情けない事が起こってしまった。日本のコンピュータ化は少なくとも半世紀前には米国に次ぐ勢いで企業も自治体もコンピュータ導入が最善の投資で有ったのは事実、その為の教育はしっかり行われていた、今定年間際の人達も、そしてその10年前に退職した人達の多くが、今まで人材教育に含まれていなかったコンピュータ教育には戸惑いが有った、理解する仕組みが違うし、数式や文字情報の入力で、何でこんな事をやってしまうのかと、当然これに挫折する人も出てくる、考えていた仕事でなかったのが原因だ、女性社員はカード入力を機械で行う作業をさせられた、伝票の数字を打ち込んで、それを機会に掛けて一気に読み込む、それがコンピュータ内部で処理されて結果が出力される、その工程だけで見ても以前とは違うやり方で、戸惑いも有ったが、とにかくやるしかないで情報化社会(これが最初に使われた単語)へと邁進した。
それが10年単位で見ても、進化と言うかやり方に変化が現れた、多くの専門化された言語が生まれ、プログラミング技法も様々でそれを吸収するには時間もかかり、柔軟な若い世代には向くが、中高年以下には最大の難関が訪れる、何から何まで若手に教えてもらわないと使いこなせない時代になった。この使えない人材の塊が出来て、業務と言うか内部や外部とのコミュニケーションに支障を来す、この使いこなせない社員の差が、今日のIT化で遅れてしまった原因と、内部での業務の優先順位の仕組みを取りまとめる人材への対応が遅れてしまった、デジタル化への取り組みが最初の1年を何していたかと疑われるほどに進捗がなかった。
これらの遅れがハードウエアの開発にも遅れてしまった、大型よりもパーソナルに使えるパソコンの時代になり、気が付けば国内にPCを造る工場がなくなってしまった、全てが中国に売られたか、撤退してしまった、これなどは政府が疎かで有った証拠で、原因は企業でなく政府だ、時代について行けない公務員や政治家が国を仕切る時代はとっくに過ぎているのに、これに気が付かなかった、1年が3年の遅れとなる時代だから、兎に角早く着目して取り組む姿勢が無かった、今や自治体でも基本技術を韓国のLINEを使わなければならなくなっているのには憤慨する、NECや富士通はこの10年何していたかと疑問だ、通信規格での対応も遅れていて、今の5Gに遅れが有る、国内では内弁慶でいられても、国外との競争では下位でしかないのが現状だ、スピードがないから遅れるだけだ、部長級の社員が多い企業ほど、遅れが目立つと考える。
株式市場も全く興味のない会社が多くて、こんなものに投資したってリターンなんか期待できない。国民の懐を潤すと期待出来る会社が生まれないと、社会全体に活気が生まれない。しかし言葉遊びは盛んで次から次に生まれている、資産が1000億円となる新規企業をユニコーンと言うが、これが日本には1社しかないらしい、中国には数社も有り韓国にも日本のソフト開発よりも数倍先を行っている会社が有る、LINEはその会社の一部分でしかない、そんなのを何で日本に普及させるのか、日本のソフト関連の会社に、恥を知れと言いたい、君たちに開発の能力がないのか、資金援助が有れば出来るのかの答えを出せ、出来ないなら安い給料で下請けするしか方法はない、国内で出来なければ東南アジアで起業して、下請けで資金を造る方法にチャレンジしたらと思う、日本に居る必要はない、稼ぐには国内に留まるメリットなしだ。