特集:養生と医学
2015年7月7日~8月30日
本館15室
エジプト美術展鑑賞後、総合文化展を歩く。
1階15室で開催中の「特集:養生と医学」を面白く見る。
重文 銅人形
岩田伝兵衛作、1662年
金属の網の内部の骨格や内蔵の様子が見えるのが特徴とのこと。
国宝 医心方 巻第22 婦人部
丹波康頼編、江戸時代・17世紀
984年に隋・唐の医書を参照して著されたもの。全30巻。平安時代(12世紀)の写本が残るが、唯一挿絵のある第22巻は江戸時代に流出し、写本で補われている。
麻疹食物善悪鏡
1862年
麻疹が流行した1862年に出版された「見立て番付」。
食べてよろしき物に「犀角(サイの角)、たくあん漬、黒豆、ながいも」など、悪しき物に「魚鳥獣、貝類、麵類、酒、餅、きゅうり」などをあげ、湯茶を飲むことも禁じている。
以上の3点を含め計29点の展示。変わりもの展示を期待して訪問した、昨年の国立科学博物館の「医は仁術」展を思い出す。