと。
知らなかったので、非常に得をした気分になります。


そして、平成館の前でまた列を作って入場を待ちます。


9時25分に平成館への入場開始。少しずつ順番に案内されます。
待っている間、清明上河図の待ち時間が係員から説明されます。
最初30分待ちと言っていたのが、私が入場できる順番となる直前に、60分待ちに。
周りの人からため息が漏れます。どうやら今日もたいへん。


入場してすぐに清明上河図の待ち行列の最後尾に向かいます。
エレベータで2階にあがってすぐ右手に最後尾がありますが、直接そこに向かうのではなく、まず左手の第1会場に入って周ってきてくださいとの指示。
早足で第1会場を抜けます。初めて他の作品をちら見することとなりました。
ここまで来たら走っても仕方がありません。映画館のような席取りがあるわけではありません。見る順番が少し前になるだけ。それより、のんびりスピードで鑑賞してくれる人の後につくことのほうが重要(前日の経験より。といっても、見てわかるものではなく運次第ですが)。


9時40分頃最後尾につきます。待ち時間表示は確認し忘れました。
そのあともどんどん人が列につき、待ち時間も180分(を超えた模様)、最後尾は2階ロビーでは足らず、1階ロビーまで伸びることとなりました。


前日は本を読んで待ち時間つぶしをしました。「ふたつの故宮博物院」は前日で読み終わったので、前日ミュージアムショップで購入した「謎の名画・清明上河図 北京故宮の至宝、その真実」を持ってきましたが、今回は本は読まずぼーっとして待つこととします。本を読むには照明が暗いです(前日も同じですが)。


清明上河図の直前、列が1列になるとき、ビデオ・パネルコーナーで熱心にパネルをみていた男性のあとにつきました。この人なら速いスピードでは見ないだろう。
そして清明上河図にたどり着いたのは10時52分。
最後尾についてから70分強。その前の入館・入場待ちを含めると、110分。うち30分強は寒風の中。
今回の鑑賞時間は5分。
前日と同様、何を見ていいか的が絞れないままの鑑賞となりました。成長のない私。


清明上河図のあと、他の199作品を見ます。混雑しています。飛ばし飛ばし見ます。
中国美術には全く疎いので、作品のありがたさはわかりません。
「長江万里図巻」「水村図巻」が特に有名らしいのですが、山水画はどうも・・・。
印象に残ったのは、清に宮廷画家として仕えたイエズス会宣教師・カスティリオーネの作という2枚の乾隆帝像です。


再入場ができるようチケットに日付印を押印してもらってから、いったん会場を出ます。
総合文化展をひととおり回りましたが、何が展示されているのか確認するにとどまりました。
引換券にて土偶ストラップを入手。


それから再度平成館に向かいます。
清明上河図の列につくには体力も時間もありません。
いわゆる2列目から見学することとします。青いロープの向こう側、通路側からです。
待ち時間なしで、好きなだけいることができます。
鑑賞者の隙間からのぞき込む形となるのですが、鑑賞スピードは人それぞれ、結構隙間はできます。隙間だらけと言ってよいかもしれません。
見えるのは絵の上半分だけで、かつ距離があるので細かい描写までは見えません。
ですが、展示ケースの上に掲示されている写真パネルとあわせ雰囲気だけは味わうことができます。
20分近くいたでしょうか。いい予習になります。
同じように2列目から楽しもうとする人は、多くは列に並ぶのをあきらめた人のようですが、中には単眼鏡で熱心に見ている人もいます。


そうこうして15時ころ博物館を後にしました。


前日と合わせ3回列に並びました。計280分待ちで15分弱の鑑賞。


見る時間が限られているのだから、いっぱい見ることはできません。
ですので、例えば、虹橋全体というような大きな範囲ではなく、虹橋の上で客引きをしている男というような小さな範囲(小さすぎる?)で、絵の前半・中半・後半に分けてそれぞれ1箇所、計3か所程度に狙いを絞って、もちろんそれが絵のどのあたりにあるのかをあらかじめ確認しておいて、その場面がやってきたら目に焼き付けるように見る、といったスタイルが良いのではないかと思いました。


博物館も多数の観客で大変だと思います。人の捌き方にはもっといい方法があるのでしょう。
が、展示ケースに人が幾重にも群がるような形にはせず、列に並びさえすれば必ず絵をすぐ間近で見ることができるようにしたことはよいことだと思います。


清明上河図の展示期間はあと2週間ほど。もう二度とない機会でしょうから、もう1回くらい行ってみたいと思います。今度は何分待ちとなるでしょうか。

 

神品 清明上河図 を見に行く(その1)

神品 清明上河図 を見に行く(その3)
 
神品 清明上河図 を見に行く(その4)



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