と問えば、どれが上位になるだろうか、多くは仕事の延長線上での判断となるで有ろうが、興味は有るのだがそれが与える分野のボリュームでの開きで差は出ると思う。筆者の個人的な考えや意見を述べてみたいので、それをどう判断されるかは皆様の自由だ、取り合えず幾つかでランク付けしてみたい。
1位。半導体で日本がどの程度まで伸ばせるかは興味の対象だ、取り合えず装置関係では世界の上位だ。
2位。電気自動車。これは規制が始まるのが2030年とか35年と言われていて、開発停止中かと思えるのだ。
3位。医療機器分野で薬より、関係する装置や手術方法に関する展望だ。
4位。移動手段として電車系の乗り物の技術的進歩とか安全性等に関して。
5位。人工知能(AI)の進歩、この分野は上記3番目までは関係するので、利用分野は多岐に渡る。
来年からは本格的に半導体製造が開始される、注目の熊本と札幌周辺で工場が立ち上がり稼働する、残念なのは純粋の日本技術でない事だ、熊本は台湾のTSMCの日本工場と言う位置付けだ、台湾リスクは有るので今の内に分散生産は必要で、日本には技術の蓄積も有り、世界で評価されている装置を持っている事は大きな要素だ。生産現場で日本人が使ってみて、装置の善し悪しや改良点が活かせるのは重要で有る。 協力工場も進出するので雇用の幅は出て来る、これを機会に日本が台湾、韓国に追い付けるかもしれない。
電気自動車の開発は以前から行っているので、知識は有るが生産経験は少ない、これには日本の優れた内燃機開発とのバランスが有る、各社絶対的な自信を持っているから、欧米メーカーでも差が有る、もう日本には追い付けないと思っている、と言って全面的にEVにするとも言えない、中途半端な状況だ、中国との協業を試みてはいるが、中国は技術やアイデアを盗むには長けて居るので、前進は少々遅れてはいる。 中国は専用の電池工場を持っているので、圧倒的に価格競争は出来る強みは有る、しかしリチュームイオン電池の欠点を克服出来てない、発火し易いとか消せない、そのリスクが有るので集合住宅の駐車場で充電は困難だ、寒い地域では弱さが出る、航続距離が出せない、暖房で電池の減り方が早い等が有る。 価格はどうにでもなる国だから、テスラは中国では不利だ。中国以外でも米国では現在は売れない、メキシコに工場を建てて、そこから米国に輸出する事も困難だ、中国とは全面的な規制で入らないようにしているのだ。この点で欧州は緩いので売れるが規制をしているので販売量は伸びない。中国国内が大きな市場だからそこで売るしかない、日本は緩い国だから今後に於いてどれだけ売れるかは、何とも言えない、中国製にどれだけ信頼性を持つかだ。
医療の技術的な進歩と現場でのニーズがマッチすれば大きなマーケットになる。放射線装置の大規模施設は出来ている開発費100億円以上もするのだ、利用は限定的だが切らずに済むのが良い点だ。高額医療保険適用だから実際は安くて済む、治療も1回数分で済む(前後の準備を入れて30分)、放射線を当てて患部を焼くのだ。但し、利用分野は限定的で、重粒子と言う大掛かりな装置で、日本にはこれが有るから手術には有利だ。海外からもこの装置で治療する目的で来日している。 日本は内視鏡手術が一般的になった、筆者もこの方法で手術した、目安が5年生存率で完治とするが、この間に幾つかの症状に悩まされるが、生きて居れる、前立腺がん手術での利用は高い、大腸と胃がんにも有効だ、以前は米国製が主力だったが、日本のベンチャーも装置をリリースしだした。
空を飛ぶ自動車が実験レベルで開発されているが、価格が高いのがネック、マス移動の観点からは列車の高速化だ、リニアモーターは列車を浮かせて走らすが、日本は山岳地帯が多いからトンネルとなる、殆どがトンネルだから、車窓から眺める風景は略ない、日本の地方都市で市電が走る光景は絵になる、トロリーバスでも良いので、多くの人が利用できる電車は増やして欲しい。そうすれば高齢者の地方移転が多くなると思う、個人的にはこれの普及を望む。
人工知能は1986年頃の数年に、一時的にブームが有ったが今日までの30数年のブランクが有った。よって継続的に研究した人が少ない現状が有るが、応用分野が広いので人手不足や技術のサポートに活かせる。 現在は米国製に頼っているが、日本製の言語モデルはリリースされている、しかしパラメータ数が少ないしアメリカのオープンAIからは周回遅れでのリリースだ、よって限定的な利用となる。アメリカでは数百億ものパラメータ数を誇る生成AIが完成している。時間的差と積極的な利用がないから、日本は遅れているのが現状だ、彼らGAFAMと2社からなる集団は数万人のエンジニアを抱えている組織だから、そもそも相手にならない、日本がポジションを失い、お金の使い方を間違えたから、技術で差が出たのだ。