情報の収集や、その使い方には若い頃から多くの時間を割いて来た。
それをする事が仕事上では重要で、タイムリーに発信すれば活かせる場合が多い、小さな記事がヒントになり、ビジネス上で比較的長期で活用できた場合は有る。企画・調査が主な仕事だったから、常に新聞や雑誌、調査レポートには目を通していたし、大学の教授や研究機関とも懇親する機会は多かった。若い頃に経験した事だから日々刺激が有り、それらがビジネス上で活かせた経験は今でも、その延長線上で居られるから、給料を貰いながら様々な事が出来た経験は有難い。
編集は別のグループが担当するから直接的には関与はしない。こんな事の為に英国と米国に滞在したり、特に米国には往来する機会は多かったから日本では紹介されてないビジネスとか企業社会の仕組みは学べたし、企業の社長クラスにも会えた。日本では最初に逢うのは部課長でその上の役員には簡単にアクセス出来ない仕組みで、これが日本企業が欧米から遅れた点だ、日本が多くを学び、参考にしなくてはならない事柄は多かった時代が有ったのは事実だ。
最近話題の案件は、日鉄のUSスチール買収案件が有る、企業間では話し合いが継続されていた様だが、ここに来て大統領が反対している。
正直日本は有名企業を欲しがる、が不思議と言うか問題だ、以前から日本企業が買収して、上手く行ってる会社は無いと言われて来た、国内でも合併した会社が、大化けしたと言う例は少ない、多くが失敗している、それでも新規に立ち上げる依りは、既存企業の買収が、時間を買う点では良いと言う意見が多い、USスチールは米国内でも体質は古いから、買収後のラインの入れ替え等で莫大な資金が必要だと思う、個人的には好ましい買収案件ではない。大統領の反対が有れば、ここは引き下げる方が良い、役員連中は買収に賛成の様だが、そこに隠されている本質を掴む事が必要だろう、ババを掴むリスクが多いと思うが。
大金をつぎ込んで買う案件ではなく、日鉄は新規事業も行っていたから儲かりそうな事業を見付ける方が良い。鉄鋼は産業に必要な分野では有るが、時代遅れ感は有る、投入する金額の半分以下で儲けられる会社への買収が、日鉄の業績向上に貢献する、鉄に拘る事は無いと思うが、その方が特に若い社員を引き留めるには有効だろう。
自動車会社は鉄を利用するが、GM等自動車産業に活気はない、EV化を推進すべきか、ハイブリッド車への方向転換か、欧州も自動車は苦戦している産業の一つだ、中国が追い付いた産業は見捨てる覚悟は必要だ、彼らと安売り競争では勝てない、業界では再編が語られていた、が国内では進展がない、多過ぎる自動車会社がお荷物となる時代が近未来に来そうだ。鉄から発想の転換を望む、儲かる新規所業を探せ。