ドアのハンドルは普通のドアノブをグレモンハンドルに改造したので、耐久性が心配なのであまり力をかけないように締まり具合を調整しました。本来ならば力をかけて「ぎゅっ」と閉める仕様のドアなので、あまり意味がない気が。でも、ゴムパッキンをぐるりと隙間なく貼ったせいで、音漏れは最小限になった感じがします。換気口の最終形として板を貼って蓋をしました。外に埃が出ていかないように塩ビパイプを取り付け、フィルターをかませました。
密閉性のある防音室なので、酸欠の恐れがあるため吸排気は必要とのことで、同じデザインで排気口と吸気口を作りました。換気扇の単純な取り付けと吸気口の穴がそのままだと大きく音が漏れるので、チャンバーと呼ばれる構造とし、吸音フェルトをくまなく貼り付けています。これに対角線上に穴の空いた木のカバーをつけて完成です。この構造で音はほとんど外へは漏れてきませんでした。
防音室のドアには「グレモン錠」というノブが使われことが多いと思います。気密性を高めるためですが、プロスタジオでもなく、ドアもちゃちな木製ということを鑑みると、市販の物は大げさかなと思い(高価だし)自作しました。自作といっても、通常のドアノブに、アルミアングルとアルミ棒、ベアリング付きローラーをタップでネジを切り、組み合わせてリベットで固定しただけのものです。ドア製作後、現物合わせで取り付けていく予定です。
床は12ミリの板を張るのが理想だとは思いますが、材と重量の関係から、壁と同じ9ミリの合板を敷き詰めました。天井も外側壁面の5.5ミリのベニア板を張っています。おおまか形になってきましたが、これからの難関は「ドア」と「換気口(換気扇)」の製作でしょうか。仕上げに外壁はクロスを貼る予定です。
部屋の出入り口付近に照明用スイッチを取り付け、一応配線関係は完了です。コンセントも2口を2箇所に増設しています。さらに部屋らしくなってきました。これから天井と床、防音扉の制作です。